Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

内藤コレクション展Ⅱ「中世からルネサンスの写本 祈りと絵」@国立西洋美術館 版画素描展示室

2020-07-28 22:20:12 | 展覧会・建築・器

日にちが経ってしまったのだが、七月初旬に友人と久しぶりに国立西洋美術館で開催中の『内藤コレクション展Ⅱ「中世からルネサンスの写本 祈りと絵」』を鑑賞した。

この展覧会は当初3月3日~6月14日という会期だったのだがコロナの影響で6月18日~8月23日に変更されたため見ることができたのだった。

友人と私は共にこういう写本に惹かれているので、こんな機会を見逃してはならじ!とばかり出かけたのである。

美術館では「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」を開催中でこちらは日時指定制なので日時指定券がないと入場できないのだが、「内藤コレクション展」は常設展のチケット売り場で当日、購入可能となっている。

とにかく展示されている写本リーフの多さ、そして美しさに圧倒された。

コレクションのすべてを国立西洋美術館に寄付して下さった内藤氏がいらしたおかげで、今回こんなに充実した展覧会を見られることができ幸運だね、と見終わって友人と話したことだった。

ゆったりした空間で、中世からルネサンスの雰囲気にどっぷり浸かった至福のひと時だった。

 

会期:2020年6月18日(木)~8月23日(日)※会期変更開館時間:9:30~17:30 

毎週金・土曜日:9:30~21:00 ※入館は閉館の30分前まで

休館日:月曜日(ただし7月13日(月)、7月27日(月)、8月10日(月・祝)は開館)

会場:国立西洋美術館 版画素描展示室主催

本展は、内藤コレクション展「ゴシック写本の小宇宙――文字に棲まう絵、言葉を超えてゆく絵」(2019年10月19日~2020年1月26日)に引き続き、内藤裕史氏(筑波大学・茨城県立医療大学名誉教授)が長年にわたって蒐集され、当館に寄贈してくださった写本リーフのコレクションを紹介する企画です。

今回の展示では、15-16世紀の西ヨーロッパ(イギリス、フランス、ネーデルラント[現在のベルギーとオランダ])で制作された作品が中心となります。特に多くを占めるのは、時祷書に由来するリーフです。時祷書とは、一般の信者が日々の定められた時間に朗読する、聖書の抜粋や祈祷文などを収めた書物です。主な注文主は王侯貴族や裕福な市民であり、彼らの嗜好を反映した華麗な装飾が目を惹きます。また、15-16世紀のヨーロッパではルネサンス美術が花開きましたが、影響は写本挿絵の世界にも及びました。出品作の中にも、その様式的特徴である、より自然で現実感のある人物描写や広がりのある空間表現をもつものが見出されます。

なお、本展の展示作品の中には、長沼昭夫氏より頂戴した西洋美術振興財団への寄付金で購入したリーフも含まれます。~HPより

 

スキャンした絵葉書、二種。

 

コメント (2)
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やまゆりの小径

2020-07-19 18:10:25 | 自然

しばらくぶりに青空が見られた日、「やまゆりの小径」の表示に誘われ散歩に出てみた。

しかしもう七月も半ばを過ぎ、やまゆりもそろそろ盛りを過ぎているかも、と思いつつ山の道を歩いてみた。

今年は去年より花の咲く範囲が広がっている気がする・・・。

愛宕神社近くで出会ったやまゆり。

この北側斜面は早春のカタクリから始まり、桜、つつじ、そして今はやまゆりとその季節の歩みに合わせた花々に彩られる。

勿論、それ以外の花々も、すみれやオカノトラノオだとか色々ある。

これらの花々は保存会の方々が大事に手入れし、その貴重な自然を守ってくれている。

倒れないように支柱を立てたり周囲を囲んだりして守られている豪華なやまゆり。

北側斜面には、やまゆりの他もうそろそろ盛りを過ぎようとしているヤブカンゾウの鮮やかなオレンヂの花がそこここで見られた。

 

ヤブカンゾウの向こうに紫陽花が見えたりする。

稲荷山公園のフェンスから伸びた枝には可愛いい小さな実がなっていた。

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