Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

檜原 森のおもちゃ美術館 訪問②

2021-10-31 22:20:48 | 展覧会・建築・器

木の床、壁、天井が美しく、広々した空間で子ども連れの家族が多く、一生懸命遊んでいる子どもとそれを見守り、一緒に遊んでいる大人がたくさん!

おままごとのコーナーには木のピザ窯があり、好きな部品を組み合わせてピザが作れちゃう!

 

好きな木の部品で絵を描こうコーナー。

この時期なのでクリスマスツリーのようにも見える堂々と立つ一本の木。

みんなにΓ遊ぼう!遊ぼう!」と呼びかけているようだ。

茸の栽培中。

二階に上がって上からあの緑の木を眺める。

よく見ると、実がなっている!

コマの部屋で見た回すと立体の富士山が浮かび上がるコマ。美しい~!

二階にあるカフェから見た檜原の山。

奥に見えるのはミュージアムショップ。

日本各地、そして世界からこのショップにやってきた木の玩具が充実している。

眺めているだけでも楽しい!

すっかりくつろぎ、のびのびした気分で美術館を後に。また訪れたくなる美術館だった。

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檜原 森のおもちゃ美術館 訪問①

2021-10-31 21:49:59 | 展覧会・建築・器

東京都の島しょ部をのぞく唯一の村、檜原村に来月11月3日にグランドオープンする『檜原 森のおもちゃ美術館』がプレオープンしたので見学に行ってきた。

旧北檜原小学校が解体され生まれ変わったというこの美術館、どんな美術館になったのか興味津々で出かけた。

青い空の風もなく穏やかな日で、山を背景にそれはあった。

手前の駐車場の奥、右手の大きな建物が森のおもちゃ美術館で左側がおもちゃ美術館付属のおもちゃ工房。

登ったり下りたり、遊べる銀杏の木のツリーハウス。

入り口で靴を脱いで入場する。

木のトンネルを通り抜けて・・・

こちらは工作室。

②に続く

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ファツィオリ/Fazioli

2021-10-29 21:46:58 | 音楽

ほんとに便利な世の中になったものだ!と感激したのはこの10月、ポーランドのワルシャワで開催された「ショパンコンクール」。

このコンクールのアプリがあると知り早速インストールして楽しんだ。

日本人の参加者も多く、ステージが進む毎に彼らを含めその演奏を楽しんだ。こんなにショパンを聴いたことって最近なかったなあ~♪

アプリなので、これから朝のセッションが始まります、とかステージの結果が出ますよ、といったお知らせが届く。

またピアニスト一人一人のページでは経歴からプログラム、その演奏、そしてインタビューまで読む&見ることができるようになっている。

そしてコンクールの本番では司会者がピアニストの名前、曲目そして奏者が選んだ楽器の名前を紹介する。

するとカメラはピアニストが楽屋から細い階段を上って出て、演奏を終え楽屋に戻ってくるまでをとらえる。

確かに朝日新聞の記事でコンクールがピアニストの原石を見つけるという役目を終え、今や一大エンターテインメントとなった、というのもうなずける。

私はピアニストが選んだ楽器にも興味をひかれた。第2ステージまではヤマハを弾くピアニストがいたが、その後はスタインウエイ、ファツィオリ、カワイと3つのメーカーのピアノが選ばれていた。

ピアノの側面にメーカー名が書かれるようになってどれくらいになるのだろう?全くいい宣伝になりますものね。

ピアニスト側から見て右手側の側面、観客からは見えないだろうにと思われる左手側の側面にもメーカー名が入っており、ファツィオリは椅子にも名前が入っていた。

実はファツィオリはずっとその音色を聴きたいと願っていた楽器なので、このショパンコンクールでたとえ機器を通した音であっても、聴けたのは嬉しく、ほくほくした。

今回のコンクールでは1位のブルース・リウさん、3位のマルティン・ガルシア・ガルシアさん、5位のレオノーラ・アルメリーニさんが弾いていたのだけれど、キラキラする輝きのある華やかな音が耳に心地よく残った。

「ファツィオリ」という名前を初めて知ったのは11年前に読んだ「パリ左岸のピアノ工房」という本の中だった。

そこに描かれたパリ左岸にひっそりと存在するピアノ工房を想像してワクワクした。

その中で、現代の名器として語られているイタリア北部の山の中で全て職人の手作業によって生み出されるという「ファツィオーリ」(この本の中では”ファツィオーリ”と紹介されている)というこのピアノについての一章があった。

それを読んだ当時から今に至るまで、この楽器の音色を聞きたいという願いを抱き続けていることを再認識させられた。

こうなると、次は生で聴きたいな~!

