Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

アルフォンス・ミュシャ展

2010-06-28 00:13:13 | 展覧会・建築・器
              
三鷹市美術ギャラリーで開催中の『生誕150年記念 アルフォンス・ミュシャ展』を見る。

会場:三鷹市美術ギャラリー
会期:2010年 5月22日(土)〜7月4日(日)
会場:三鷹市美術ギャラリー
開館時間:10:00〜20:00(入館は19:30まで)
休館日:月曜日

ちょっと前の「日曜美術館」でも紹介されたので混んでいるだろうなという予想は裏切られず・・・会場は多くの人が訪れ大賑わいだった。
ミュシャというとやはり アール・ヌーヴォー、フランスの大女優サラ・ベルナールのポスター《ジスモンダ》を思い浮かべるのだが、この展覧会では「パリ時代、アメリカ時代をはさみ故国チェコに戻った晩年までの生涯を約150点」(解説より)という彼の生涯をたどることのできるものとなっている。
特に私が興味深かったのは、彼が故国チェコに戻ってから描いていた作品群。その今までとは全く違う印象を与える作品と、祖国に対する民族的な思いを強く訴える作品群には、今までその作品の装飾的な面ばかりが印象に残っていたミュシャの全く違う面を見ることができ、そのことで展覧会そのものの印象が深くなった気がする。

下は絵葉書「四芸術」
               
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三鷹市:山本有三記念館

2010-06-26 00:21:00 | 展覧会・建築・器
JR三鷹駅から玉川上水沿いに続く「風の散歩道」をその緑の濃さと風とを楽しみながら歩くこと10分強の場所にある旧山本有三邸「山本有三記念館」。その入口では可愛らしい白い門が来館者を出迎えてくれる。
     
いつも利用している駅から近いと知ってちょっと足を延ばしてみた。
ここは「山本有三が昭和11年から進駐軍に接収された昭和21年11月まで家族とともに住んだ家」(チラシより)で大正末期の本格的な欧風建築という建物。
門を入ったところにある建物入口。

庭側から見た建物。いかにも堂々としている。
2階のバルコニーから庭園を作家や作家の家族は眺めたことが往時は多々あったのだろう、など想像してみる。
 
入口(左)を入り、係りの方に伺ったらフラッシュを焚かなければ写真撮影はOKとのことで、室内でも何枚か写真を撮ることができた。
         
館内2階には洋室と和室の書斎があったのだが、こちらはその洋室の方。
幾何学模様を描く窓の向こうに見える緑の陰、窓は折々の庭の移ろいを静かに室内に写し出す。その窓辺に置かれた愛想のない質素でいかにも使い込まれてきたといった趣の机が、確かに作家と共に生きてきたのだと語りかけてくる。      
             
しつらえられた灯りがしっとり落ち着いた雰囲気と温かさを醸し出す。
        
そして、この上なくシンプルな線と色で彩られたステンドグラスが、暗い壁の中にやわらかく浮かび上がる。
             
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だんだらの縞

2010-06-23 22:22:22 | 自然
降ったり止んだりを繰り返していた雨が上がった夕方に描かれただんだらの縞。
          
夕焼け空、そら、そ・ら、

そ・ら・そ・ら・そ・ら・そ・ら・そ・ら・そ・ら・・・
そ・そら・そら・そら・・・~♪
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オリーブの花、その後。

2010-06-22 00:01:09 | 自然
昨日は一年で最も昼間の長い日、夏至。
梅雨の晴れ間の薄日射す曇天に、紫陽花の色が冴え冴えと映えている。

色々な色があり、形があり、道で出会う全ての紫陽花は美しい。
     
毎日実がならないかと期待していたオリーブの花の後に、これはまた何とっ!!小さな小さな緑の実が~
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夜顔@EUフィルムデーズ2010

2010-06-21 00:12:37 | 映画 や行
              
2006年/ポルトガル=フランス/70分
原題:Belle Toujours
監督:マノエル・ド・オリヴェイラ
出演:ミシェル・ピコリ、ビュル・オジエ、リカルド・トレバ、レオノール・バルダック、ジュリア・プイゼル

東京国立近代美術館フィルムセンターで開催されていたEUフィルムデーズ2010。日替わりで興味深い作品が、数えてみると22作品、並んでいたがその中で鑑賞したのは「昼顔」から38年後に再会したアンリとセヴリーヌの話「夜顔」。

