Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

【復刻版】平敷兼七(へしきけんしち)写真集 : 山羊の肺 沖縄一九六八 - ニ〇〇五年

2018-09-28 23:52:53 | 展覧会・建築・器
影書房から今年の5月に復刻版として発行された『平敷兼七(へしきけんしち)写真集 : 山羊の肺 沖縄一九六八 - ニ〇〇五年』
写真集:山羊の肺⇒こちら
        
日曜美術館で2016年6月に「沖縄 見つめて愛して 写真家・平敷兼七」と題して放映され、強烈な印象を残した写真家・平敷兼七(へしきけんしち)。
その当時彼の写真集が見たくて随分探したのだけれど、既に絶版になっていて見ることは叶わなかった。
しかしこの夏、復刻記念写真展を見た義姉がその写真集を送ってきてくれた!!
しかも平敷兼七ギャラリーで写真展を見、そこでの購入だったので写真家自身が彫った印鑑が押印されているという特典付きのものだったのだ。
日曜美術館⇒「沖縄 見つめて愛して 写真家・平敷兼七
    
そしてもう一冊『山羊の肺』とともに送ってくれたのは1991年に私家版として発刊された『金城美智子 「光と影の世界」写真集』
これは古書店「二手舍」のHPによると
「沖縄の墨絵画家・金城美智子の創作世界に、同じく沖縄を代表する写真家・平敷兼七(1948-2009)が向い合いながら制作した共作ともいえる写真集。
難病に冒されながらも、鬼気迫る表情で絵を描く様子や、取材風景、また治療中の光景など芸術家の日常に密着した内容。」
と解説されている。
    
2冊の写真集とも、作家の尋常ならざる意志を感じて、その迫力に打たれる。居住まいを正してしゃんとして見たくなる何ものかがそこにある。
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小さい秋

2018-09-22 22:50:43 | 自然
ひんやりして秋の気配が色濃くなった日、大気の中にどこからともなく香る木犀。
見上げた先にあったのは銀木犀の大きな木。
いい香り~!としばらく眺めていたら、その家の方から
「銀木犀なんですよ、ちょっと珍しいでしょ」
と声をかけられました。
木犀というとオレンジ色の花の咲く金木犀を見かけることが多いですが、銀木犀は白に近いクリーム色。
でも、香りは同じ。(いや、金木犀より少し薄いような・・・)
 
こちらは、なんという樹木でしょう、きれいな赤い実がぎっしりついています。
そして、柘榴も重そうに実をつけて、それが風にふわりふわりと揺らされています。
 
秋は確実にやって来ているのですね。
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コードオルガンとか、オルガンとか。

2018-09-18 22:25:41 | 音楽
JR浜松駅の東海道新幹線改札内企業展示ブースのヤマハの展示ブース、先回は『PIANETTE/ピアネッテ』に気を取られてしまって他の展示物を見る余裕がなかったのですが、今回は他の楽器も見ることができました。
これは鍵盤楽器ではあるけれど、なんだろう?なんという楽器だろう?
と首を傾げて考えさせられたのが、こちら↓

説明によるとこれは『コードオルガン:1960年代』とのこと。
これだけ見てもわからなかったのですが、調べてみると電源を入れ、右手で旋律を弾き、左手で鍵盤の横にあるコードのボタンを押して演奏するようになっているようです。
こういう楽器も作っていたのですね。

そして、もう一台、目に留まったのは足踏み式オルガン。
こちらの楽器は蓋の裏、楽譜を置く側には線刻が施され、左右には燭台(多分)があるなど単に楽器としてだけではなく装飾的で美しいオルガンです。
装飾以外、楽器本体は懐かしいオルガン。
 
私が最初に触れた鍵盤楽器はこういう足踏み式のオルガンでした。膝で強弱をつける木のレバーがついていて楽譜に指示された強弱によって膝でぐいっとレバーを向こうへ押したり力を緩めて音を弱くしたりしたものです。また、音が大きくなると空気もたくさん使うので懸命にペダルをパタパタ踏み続けなければなりませんでした。
ああ、しかし懐かしい音でした。
家で使っていたのはもう少し黒っぽい色だったと記憶しています。また、これよりもっと大きかったような気もするのですが、それは私が幼かったから楽器が大きく思えたのだと今なら思えます。
ピアノを両親が買ってくれて家にやってくるまで足踏み式のオルガンにお世話になってました。
ぶーかぶーかという風な独特の音、懸命に足を伸ばしてペダルを踏みながら練習していた小さい私がオルガンの向こうに見える気がしました。
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新百合ヶ丘にて

2018-09-10 23:19:48 | 音楽会
9月は昭和音楽大学附属音楽教室の新百合ヶ丘校で声楽を学ばれている方の伴奏で昭和音大にある「ユリホール」を訪れました。
日曜日の小田急線・新百合ヶ丘駅は結構な人出で大賑わい。
その雑踏を抜け、駅から大学までの道を歩いていくと、この日1部のプログラムに出演された方でしょうか、弦楽器や管楽器と思しきものを携えて駅に向かって歩いてくる人々とすれ違いました。
この日のプログラム構成は3部制で、第1部が10:30~、第2部が14:30~、そして第3部が18:00~となっていました。
前日の土曜日もやはり3部制でした。
多くの方々がこうして音楽をそれぞれに楽しまれているというのは素敵なことだなあ、とつくづく思います。

昭和音大を入ったところにある『テアトロ・ジーリオ・ショウワ』、ここではたくさんの音楽会が開催されていて、特にオペラの公演のポスターが目を引きました。
そのジーリオの下側の小路を行くとそこにあるおしゃれなリストランテ。この日は「本日貸切」の張り紙がありました。
       
その小路を道なりに行くとパッと開けた場所にある大学の建物。
その5階にあるのがこの日の演奏会場『ユリホール』、ステンドグラスから日が差し込みきれいです。
ここは359名を収容するシューボックス型ホールで、響きも美しくそれでいて響き過ぎずとてもいいホールだと思います。
この日のピアノはスタインウエイで弾きやすい楽器でした。

この会では本番前には出演者を指導して下さっている先生が声出しと歌う曲の最終チェックができるようにスケジュールが組まれていて、演奏者側に沿った細かな配慮がされていることに毎回感心させられています。
その時間によって演奏者は随分気持ちが落ち着き、また余裕が生まれる気がします。
いよいよ演奏が始まれば、タイム・スケジュールに従ってさくさく会は進行し、楽器の出し入れ、移動も実にスムーズ。多くのスタッフの方々が会を支えて下さっているのだということを感謝とともに改めて感じました。

色々な方がそれぞれ楽器、声、作曲を楽しみ、いいホールでそれをのびのび表現されていることに、音楽っていいなあ、と改めて思います。
 
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