パリ左岸のピアノ工房(新潮クレスト・ブックス)T.E.カーハート:著、村松潔:訳

結局、今またページを開き最初から読み返して、ページから立ち上り溢れ出すピアノの音にうっとりする。

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浜の朝日と噓つきどもと

2021-10-24 22:20:49 | 映画 は行

2021年/114分/日本

監督:タナダユキ

出演:高畑充希/柳家喬太郎/大久保佳代子/甲本雅裕/佐野弘樹/神尾 佑/竹原ピストル/光石 研/吉行和子

ストーリー:閉館寸前の映画館。小さな“嘘”が、思いもしない“未来”を紡ぐ

100年近くの歴史を持つ福島・南相馬の映画館「朝日座」。
ある日、茂木莉子(高畑充希)と名乗る女性が支配人の森田保造(柳家喬太郎)の前に現れる。
莉子は<経営が傾いた「朝日座」を立て直す>という高校時代の恩師・田中茉莉子(大久保佳代子)との約束のため東京からやってきた。すでに閉館が決まり打つ手がないと諦めていた森田だが、
見ず知らずの莉子の熱意に少しずつ心が動かされていく。果たして「朝日座」の運命やいかに……。~チラシより

9月の終わりから10月初めにかけて、「川越スカラ座」では観たい作品が続いていた。

ここでは上映期間がどれも大抵2週間と短いので、気を付けていないと、それこそあっという間に上映終了ということになってしまう。

予定表と睨み合わせた結果、最終日にようやく観ることができた。

川越スカラ座で「浜の朝日と噓つきどもと」を観られ、クレジットに「川越スカラ座」と記されているのを見て喜び、深い満足感を心に抱いて映画館を後にすることができた。

出演者がそれぞれ個性的で達者で素直に共感でき、この「朝日座」の存続を一緒に応援する気分になっていた。

しかし、今まで芸人でバラエティとかクイズ番組でしか見かけたことのなかった大久保佳代子さんが映画の中で輝き、また異彩を放っていたことが強く印象に残った。素敵だった!!

コメント (2)
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ベルヴィル・ランデブー

2021-10-17 22:41:45 | 映画 は行

2002年製作/80分/フランス・ベルギー・カナダ合作
原題:Les triplettes de Belleville

監督・脚本:シルヴァン・ショメ

ストーリー:おばあちゃんと幸せに暮らすシャンピオン。内気な少年が情熱を傾ける自転車レースのためにふたリは特訓を重ね、遂にツールドフランス に出場する。しかし、そこで事件は起きる。マフィアに誘拐された孫を追って、愛犬ブルーノとともにシャンピオン奪還のための大冒険が始まる。協力し てくれるのは伝説の三つ子ミュージシャンの老婆たち。腕力では敵わないが、人生経験と知恵そしてユーモアと愛で数々の難局を乗りきっていく。

制作年を見て、そこに「2002年」とあるのに驚かされた。19年前に作られたとは思えない美しさと斬新さにはっとしっぱなしの80分だった。

その物語の展開の面白さ、またツール・ド・フランスという一大イベントにかける人々の思いの熱さ!

<世界最大の自転車ロードレース大会であり、フランスの7月の風物詩でもあり。選手たちは3週間かけて雄大な野山を駆け巡り、栄光の象徴、黄色いマイヨ・ジョーヌを奪い合う。そのコース上には1000万以上もの観衆が詰めかけ、地球上の190を超える国の熱狂的なファンたちが、連日TVの前で戦いの様子を見守る。>~J SPORTSより

そして、登場人物をはじめとするすべての人、物、場所のデフォルメのされ方が斬新で、呆気にとられつつも感激してしまう。すごいな!と。

観られて幸せ

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83歳のやさしいスパイ

2021-10-11 20:02:41 | 映画 は行

2020年/89分/チリ・アメリカ・ドイツ・オランダ・スペイン合作
原題:El agente topo

監督・脚本:マイテ・アルベルディ

出演:セルヒオ・チャミー、ロムロ・エイトケン

物語:本作で驚くべき活躍を見せる主人公は、83歳のごく普通の男性セルヒオ。とある老人ホームの入居者が虐待されているとの疑惑があり、そのターゲットの様子を密かに克明に報告することが彼のミッションだ。携帯電話の扱いひとつさえ不慣れなセルヒオが眼鏡型の隠しカメラを駆使し、暗号を使って老人ホームでの潜入捜査を繰り広げる様子に観客はハラハラしっぱなし。妻を亡くした悲しみの中にある彼は、傷ついている人を放っておけない心優しい性格で、調査を行うかたわら、いつしか悩み多き入居者たちの良き相談相手となってしまう・・・。セルヒオは無事にミッションをやり遂げることが出来るのか!?そして彼が導き出したある真実とは?