観終わって友人が開口一番、
「あ~、こんな美しいフランス語久しぶりに聞けて嬉しい!最近のフランス映画のフランス語は全体すごく早口でずずっとつながってる感じだったから、余計に美しさが際立って感じられた」
そういえば、字幕見ながらスペイン語だとこう言う、この単語は発音の違いか、とか聞こえたのは、そうか、そういうことだったのか!!と納得。
とにかく、会話が密で、空気と共に会話が濃くなるような、会話が纏わりついてそれが息苦しくなるような感じがする。そして、ふっと会話が途切れた時間が、会話のない会話を交わしているうな、意味のない沈黙がないような・・・。友人曰く、フランス人にとってレトリックは人生で最重要、にこれまた深く納得。
そんなことを心に留めながら時間が経って思い出す度、いつまでも喉に小さな魚の骨が刺さっているという幻影、もうとっくにそこにはなくなっているのに、を見てしまうような、不思議にひりりとした感触が残る。
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花盛り、ホタルブクロ

2010-06-19 23:33:37 | 自然
公園を囲む山道を歩いていて出会ったのは、花盛りのホタルブクロ。いつの間にこんな群落が!!と驚く。
         
花の下から空を見上げた。
コロンコロンと小さな鐘の音が今にも聞こえてきそうな・・・。

万緑の中、薄紫の花が風に吹かれて一斉に首を振る。
        
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インド料理といえば・・・

2010-06-18 00:01:08 | 食・その周辺
やはり「カレー」を先ず思い浮かべるのですが・・・。
先だって、郵便局に出かけた時に気付いたのが交差点の向こうで風にひらひら舞っているインドの国旗と看板。そこには『Spice Garden/スパイス・ガーデン』とありました。
ビジネスホテル「シビックイン狭山」の1階にこんなお店があったなんて知りませんでしたが、話のタネにと入ってみました。
入ってみてわかったのですが「日本語、英語が通じます」という、カレーの本場インドの方がやっているレストランだったのでした。3時まではランチ・メニューとのことで私は豆ほうれん草カレーセットをチョイス~!(サラダ・スープ・ナンorライス、ドリンク付きとのことで、ここはやっぱりナンにして飲み物はラッシーを注文)
供されたサラダがお皿にこんもり盛り上がった様子に吃驚何というドレッシングなのかわからないのですが、美味しくてばくばくいただいてしまいました~
 
そして、いよいよメインの豆ほうれん草カレーがナンと共に出てきました。ナンもカレーも当然のことながら熱くてほかほか、しかし、食べ切れるのか心配になったほどのどっしりした量!!美味しかったのでカレーはペロッと食べられたのですが、幾ら美味しくても食べきれない、残念と思ったのがナン。泣く泣く残したのですが・・・お店の方が会計の時に
「ナンはどうします?お持ち帰りなさいますか?」
と聞いて下さったのでした!!勿論、持って帰りましたとも~こうすれば無駄も出ないし、残した後ろめたさもないし!!
        
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合唱祭@さいたま市文化センター

2010-06-16 00:09:36 | 音楽会
音楽会のお知らせ♪でご案内いたしましたさいたま市文化センターでの合唱祭終了いたしました。お越しくださった皆さま、ありがとうございました。

この日「所沢 ねむの会」は第二部に出演いたしました。第二部の出場団体は27団体。
合唱の形態は男声、女声、混声、そして100名を越える大合唱あり、小ぢんまりした合唱あり、伴奏あり、ア・カペラありと多彩。
歌われる作品も負けず劣らず多彩で、洋の東西は無論のこと、そのジャンルはクラシックありポップスあり。また時代は中世・ルネサンスから、バロック、ロマン派、現代音楽。殊に邦人作品を多く聴くことができるのも合唱ならでは。今年はその中でもリコーダー作品の印象の強い(私にとっては)廣瀬良平氏の合唱作品を聴くことが出来たのも心に残りました。また、これどこかで・・・と思ってあわててプログラムで確かめたらやっぱり作曲者は千原英喜氏、この間から弾いているので彼の曲の特徴に耳が思わず反応したといった感じでした。
また歌われる言葉も日本語、英語、フランス語、ラテン語、プログラムを見ると他の日にはハンガリー語もあったよう・・・。
聴いているだけで、もうわくわく歌の力、人の声の力にただひれ伏すのみといった心持ちになります。

