これをけなしている人はあまり見ないけど
ああ、わたしは本当に心がひねくれているのか
心配してたところに、やっぱりひっかかってしまった。。。
映画の本筋のところは、いいと思うのです。
在来種の、滅びつつある野菜の良さを知り
残していこうとする試み。
特に焼き畑の仕方は、こんな大変なことなのかとびっくりした。
全然知らなかったのです、ただ範囲を決めて焼くだけだと思ってた。
熟練の職人は、火を消さないでも
自然に火が消えるようにデザインして焼くのだというのに
本当に感服した。
そこに一面に青々とカブが生る様は、素晴らしい。
では何が気に入らないかと言うと
同調圧力のようなものを感じてしまうところですね。
収穫した野菜を食べる人が、全員
「おいし~」「昔の野菜の味がする~」「瑞々しい~」と
口々にほめるところ。
そこはまだいいのです。大人だし、嘘ついてるわけじゃなく
本心で言ってるんだろうし。
でも小学生の子らが、同じようにきゅうりをかじって
「甘い~」「おいしい~」と言い合うシーン、こういうのがひっかかってしまう。
みんなが、そんな風に言ってると、違うことはいえなくなってしまうし
みんなと同じようにおいしい~!と叫んでいると
自分自身おいしい気持ちになって行く。
本当に自分の本心が、そう思っているの?って問いかけたくなる。
全員が同じことを思うっていうの、少しうさんくさく思うのです。
ある種の洗脳みたいなものを感じてしまう。
もちろん、そんな悪意も作為もなく
ごく自然にみんながそう思ったのかもしれないけど
なんかその雰囲気が少しでもあると
いやなんですね、わたしは。過敏かもしれないけど。
基本的にロハスとかエコとかを大声で言うものには
どうも馴染めないということもある。
共感する部分もあるけど、きれいごとが少しでもあるとひいてしまう
融通の利かないところと性格の悪さのせいでしょうか・・・(笑)
>全員が同じことを思うっていうの、少しうさんくさく思うのです。
>基本的にロハスとかエコとかを大声で言うものには
どうも馴染めないということもある。
部分的に取りだしましたが、非常によくわかります。
頭から疑ってかかる訳でもないし、そういう風に本当に思ったんだろうな、エコとかロハスとか、そのような考え方、生活の仕方もあるんだろうな、とも思うのですが…。
でもなんだか、そろってニコニコと「良いわ~」的な感じだと、ある種のうさんくささ、洗脳的な物を感じてしまい、その輪に違和感を感じてしまうのです。
敢えて周りと違う事をしようとする性格ではなく、反発する自分カッコイイ、というのでも全くなく、どちらかと言えば波風立てずにいようとする性格なので、そういう人達にわざわざ喧嘩を売りに行ったりはしないませんがw、自分自身は一歩引いたところからそういう輪を眺めてしまいます。
他人から「こんなに凄いんですよ!」といわれても「ふーん」という感じだし、「こんなに可哀想なお話しなんですよ」とお涙頂戴の話をされても、「へー」、としか思わない。
感情を押しつけられたり、考え方を誘導されるのが苦手なんだろうな。
すみません、話がずれてきてしまった上、ダラダラと長くなってしまいました。いつもの事、という事で許して下さい(^^;
わたしも波風立てるのはいやなので、ひとり、ひいてるだけなんですけどね。
でも、そう思う自分の感覚を冷めてるとは思うけど
それが自分の頭でモノを考えることだという気持ちもあります。
なんとなくまわりと同じ意見になってしまうのは
危険なことだと思うんですよね~。善意のことでも。
それって単に撮影者の問題であって、感想を述べた人が同調圧力に屈してるのとは違うんじゃないっすかね?編集できる人が都合良いところだけ切り出した可能性はないんすか?
俺も観てないんでアレですけど、同調圧力っぽく見えるのは高度な編集技術じゃないかと。ある意味この映画に興味持ちました。ありがとうございます。
はい、もちろんそうです。
編集的に、一つの方向へ持って行くというのは、可能性というより、ごく普通になされることだと思います。
その点は考慮に入れて、でもあえて思うのです。
ここでわたしの思っている同調圧力というのは、いやいやながら屈して従うものではなく、もっとゆるい空気のようなものです。いやいやながらどころか、むしろそこに進んで同化してしまいたくなる気持ちよさをのある空気のことで、小学生達がキュウリを食べた時に口々に言う言葉に誘われて、どんどん膨らんで行く何かに、それをかすかに感じ取ったわたしが過敏なだけで、一般的にこれを無理矢理言わせてると思う人はいないだろうし、わたしもそうは思ってません。
おいしいねぇ、うんおいしいねぇ、甘ーい、甘いねぇ、とにこにこうれしそうにキュウリを食べる子ども達の自然な姿には、感動的なものを感じる人の方がずっと多いと思います。
でも、その自然さの中でも、本当にそれが自分の心からの気持ちなのか、子ども達自身考えてはいないんだろうなぁ、と(わたしは)やっぱり少し思ってしまうというだけで、この映画自身はベタベタなやらせっぽい映画ではないです。
だからこそ、評判もよく評価されているんだろうなぁと思ってます。
なんとなく言わんとすることは掴めました。
同調圧力っつーか、催眠的な感じっすかね。
無意識の内に周りに同化するっつーか。
嫌われたくない空気に流されるみたいな感じに似た何かっつーか。
うーん、面白い視点っすね。ますます観てみたいですね。
北風と太陽の話なら、太陽みたいなものです。
映画は、その他の部分は興味深いもので
いい映画だと思いました。
機会があれば是非。
コメントありがとうございました。