探偵の補助として働いた経験のあるマイテ・アルベルディ監督は、老人ホームの内部で調査をしている探偵が存在することを知る。「家族が虐待されていないかを調べてほしい」という入居者の親族からの依頼が多いことに目を向け、ホームの許可を得てセルヒオがスパイであることを明かさずに3ヵ月間撮影。~チラシより

 

スペイン語の映画、久しぶりだ~!と勇んで観に行った作品。

予告は見ていたので、老人ホームを舞台に83歳の新人スパイの話だということは知っていた。

なんか、すったもんだがあって、ドタバタもありの面白い話かと思いきや、いや確かにセルヒオが探偵に選ばれ、老人ホームに送り込まれるまでの話は笑えたのだが、いよいよ本筋に入ると雰囲気は一変する。

私はこれだけの高齢の俳優をよく集めたものだと思ったのだが、実はこの作品『長編ドキュメンタリー』だったのだ。

後で気付いて、あの自然さはドキュメンタリーだったからなのか、と驚かされたのだが、それにしても作品の流れに不自然さがまったくないことに驚かされる。

ホームで面会に来る家族の訪れを待ちわびる入居者の人々のそれぞれのおかれた状況と孤独が胸に迫る。

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秋の陽に輝く

2021-10-05 13:00:22 | 自然

秋になるとその実を眺めるのを楽しみにしている木がある。

その一つ、ヒマラヤスギの大木を見上げたら、いる!いる!ちょこんと枝に腰掛けてすまして空を見ている実たちが。

ヒマラヤスギの妖精たちが今年も姿を現したのだ。

これから段々背が伸びて色も濃くなっていく。楽しみだなあ~!

こちらも大きな鈴懸の木。

丸い球の実が幾つも幾つも枝から釣り下がって風が吹くとふわふわと揺れている。

こちらの画像の方が実がよくわかるでしょうか。

路傍に落ちたドングリから芽生えた若葉の緑にはっとする。

そこに羽を休めている蝶の美しさにも。

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秋に本

2021-10-03 20:24:52 | 

2つの書店に注文していた本が同じ日に届いた。

自分で購入したとわかっていても、何か荷物が届くと嬉しい!

しかも、「赤い魚の夫婦」はメキシコの作家グアダルーペ・ネッテルの短編集、訳は宇野和美。

そして右の2冊、 ”Demuseos con GatoBlas Madrid(ガトブラスと美術館で マドリード)”と”Demuseos con GatoBlas Barcelona(ガトブラスと美術館で バルセロナ)”はその訳者の宇野和美さんがされているネット書店「ミランフ洋書店」に注文していたものなのだ。

何から読もうかと一瞬思ったが、やはりここは「赤い魚の夫婦」でしょう、と勇んで読み始めた。

ぞわぞわしたり、どきんとしたり、小説の舞台は話によってそれぞれ変わり、各編に魚・ゴキブリ・猫・菌類・蛇が主人公をじっと見つめているというか、読んでいるこちら側まで本の中から見ているのでは、見られているような気がして、不安を感じてしまう。

それがまた魅力的なのだけれど、ちょっと怖いような・・・。

しかも、この本を読むちょっと前にメキシコのある街の市場で昆虫食を扱っている屋台のロケを見たり、映画館でキノコの映画の予告編を見て、キノコって菌類よね、と思ったり・・・自分が今興味あることにアンテナを張っているからこんな偶然が次々起こる。

そういえば、たまたま放映していたインディ・ジョーンズの「魔宮の伝説」で昆虫食のご馳走を食べているシーンもあったなあ。

つい、昆虫ばかりに話がいってしまったが、5編それぞれが一度読み始めるとそこから目をそらすことができない魅力と、作品の発する力に圧倒された。

出版社内容情報:第3回リベラ・デル・ドゥエロ国際短編小説賞受賞。
メキシコの作家が贈る人間とペットにまつわるちょっと不思議な物語。

初めての子の出産を迎えるパリの夫婦と真っ赤な観賞魚ベタ、メキシコシティの閑静な住宅街の伯母の家に預けられた少年とゴキブリ、飼っている牝猫と時を同じくして妊娠する女子学生、不倫関係に陥った二人のバイオリニストと菌類、パリ在住の中国生まれの劇作家と蛇……。
メキシシティ、パリ、コペンハーゲンを舞台に、夫婦、親になること、社会格差、妊娠、浮気などをめぐる登場人物たちの微細な心の揺れや、理性や意識の鎧の下にある密やかな部分が、人間とともにいる生き物を介してあぶりだされる。
「赤い魚の夫婦」「ゴミ箱の中の戦争」「牝猫」「菌類」「北京の蛇」の5編を収録。
2014年にはエラルデ文学賞を受賞するなど国際的に高い評価を受け、海外では毎年のように「今年のベスト10」に取り上げられる実力派作家グアダルーペ・ネッテルの傑作短編集、待望の日本語訳。

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