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sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

映画:バベルの学校

2015-02-20 | 映画
公開は少し先なんですけど、見るつもりでいた映画の試写会が回ってきたので
行ってみてきました。

パリの中学校、
まだフランス語が流暢でない20カ国からの外国人の子供24人のクラス。
いろんな子がいてます。
セルビアでネオナチの標的にされて逃げてきた難民の男の子。
父の親戚に虐待されてたアフリカの女の子、
国に戻ったら性器切除と強制結婚が待っているというアフリカの女の子、
英国から来たアスペルガーの男の子、
10年ぶりに母と暮らせるようになった中国の女の子、
歌の上手いウクライナの女の子。
いろんな事情がある子達だけどそれぞれ印象的。

去年素晴らしかったドキュメンタリー→「世界の果ての通学路」よりも
都会で、世界の変化の先端で、情報も選択肢もずっと複雑で、
矛盾や暴力や絶望もある世界の中の、子供たちの姿が描かれています。
家畜よりも人が少ないような所では人間の基本的なものが見える気がするけど
世界中の何十の国の子が集まる小さなクラスの中からも
何か普遍的なものが見えるように思います。

息子が通ったクアラルンプールのインター校も人種のるつぼでした。
インターに通えるのは現地では余裕のある子なので、
今日の映画の子達ほど苦しい事情はほとんどなかったろうけど、
子供達のバラエティという点では似たような感じで、
あの子たちの5年後10年後なんだなぁと思いながら見てしまいました。

反抗的で、わがままで、激しいアフリカの女の子は、進級できないとわかると、
先生が白人だから黒人を差別してるのよ!と当たり散らします。
絶対謝らないし、誰にも何も頼まないし、いつも反抗的な目つきのこの子、
こんな子を嫌いにならないで教えるのって大変だろうなぁと思うけど、
彼女には彼女の辛さやかわいさがあると、今の自分なら思える気がします。
いや、先生になってみたら実際はもっと大変なんだろうけど。


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