蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

戦場のアリス

2020年06月28日 | 本の感想
戦場のアリス(ケイト・クイン ハーパーブックス)

第一次世界大戦中、ドイツ軍占領地のフランスでアリスネットワークと称された、女性だけで構成されたスパイ組織があった。その主要メンバーとなったイヴはドイツ軍高官が集うレストランにウエイトレスとして就職し数々の重要情報をイギリスにもたらす。しかし、レストランのオーナー:ルネに気に入られてしまい、彼の愛人的立場となってしまう・・・という話。

第一次世界大戦時のイヴの物語と、第二次大戦直後に、かつて仲がよかった従姉をさがすシャーリーの話が交互に語られ、やがてルネを交接点として二人の話が収束していく、という物語の構造になっていて、それぞれイヴとシャーリーの成長物語にもなっているのだが、シャーリーの方のパートはもっと少な目でもよかったかな、と思えた。
何しろ600ページもあってジェットコースター的な目まぐるしいストーリー展開なので、ちょっと疲れてしまった。
コメント
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