
映画祭期間中に、わたしが唯一2回見た映画です。
「Playback」も前に見てたので2回目を見て
余裕があればもう一回見たかったけど(笑)。
音楽は、クラシックをちょっと聴くくらいで
全然わからないし、音楽をやるワカモノとかも
全然わからないんだけど、この映画はすごくよかった。
思ってた以上によくてサントラを買おうと思いました。
多分イスラムの国に8年も住んでたせいか
イスラムっぽい音がなんだかむやみに懐かしいんですよねぇ。
ストーリーは、
西洋音楽と言うかイスラム的でない音楽が
厳しく規制されているイランで
法の目をかいくぐって音楽をやる若者たち。
若者ばかりじゃないけどね。
地下ライブをしたり、牛小屋でヘビーメタル練習してたり
隣家の子どもに面白半分に通報されたり、
逮捕されたり、そこで歌詞を書いたり、の日常で
海外での演奏のためにパスポートの偽造や手配をするのだけど・・・
いい感じで見てたんだけど、最後はとても悲しい終わりでした。
ラストを知ってて、2度目を見ると、もっと大事に見られたので、
2度くらい見るのを薦めたい映画です。
というか、この映画が、今回の映画祭上映映画で、わたしは
一番好きかもしれない、と思うくらいよかった。
ドキュメンタリーではないんだけど
ドキュメンタリータッチで実在のミュージシャンが演じていて、
政府に無許可の17日間のゲリラ撮影で撮られたそうです。
その後監督も主演の二人もイランから出て活動されてるようなんだけど、
映画祭直前に、この映画に出演してたミュージシャンが
数人亡くなったと言うニュースを聞いて驚いたのを覚えています。
映画の中では、厳しい体制から身をかわしながらも
音楽への情熱を失わず協力し合っていた彼らが、
現実では仲間割れか何かの問題で
誰かが数人を殺して自分の自殺をした、というニュースで
なんて皮肉で悲しいことなんだろうと思いました。
自由のない場所では一緒に音楽への情熱を大事にしてた仲間同士が
ニューヨークだかロンドンだか、自由な国に逃げて
自由に音楽ができるようになると
揉め事などで命を落としたりするなんて、
自由というものは残酷で、扱いの難しいものだと思った。
主役のカップルは実在のミュージシャンですが、
このカップルの雰囲気がすごくいい。
仲がいいんですよねぇ、長く連れ添った夫婦のような感じもあり
でも若い恋人同士のような感じもあり
お互いを尊重してやさしく寄り添ってる感じが、いい。
どちらも温和でふんわりしたふたりなのです。
そして、彼らの偽造パスポートや出国の手伝いをするナデルの役だけが
本物の俳優だそうで、さもありなん、彼がすごくいい。
チャラチャラと口が達者で騒々しく調子のいい男なんだけど、
途中で民族音楽を歌う場面が出てきて、それがすごくいいのです。
チャラチャラしながら、本当は熱いものを持ってるタイプですね。
彼は映画も好きで、買ってる鳥の名前がモニカ(ベルッチです)とか
映画の登場人物だったりして、映画や音楽への愛情を感じられます。
この映画に描かれているのはイランの現実で、
この現実を、厳しすぎるとびっくりする感想も多いみたいだけど
歴史もイスラムの国も知らないからそんな風に驚くんだろうな。
わたしは、むしろ、思ったほど窮屈な感じじゃないなぁと感じました。
もっと前の悲惨な時期よりは、甘いと感じたほどです。
逮捕とかしょっちゅうされても、なんか呑気で
命の危険はない感じです(もちろんしんどいことでしょうが)
でも、ラストは十分厳しいですけど。
イラン映画といえば、今年もう一本見てたのを思い出した。
→「イラン式料理本」
これはドキュメンタリーで、普通の人たちの現実です。
こういう規制の厳しい国でも
普通に生きている人もあり、自由のために命をかける人もあり、
どんな国でもいろんな人がいろんな人生を生きているんだと思う。
それを外側から、こんなひどい国ありえない!とかいう感想は
どうかなぁと思ったりする。
「Playback」も前に見てたので2回目を見て
