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sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

映画:冒険者たち

2013-04-16 | 映画
もう、これ以外ほかの映画は見ないでいいんちゃう?
と思うほど素晴らしかった。
昔テレビで何度も見たと思うけど、
ちゃんと劇場で見るのは初めてだし
おぼろげなイメージしか覚えてなかったので新鮮でした。
最初のシーンからラストのシーンまで、全部超絶いいけど
最後のシーンの美しさ哀しさはもうどうしよう。
物語ではなく、この映画全部の映画自体の素晴らしさに打ち震えております。

アラン・ドロンの良さが、子供の頃はわからなかったな。
当時リアルのアラン・ドロンは、すでに恰幅のいい中年だったし
日本のCMとかで見ると、子どものわたしにはただの
暑苦しいおっさんにしか見えなかったのでした。
でも、若い頃の美しさは、もうなんとも言えない。
ヴィスコンティの「若者のすべて」や「山猫」での彼は
完璧過ぎて嘘っぽいほど美しい。
そしてこの「冒険者たち」では、もう若くはなかったけど、(30歳くらい)
渋さが加わり、男の色気が、
完璧な顔だけでなく、きれいな体全体からにじみ出てます。
体もきれい、という目線も、若い頃の純真な?わたしにはなかったけど。笑
こういう正統派の完璧美貌俳優って、その後流行らなくなったけど
やっぱりずっと残すべきよねぇと思いました。

子ども時代、アラン・ドロン以上にわからなかったのが
リノ・ヴァンチュラの魅力。
今見ると、本当にいい役で、レティシアでなくても
キュンと来るよなぁとわかるけど
まあ、これを子どもにわかれというのも無理な話か(笑)

そして、レティシア(ジョアン・シムナス)の可憐さ。
風のように自由で水のようにしなやかで孤独とも仲良しの女の子。
昔はかっこいいと思ってたけど、今見ると、かわいくてかわいくて。
水着姿もかわいい。
色気のある感じではないんだけど、無垢で無邪気なのに
こころはとても自立して大人なところもある役です。
なにしろ彼を選ぶんだからねぇ。

命知らずのパイロットと自動車革命を夢見るエンジニア、
自由な心にしかわからない芸術家のレティシアの3人が
それぞれ挫折をし、海へ宝探しの旅に出て
無事宝は見つかるが、それを狙う男たちに追われ・・・
という、アクションものになってもおかしくないストーリーだけど
大げさな演出はなく、結構しっとりゆっくりと話は進みます。
でもディテールも楽しめるので全く退屈するヒマがない。
そして、ラストのシーン
海に浮かぶ要塞の島を上空から俯瞰するだけのシーンは、
じーっと見つめるばかりで、感動して動けなかったのでした。

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