久しぶりの渋谷。
もしかして欅坂カフェ以来かもしれない?
それはともかく第七波禍中のトンキンにわざわざ上京してきたのは大いに訳がある。
そして用事があるのはココだ。
わかりにくいけどLINECUBESHIBUYA
***
さて元都会人のワラクシ。生まれも育ちも世田谷区。
なので新宿渋谷下北沢が買い物、遊び、そしてライブハウスさえもそれらの街で賄う事多々でありました。
特に下北沢はコンパクトで遊び易く暇さえあれば散歩代わりに古着屋巡りなんて良くやってました。
今思えば丁度良い時代でもありそして自分自身が丁度良い世代(高校~大学)にそこに居たと思う。
つまり手短になんでもあった。
刺激も情報も噂話も遠い街の出来事ではなくほぼほぼリアルタイムで体験体感してきたと思うのであります。
だから例えば進学は東京に行きたい!というウチのバイトの子供達にはどんどんイケイケ!とけしかけるのだ。
若いウチに色々見るのは決して悪い事ではない。
そこで何を見て何を得るかはそれぞれだがそれが未来の選択肢の一つになると確信します。
そしてナウ。
田舎暮らし満喫中。
これが我が選択。一片の悔いなし。
***
しかしトンキンは駄目だ。
渋谷に降り立ったワラクシはそう確信する。
まだあんのかエッグマン
意味不明レベルの人混みにもう眩暈しかせん。なんじゃコイツラ何処から湧いて出るのだ?
そして暑い暑過ぎる。生温い風と高い湿度で汗が噴き出る。早く森へ帰りたい。ここは私の居場所じゃない。
それでも重たい身体を引きづって公園通りを上がりパルコを抜け(←まだあるんだ!)ようやく渋谷公会堂に辿り着いた。
既に残りライフポイント3。ドラキーにも会いたくない。
さてもうお分かりだと思うが今宵は「響け!ユーフォニアムサマーコンサート」が開催されるのだ。
GWの川崎事変第6回定期演奏会からたった数ヶ月でネクストがあるとは嬉しい限り。
これ以上は撮影禁止
そして今回の目玉は何と言っても「リズと青い鳥」のフルバージョン演奏。20分を超す吹奏楽組曲で
今までは所々を端折って短縮して演奏していたのだが「どうしてもフルで聴きたい!!」という
多くのリクエストがあったらしくいよいよそれが叶う瞬間が来るらしい。
勿論私もそう思う。
第四楽章まである曲だがその一音一音に多くのストーリーを含んでいてその響きはどれも美しい。
だからその瞬間に立ち会えて心底嬉しい。それならばたとえ渋谷が100℃でも行くよw
***
定刻スタート。
サマーコンサートだからか北宇治(仮)の皆さんは駅ビルコンサートのTシャツ衣装。譜面カバーとお揃いのグリーンが鮮やか。
夏だからと言う訳じゃないだろうが少しPOPでカジュアルな跳ねる様な音。うん嫌いじゃない。
今回私の席は2階の最奥と余り良くはないけど上から全体を見下ろせる感じでそれぞれの楽器セクションが良く見える。
金管ではトランペットとトロンボーンが同列、その一つ前にユーフォとホルン。チューバは右だ。
全体を聴きながら強く感じたのは合奏とは低音ありきだなと。
ロックバンドにおけるベース音って正直余り聞こえないけど(CDとかは別)吹奏楽は低音部が非常に重要。
特にチューバとコンバスの音で全体のコード感を安定させている。派手さはないけど今回私の耳はそちらばかり捉えているようだ。
主旋律だけが音楽じゃないって事の証明。でも実は余りユーフォの音がワカラン。あれれホルンに飲まれてません?
まぁそれはともかくもう一つの目玉は歌手TUREさんの出演だ。
主題歌等々を歌う彼女であるからして呼ばれるのはやぶさかではないのだが、私としては歌ものはどうでも良い。
実際彼女が歌唱すると吹奏楽はBGM化(伴奏なので当たり前だが)してしまい面白くない。
いやTUREさんに恨みも何もないけど私はナウ求めてないので・・・スマンね。
結局彼女は3曲くらい歌ったかな?圧倒的に上手いんだけど感動まではせん。それが私の評価(偉そう)
***
司会進行はいつも通りユーフォ出演声優さん達。今回14日には主演である黄前久美子役の人を筆頭に
作中で全員ユーフォニアムを持つ田中パイセンと中川夏紀と後輩奏ちゃんの4名(本名は知らん)
彼女らが和気あいあいと進行させてくれて、かつ前回同様の朗読劇もありと楽しませてくれました。
結構グダグダの進行でしたがあれぐらい緩い方が良いのでしょう。
なんちゅーか集中力のオンオフ?演奏中は流れる音符を逃すまい!と集中しているがそうゆうMC中はリラックス出来るからね。
もしかして本格的クラシック演奏会でもそうゆうアゲサゲがあった方が良いのかもしれません。
壮大な組曲なら相当長いもん。疲れると耳もダラけるしさ。
***
演奏順は前後するがタイトルである「響け!ユーフォニアム」なるユーフォフューチャー楽曲。
本当に凄かった。柔らかくて優しくてそして美しいメロディはユーフォならではの味わいだろう。
この演奏に入る前の田中パイセンと久美子の劇中会話も再現(だって2人共そこに居るから!)
