蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

三度目の殺人(ノベライズ)

2017年12月26日 | 本の感想
三度目の殺人(ノベライズ)

「そして父になる」の時は、先にノベライズを読んでから映画をみたため、映画の感動が若干損なわれたような気がした。
それで「三度目の殺人」は、先に映画を見てから小説の方を読んでみた。

脚本を書いた監督が著者の一人になっているためか、非常に忠実なノベライズで、内容は映画そのものだったが、重盛(弁護士)が三隅(容疑者)にコントロールされている印象が映画より強かったし、映画では広瀬さんが演じていたせいか、おとなしい女子高生にしか見えなかった被害者の娘も、実は内面はドロドロあって純朴なばかりじゃないよ、という感じ(もしかしてこの娘が犯人なのかも、という疑いが映画より強めに押し出されていた)がした。

映画が先かノベライズが先か、という問題は、映画→ノベライズ→もう1回映画を見る、というのがよいかな、と思った。
ノベライズじゃなくて、原作があってからの映画化だとまた違うとは思うけど(原作と似ても似つかない映画は数多いので)。

そういえば「海街Diary」は、原作→映画→原作もう1回の順だったけど、原作からエピソードを取捨選択しつつも、原作のイメージがとてもうまく映像になっていた、と思い出した。

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