「ハーモニー」は全日本合唱連盟の会報誌で、年4回発行されている合唱専門の季刊誌。
これ以外に合唱専門誌があるのかどうかは、知らないのだけれど・・本屋で見かけることもないし・・・徹底して合唱について書かれていてなかなか面白い読み物もあり楽しみにしている連載もありで、実は読むのを楽しみにしている私
この号でも「底抜けに歌が好きな民族、日本人」とか「合唱と声の話:パートと声の違い」など面白そうな記事が並んでいる。
しかし今回一番面白かったのは「ルネサンス・ポリフォニー合唱曲を歌うために」という連載。これは音楽史学者の皆川達夫氏が毎号書かれているのだが、時代背景を含め丁寧な解説と氏の熱い情熱が伝わってくる連載である。今回は教会旋法についてに言及し、なおかつ大層わかりやすく譜例を挙げて解説されている。
私にとって旋法というのはチェンバロの曲名でおなじみなのだけれど、例えば第4旋法といえばこんな感じ、とぱっと頭に浮かばないのが悩みの種、身体に染み付いてないからだよなぁ~。だから、整理されてわかりやすい旋法についての解説を探していた。この記事はそれを読みやすく、それでいて、とてもわかりやすく書かれていて感激した。いつか、この連載が一冊になったらきっと買う~!