余裕があればもう一回見たかったけど(笑)。
音楽は、クラシックをちょっと聴くくらいで
全然わからないし、音楽をやるワカモノとかも
全然わからないんだけど、この映画はすごくよかった。
思ってた以上によくてサントラを買おうと思いました。
多分イスラムの国に8年も住んでたせいか
イスラムっぽい音がなんだかむやみに懐かしいんですよねぇ。
ストーリーは、
西洋音楽と言うかイスラム的でない音楽が
厳しく規制されているイランで
法の目をかいくぐって音楽をやる若者たち。
若者ばかりじゃないけどね。
地下ライブをしたり、牛小屋でヘビーメタル練習してたり
隣家の子どもに面白半分に通報されたり、
逮捕されたり、そこで歌詞を書いたり、の日常で
海外での演奏のためにパスポートの偽造や手配をするのだけど・・・
いい感じで見てたんだけど、最後はとても悲しい終わりでした。
ラストを知ってて、2度目を見ると、もっと大事に見られたので、
2度くらい見るのを薦めたい映画です。
というか、この映画が、今回の映画祭上映映画で、わたしは
一番好きかもしれない、と思うくらいよかった。
ドキュメンタリーではないんだけど
ドキュメンタリータッチで実在のミュージシャンが演じていて、
政府に無許可の17日間のゲリラ撮影で撮られたそうです。
その後監督も主演の二人もイランから出て活動されてるようなんだけど、
映画祭直前に、この映画に出演してたミュージシャンが
数人亡くなったと言うニュースを聞いて驚いたのを覚えています。
映画の中では、厳しい体制から身をかわしながらも
音楽への情熱を失わず協力し合っていた彼らが、
現実では仲間割れか何かの問題で
誰かが数人を殺して自分の自殺をした、というニュースで
なんて皮肉で悲しいことなんだろうと思いました。
自由のない場所では一緒に音楽への情熱を大事にしてた仲間同士が
ニューヨークだかロンドンだか、自由な国に逃げて
自由に音楽ができるようになると
揉め事などで命を落としたりするなんて、
自由というものは残酷で、扱いの難しいものだと思った。
主役のカップルは実在のミュージシャンですが、
このカップルの雰囲気がすごくいい。
仲がいいんですよねぇ、長く連れ添った夫婦のような感じもあり
でも若い恋人同士のような感じもあり
お互いを尊重してやさしく寄り添ってる感じが、いい。
どちらも温和でふんわりしたふたりなのです。
そして、彼らの偽造パスポートや出国の手伝いをするナデルの役だけが
本物の俳優だそうで、さもありなん、彼がすごくいい。
チャラチャラと口が達者で騒々しく調子のいい男なんだけど、
途中で民族音楽を歌う場面が出てきて、それがすごくいいのです。
チャラチャラしながら、本当は熱いものを持ってるタイプですね。
彼は映画も好きで、買ってる鳥の名前がモニカ(ベルッチです)とか
映画の登場人物だったりして、映画や音楽への愛情を感じられます。
この映画に描かれているのはイランの現実で、
この現実を、厳しすぎるとびっくりする感想も多いみたいだけど
歴史もイスラムの国も知らないからそんな風に驚くんだろうな。
わたしは、むしろ、思ったほど窮屈な感じじゃないなぁと感じました。
もっと前の悲惨な時期よりは、甘いと感じたほどです。
逮捕とかしょっちゅうされても、なんか呑気で
命の危険はない感じです(もちろんしんどいことでしょうが)
でも、ラストは十分厳しいですけど。
イラン映画といえば、今年もう一本見てたのを思い出した。
→「イラン式料理本」
これはドキュメンタリーで、普通の人たちの現実です。
こういう規制の厳しい国でも
普通に生きている人もあり、自由のために命をかける人もあり、
どんな国でもいろんな人がいろんな人生を生きているんだと思う。
それを外側から、こんなひどい国ありえない!とかいう感想は
どうかなぁと思ったりする。
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