ところで、今年はこの会場で思いがけない出会いがありました。舞台上に並んだある団の方のお顔に見覚えが!!以前、大変お世話になり、歌っていた声楽アンサンブル『 ラ・ヴォーチェ・オルフィカ 』でご一緒した方に似ている~、と。テナーのソロを聴いて確信したので、合唱祭が終わったところで声をかけてみたら・・・やっぱり!!相手の方も私が舞台に出て行った時に直ぐ気付いたそうで、こういうことがあるのも合唱祭ならでは。楽しい~♪そして、世間は狭~い♪
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ドン・ジョヴァンニ ~天才劇作家とモーツァルトの出会い~

2010-06-11 23:06:54 | 映画 た行
               
2009年/イタリア=スペイン/127分
原題:IO,DON GIOVANNI
監督:カルロス・サウラ
出演:ロレンツォ・バルドゥッチ、エミリア・ヴェルジネッリ、リノ・グワンチャーレ

映画好きな友人が最近『オーケストラ』と『ドン・ジョヴァンニ』を鑑賞したと話してくれた。どちらもいい作品だけれど『ドン・ジョヴァンニ』は殊に面白かったとのこと。
『ドン・ジョヴァンニ』!モーツアルトのオペラの中では特に好きなんだよなぁ~TVで見たチェコの歌劇場の『ドン・ジョヴァンニ』、ヤン・シュヴァンクマイエルがチェコの人形劇で見せた『ドン・ファン』(1970年/33分)が今まででは特に印象深い。友人があんなに面白いという作品であるし機会があれば是非観てみたいと思った。
と、何たる偶然!!近くのLet'sシネパークで一週間限定で上映されたのだ。
何の予備知識もなく、ドン・ジョヴァンニを描くか、モーツアルトを描くかだろう、など思いつつ、監督がカルロス・サウラ!!とそれだけは知ってこれは期待大~!と勇躍出かけた

ところでこの作品の主人公はドン・ジョバンニでもなくモーツアルトでもなく、モーツアルトのオペラ『フィガロの結婚』『『ドン・ジョヴァンニ』『コジ・ファン・トゥッテ』の台本を書いたロレンツォ・ダ・ポンテ(Lorenzo Da Ponte, 1749年3月10日 - 1838年8月1日)、その名は知っていてもその人については全く知らなかったダ・ポンテ。彼はユダヤ人の家庭に生まれ、ユダヤ教からキリスト教に改宗しロレンツォ・ダ・ポンテとなる。その後、聖職者となるが、放蕩の末ヴェネツィアから追放されウィーンに赴きそこで台本作家として認められていく。

この中でダ・ポンテとモーツアルトはいかにして『ドン・ジョヴァンニ』を創り上げて行ったのかが明かされる。台本に投影されるダ・ポンテのそれまでの生活、その台本に協力したジャコモ・カサノヴァの人生、そしてモーツアルトの姿。そうした作品を生み出す過程そして葛藤のすべてが、彼らの活躍したウィーンの宮廷とその時代を背景に色濃く目の前に写し出されるのだ。そして劇中劇として演じられるドン・ジョバンニの面白さ。そういえばちょっと出ただけのツェルリーナも印象に残った。ドン・ジョバンニとの掛け合いが何ともリアルで、だからこその可笑しさを誘われた。
素晴らしい映像と音楽に浸るあっという間の127分だった~
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狭山市駅のガラス

2010-06-09 20:56:19 | 旅気分
いつも楽しく拝見しているblog『PRIDE OF WestSaitama』に紹介されていた「西武鉄道ポスター」の記事。
記事を拝見しなければ先月・今月の2枚のポスターが狭山市駅だとは、いや、そもそもこういうポスターがあることすら気付かなかったでしょう

で、今日はその噂の(私の中でだけだけど)狭山市駅を利用したので、駅の中でも気になっていた改札正面のガラスを携帯で撮ってみました。
ガラスに写し出されていたのは七夕祭りと航空祭ともう一つ何だったっけ?・・・と思い出せずにいたのですが、これでわかりました。稲荷山公園の桜でした。
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オリーブの花

