再会

思いがけずユーザーさんご家族とお会いする運びとなり、

シルク引退後初なので1年ちょっとぶりの再会をしてきました。

　今日は何の日か知ってる？

シルク、最初はあれ～？という感じでしたが

徐々に思い出してきたようでした。

（いつもそうなんです。きっと本当はすぐに分かっているんだと思いますが

新パートナーさんに遠慮してたのかな）

お昼をご一緒し、積もるお話を。犬達はテーブルの下で。

　何か聞き覚えのある声だわ・・・。

レジにいる時外を見たら、お店を出たユーザーさんがしゃがんでシルクー！と

呼びかけると尻尾をブンブンブンブン振って、お顔をぺろぺろと舐めていました。

その後現パートナーに排泄のワンツーコールをしていると、懐かしい声にすぐさま

反応したのか後ろにいたシルクまでもが、そこで？と思う所にジョージョージョー、という

一幕も！さすが元パートナー。　これには一同爆笑。

沢山遊んで、落ち着いた頃にユーザーさんがシルクを持って、

ヒールやカム、色々なコマンドをかけてみたら、

ぴったりと付いて静々とやってみせるシルク。

この時のお顔と様子は家とは全然違って

現役盲導犬のようでした。

あ～、こうやって長年やってきたんだなぁ、とジーンとしてしまいました。

そして、やっぱりこやつはまだ覚えてるんだ、、、（やらないだけで）とも。

　　シルク良かったね！

７年以上も一緒に暮らしたのですから、ご家族も色々な思いが去来したかと思います・・・。

お帰りを見送っていると、シルク、車の前に来て「あ、いつも乗ってたのだ！」と改めて

気付いたようで、神妙な顔つきになっていました。

動き出す車もじっと眺めて。。

この時初めて聞いたのですが、引退の日、富士ハーネスにお返しに行く際

７年以上ただの１度もそんなことしたことがないのに、乗せた車から降りて急いで玄関に

入ってしまったのだそうです・・・。

きっと何かを察したのでしょう。。

その時の泥のついた足跡を暫く消せなかったそうで・・・。

それを見る度に思い出していたそうで・・・。

そんなことがあったんだ・・・。

いつもシルクはギリギリで気付くんです。

言われてみたら、入所の日もそうでした。

よく言われるように「尻尾をフリフリしながら行ってしまった」というのは

シルクも途中までそうでした。

泣いてた私に職員さんが「見送ってあげて下さい」と言われ見送ると

確かに尻尾フリフリって行ったけど、いざ犬舎の扉を開けると踏ん張ってガンとして入るのを

拒否している姿が！！

直視していられなかったのを思い出しました・・・。

シルクにとって、突然の思いがけない嬉しさと驚きと戸惑いと。

本当は一緒に車に乗りたかったんだよね、、、。

その上予期せぬシャンプーまでされ、シルク的にはきっと「なんて日だ」

　ごめんごめん

帰宅後は疲れてバタンキューかと思いきや、逆で！！

暫くの間一睡もせず。。

この１年誘っても乗らず、あぁ年取ったんだなあと感じていた

おもちゃ類を次々に出し、興奮冷めやらず。

その場ではあまり感情は出さずにいたシルクですが、

帰宅後溢れる思いが爆発したのでしょうか。

人もですが、ワンコも色々と思うところがあったのかな。

白さが増して年は取ったけど、変わらないと。。

ともかく元気な姿を見てもらえて良かったです。

私にとっても忘れられない日となりました。