そうゆう導入部から感情移入しちゃってもう号泣。痺れっぱなし。
田中パイセンこそこの作品の要
そしてリズ。
映画「リズと青い鳥」用に松田彬人により書き卸された吹奏楽組曲。全編で約22分。
第一楽章「ありふれた日々」
第二楽章「新しい家族」
第三楽章「愛ゆえの決断」
第四楽章「遠き空へ」
ユーフォニアムの外伝的ストーリーでみぞれと希美にスポットをあてた作品。
本編であったような確執解決後の穏やかな二人のお話だが、やがて来る高校卒業への希望や不安が二人の距離を不安定なものにしてゆく話。
その描写を簡単に表すなら「特に何もない日常」なのだが、その繰り返す日々に二人の心の距離感を描写や音に乗せた良作。
そんなストーリーをリズと青い鳥に重ねた映画で楽曲。
第一楽章「ありふれた日々」
軽やかなリズムで颯爽と歩くリズが心地よい。まるで目に映る様な晴れやかな音。
孤独だった少女リズは青い鳥が扮した女の子と出会う。
第二楽章「新しい家族」
少し重々しい序曲。不穏な風音から始まるがやがて新しい家族との日々が始まりその心具合がピッコロの軽快な音に乗る。
嬉しい楽しいそして大好・・・だ。
メインの第三楽章の「愛ゆえの決断」
みぞれのオーボエと希美のフルートの優しい会話で始まるがやがてオーボエは強い音色を響かせてその決断意思を伝えてゆく。
すごくドラマティックなパートであり最も感情が揺さぶられる瞬間であります。
そしてラスト第四楽章「遠き空へ」
激しかった第三楽章から一転して穏やかな表情。全てを受け入れた故の決断に涙が出る。
このセクション本当に好き。自分の葬儀ではこの第四楽章を永遠に流して欲しいくらい。
その輝かしいフィナーレ。旋律はリズミカルに膨れ上がりクライマックスを迎えやがてこのストーリーは終わる。
美しい・・・マヂで美しい。大好き。
コンクールの規定上22分という演奏時間はあり得ない為、各組より抜粋編曲され演奏されていましたが
この全編を生で聴けた事は本当に嬉しい。こうゆう瞬間こそ人生の糧と確信する。
素晴らしかった!ブラボー!!ブラボー!!
何度でも貼るぞ
***
このユーフォ作品は言うまでもなく吹奏楽をテーマにしているが実は楽曲はそう多くない。
例えばコンクールでの演奏は課題曲と自由曲の2つ。
それらを繰り返し繰り返し練習し、そしてコンクールで演奏する。そんなシーンが多い。
その代表曲が「プロヴァンスの風」でありそして「三日月の舞い」である。
プラスしてマーチングや駅ビルコンサートでの楽曲。そしてかの田中パイセンのユーフォ独奏や大吉山のアレぐらいなもんだ。
だから定期演奏会を繰り返すとそれらをローテーションや新アレンジしたところでやがて行き詰まる。
外伝であるリズ楽曲も同様。そして今回完全版を演奏した事で一段落感がある。正直私も聴きたい曲は聴き終えたと感じている。
そうするとこのイベント自体がやがてオワコンになるかも・・・
ってならないんだなコレが!!マダマダ!
言うまでもないがまだユーフォ作品は終わってない。来年には劇場版新作の予定とそして再来年にはTV3期の予定がある。
つまりこれからも新しい音楽が生まれてくる何て素晴らしい可能性!ワラクシまだまだ追い求めるぞ!
だから今は未来への希望を抱きつつやがて来るその時を待とうと思う。
そんな訳で北宇治高校(仮)の皆さん頑張って練習しいや!
***
渋公を出るとあいかわらずムッとした暑さの喧噪の街。
でもさっきみたいにイライラしない。頭の中では未だ止まない音が鳴り続け心穏やかなフィール。
誰に誇るでもないけどいつまでも響くその音は私だけの宝物だ。
さぁ森へ帰ろう。
パルコパルコパルコ
もしかして欅坂カフェ以来かもしれない?