2010-06-07 22:25:45 | 自然
今年、鉢植えのオリーブの木に2年(多分)振りに花が咲いた。しかも、花数は以前よりずっと多い気がする
オリーブ:モクセイ科の常緑小高木。原産地は地中海沿岸
花言葉:平和 ・知恵

花が咲いたとなれば、実のなるところも見たいというのが自然な流れなのだがこの木は「自家不稔性」で、2本以上を近くに植えないと、実をつけないのだそうだ。
*自家不稔性:一輪の花、もしくは同じ株の花どうしでは、受粉・結実できない性質のこと。(「趣味の園芸用語集」より)
近所に何本も植えられているのを見かけるので、あわよくば風に乗ってその花粉が飛んでこないかなぁ~!
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パリより愛をこめて

2010-06-05 00:04:20 | 映画 は行
               
2010年/フランス/95分
原題:FROM PARIS WITH LOVE
監督:ピエール・モレル
原案:リュック・ベッソン
出演:ジョン・トラボルタ、ジョナサン・リース=マイヤーズ、エリック・ゴードン、リチャード・ダーデン、カシア・スムトゥアニク

予告編で観た血の気の多いスゴ腕諜報部員のジョン・トラボルタに惹かれた。
あっけにとられ引き込まれるアクション、そしてサスペンス!チャーリー・ワックス(ジョン・トラボルタ)とジェームズ・リース(ジョナサン・リース=マイヤーズ)の組み合わせが何とも面白く、全編にわたってのスピードとノリのよいリズムにある種の爽快感を覚える。
ワックスが突き止めたテロ組織のアジトで、隠し撮りされたリースの写真を見つけた場面から、な~るほど!と先が仄見えるのだけれど、だからといってそれは興を削ぐことにはならず、やっぱりそうだったか~!!と事実が分かった時に思えたのだ。
それにしても、ジョン・トラボルタに圧倒された。
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看板に偽りなし!

2010-06-03 00:05:28 | 自然
稲荷山公園で目にするこの看板。
            
公園内の何箇所かに設置されているのだが、何時見てもなんだかぎょっとさせられる。この蛇の絵、姿といい目つきといい、かなり怖い~
公園内だけでなく周りの丘でも、蛇というか特にマムシがいるという話も、真偽のほどはともかく耳にしたことがある。マムシではないけれど、道路でぺちゃんこになった蛇を見たこともある。
で、今日は帰宅を急ぐ道で実物に遭遇~!!
          
優雅に体をくねくねさせて山へ向かってまさに道を横切ろうとしているところにばったり出会った。げっ!マムシかも!と咄嗟に思い、ならば道を横切るまでとその場で待つこと暫し。と、そこへ後ろから母娘連れがやってきた。私が立ち止まっているのを見て、彼女たちも一瞬足が止まったがそのまま通り過ぎようとした。蛇がいることを言おうとする前に、母親の方が
「きゃあ~!蛇~!みみずかと思った~!」
結局3人で蛇が通り過ぎるのを
「蛇ですねぇ」
「ほんと、蛇ですねぇ」
など言いながらしばらく待っていた。
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♪音楽会のお知らせ♪

2010-06-02 23:25:11 | 音楽会
天候不順というのでしょうか、汗だくになる日があるかと思えば、この季節とは思えないような寒い日が続くというおかしな天気の続く昨今です。6月の声を聞くと梅雨の季節を連想しますが、今年はどうなのでしょう。
埼玉県で6月と言えば、『埼玉県合唱祭~』チラシによれば、「全国最大規模の合唱祭!」とのこと、お時間、ご興味おありでしたら爽やかな風、また熱い風に吹かれにお出かけになりませんか。

『第55回埼玉県合唱祭』
6月5日(土)埼玉会館10:30~、15:20~
6月6日(日)埼玉会館 10:00~、15:00~
6月12日(土)さいたま市文化センター 10:30~、15:20~
6月13日(日)さいたま市文化センター 10:00~、15:05~
6月20日(日)熊谷文化創造館さくらめいと 10:30~、15:00~

私が伴奏しております「所沢ねむの会」は6月13日(日)さいたま市文化センター、第2部の10番に登場いたします。
曲目:『サウンド・オブ・ミュージック』より、「ハレルヤ」「エーデルワイス」「すべての山に登れ」
合唱:所沢ねむの会
指揮:奥村さゆり
ピアノ:守谷としえ
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