それはともかく第七波禍中のトンキンにわざわざ上京してきたのは大いに訳がある。
そして用事があるのはココだ。
わかりにくいけどLINECUBESHIBUYA
***
さて元都会人のワラクシ。生まれも育ちも世田谷区。
なので新宿渋谷下北沢が買い物、遊び、そしてライブハウスさえもそれらの街で賄う事多々でありました。
特に下北沢はコンパクトで遊び易く暇さえあれば散歩代わりに古着屋巡りなんて良くやってました。
今思えば丁度良い時代でもありそして自分自身が丁度良い世代(高校~大学)にそこに居たと思う。
つまり手短になんでもあった。
刺激も情報も噂話も遠い街の出来事ではなくほぼほぼリアルタイムで体験体感してきたと思うのであります。
だから例えば進学は東京に行きたい!というウチのバイトの子供達にはどんどんイケイケ!とけしかけるのだ。
若いウチに色々見るのは決して悪い事ではない。
そこで何を見て何を得るかはそれぞれだがそれが未来の選択肢の一つになると確信します。
そしてナウ。
田舎暮らし満喫中。
これが我が選択。一片の悔いなし。
***
しかしトンキンは駄目だ。
渋谷に降り立ったワラクシはそう確信する。
まだあんのかエッグマン
意味不明レベルの人混みにもう眩暈しかせん。なんじゃコイツラ何処から湧いて出るのだ?
そして暑い暑過ぎる。生温い風と高い湿度で汗が噴き出る。早く森へ帰りたい。ここは私の居場所じゃない。
それでも重たい身体を引きづって公園通りを上がりパルコを抜け(←まだあるんだ!)ようやく渋谷公会堂に辿り着いた。
既に残りライフポイント3。ドラキーにも会いたくない。
さてもうお分かりだと思うが今宵は「響け!ユーフォニアムサマーコンサート」が開催されるのだ。
GWの川崎事変第6回定期演奏会からたった数ヶ月でネクストがあるとは嬉しい限り。
これ以上は撮影禁止
そして今回の目玉は何と言っても「リズと青い鳥」のフルバージョン演奏。20分を超す吹奏楽組曲で
今までは所々を端折って短縮して演奏していたのだが「どうしてもフルで聴きたい!!」という
多くのリクエストがあったらしくいよいよそれが叶う瞬間が来るらしい。
勿論私もそう思う。
第四楽章まである曲だがその一音一音に多くのストーリーを含んでいてその響きはどれも美しい。
だからその瞬間に立ち会えて心底嬉しい。それならばたとえ渋谷が100℃でも行くよw
***
定刻スタート。
サマーコンサートだからか北宇治(仮)の皆さんは駅ビルコンサートのTシャツ衣装。譜面カバーとお揃いのグリーンが鮮やか。
夏だからと言う訳じゃないだろうが少しPOPでカジュアルな跳ねる様な音。うん嫌いじゃない。
今回私の席は2階の最奥と余り良くはないけど上から全体を見下ろせる感じでそれぞれの楽器セクションが良く見える。
金管ではトランペットとトロンボーンが同列、その一つ前にユーフォとホルン。チューバは右だ。
全体を聴きながら強く感じたのは合奏とは低音ありきだなと。
ロックバンドにおけるベース音って正直余り聞こえないけど(CDとかは別)吹奏楽は低音部が非常に重要。
特にチューバとコンバスの音で全体のコード感を安定させている。派手さはないけど今回私の耳はそちらばかり捉えているようだ。
主旋律だけが音楽じゃないって事の証明。でも実は余りユーフォの音がワカラン。あれれホルンに飲まれてません?
まぁそれはともかくもう一つの目玉は歌手TUREさんの出演だ。
主題歌等々を歌う彼女であるからして呼ばれるのはやぶさかではないのだが、私としては歌ものはどうでも良い。
実際彼女が歌唱すると吹奏楽はBGM化(伴奏なので当たり前だが)してしまい面白くない。
いやTUREさんに恨みも何もないけど私はナウ求めてないので・・・スマンね。
結局彼女は3曲くらい歌ったかな?圧倒的に上手いんだけど感動まではせん。それが私の評価(偉そう)
***
司会進行はいつも通りユーフォ出演声優さん達。今回14日には主演である黄前久美子役の人を筆頭に
作中で全員ユーフォニアムを持つ田中パイセンと中川夏紀と後輩奏ちゃんの4名(本名は知らん)
彼女らが和気あいあいと進行させてくれて、かつ前回同様の朗読劇もありと楽しませてくれました。
結構グダグダの進行でしたがあれぐらい緩い方が良いのでしょう。
なんちゅーか集中力のオンオフ?演奏中は流れる音符を逃すまい!と集中しているがそうゆうMC中はリラックス出来るからね。
もしかして本格的クラシック演奏会でもそうゆうアゲサゲがあった方が良いのかもしれません。
壮大な組曲なら相当長いもん。疲れると耳もダラけるしさ。
***
演奏順は前後するがタイトルである「響け!ユーフォニアム」なるユーフォフューチャー楽曲。
本当に凄かった。柔らかくて優しくてそして美しいメロディはユーフォならではの味わいだろう。
この演奏に入る前の田中パイセンと久美子の劇中会話も再現(だって2人共そこに居るから!)
そうゆう導入部から感情移入しちゃってもう号泣。痺れっぱなし。
田中パイセンこそこの作品の要
そしてリズ。
映画「リズと青い鳥」用に松田彬人により書き卸された吹奏楽組曲。全編で約22分。
第一楽章「ありふれた日々」
第二楽章「新しい家族」
第三楽章「愛ゆえの決断」
第四楽章「遠き空へ」
ユーフォニアムの外伝的ストーリーでみぞれと希美にスポットをあてた作品。
本編であったような確執解決後の穏やかな二人のお話だが、やがて来る高校卒業への希望や不安が二人の距離を不安定なものにしてゆく話。
その描写を簡単に表すなら「特に何もない日常」なのだが、その繰り返す日々に二人の心の距離感を描写や音に乗せた良作。
そんなストーリーをリズと青い鳥に重ねた映画で楽曲。
第一楽章「ありふれた日々」
軽やかなリズムで颯爽と歩くリズが心地よい。まるで目に映る様な晴れやかな音。
孤独だった少女リズは青い鳥が扮した女の子と出会う。
第二楽章「新しい家族」
少し重々しい序曲。不穏な風音から始まるがやがて新しい家族との日々が始まりその心具合がピッコロの軽快な音に乗る。
嬉しい楽しいそして大好・・・だ。
メインの第三楽章の「愛ゆえの決断」
みぞれのオーボエと希美のフルートの優しい会話で始まるがやがてオーボエは強い音色を響かせてその決断意思を伝えてゆく。
すごくドラマティックなパートであり最も感情が揺さぶられる瞬間であります。
そしてラスト第四楽章「遠き空へ」
激しかった第三楽章から一転して穏やかな表情。全てを受け入れた故の決断に涙が出る。
このセクション本当に好き。自分の葬儀ではこの第四楽章を永遠に流して欲しいくらい。
その輝かしいフィナーレ。旋律はリズミカルに膨れ上がりクライマックスを迎えやがてこのストーリーは終わる。
美しい・・・マヂで美しい。大好き。
コンクールの規定上22分という演奏時間はあり得ない為、各組より抜粋編曲され演奏されていましたが
この全編を生で聴けた事は本当に嬉しい。こうゆう瞬間こそ人生の糧と確信する。
素晴らしかった!ブラボー!!ブラボー!!
何度でも貼るぞ
***
このユーフォ作品は言うまでもなく吹奏楽をテーマにしているが実は楽曲はそう多くない。
例えばコンクールでの演奏は課題曲と自由曲の2つ。
それらを繰り返し繰り返し練習し、そしてコンクールで演奏する。そんなシーンが多い。
その代表曲が「プロヴァンスの風」でありそして「三日月の舞い」である。
プラスしてマーチングや駅ビルコンサートでの楽曲。そしてかの田中パイセンのユーフォ独奏や大吉山のアレぐらいなもんだ。
だから定期演奏会を繰り返すとそれらをローテーションや新アレンジしたところでやがて行き詰まる。
外伝であるリズ楽曲も同様。そして今回完全版を演奏した事で一段落感がある。正直私も聴きたい曲は聴き終えたと感じている。
そうするとこのイベント自体がやがてオワコンになるかも・・・
ってならないんだなコレが!!マダマダ!
言うまでもないがまだユーフォ作品は終わってない。来年には劇場版新作の予定とそして再来年にはTV3期の予定がある。
つまりこれからも新しい音楽が生まれてくる何て素晴らしい可能性!ワラクシまだまだ追い求めるぞ!
だから今は未来への希望を抱きつつやがて来るその時を待とうと思う。
そんな訳で北宇治高校(仮)の皆さん頑張って練習しいや!
***
渋公を出るとあいかわらずムッとした暑さの喧噪の街。
でもさっきみたいにイライラしない。頭の中では未だ止まない音が鳴り続け心穏やかなフィール。
誰に誇るでもないけどいつまでも響くその音は私だけの宝物だ。
さぁ森へ帰ろう。
パルコパルコパルコ