Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

うたうおばけ

2023-06-24 22:28:05 | 

著者:くどうれいん(工藤玲音)

出版社:書肆侃侃房

失恋してラーメン屋に喪服でやってきたミオ、「ビニニでもバナナ」と大発見したのんちゃんとゆーきちゃん、暗号でしか告白できないスズキくんなど個性的な「ともだち」がぞくぞく登場!「web侃づめ」の大人気連載に大幅増補の全39編。おだやかにかわいい百鬼夜行。~「BOOK」データベースより

 

この本も前出の島田潤一郎さんの『電車の中で本を読む』で紹介されていた本である。

著者の名前も出版社の名前も初めて目にするものばかりだったが、「うたうおばけ」って?と心にひっかっかったのがこの本に惹かれた最大の理由だった。

読み始めると一編一編が面白くてついつい手が止まらなくなる。

ふと赤染晶子著「じゃむパンの日」を読んで衝撃を受けた日のことを思い出していた。

2冊は全く違うのにもかかわらず、しかしどちらも文章が素晴らしく、頁をめくると次々読み進めたくなるのは全く同じようだと感じた。

それで、この本の後に読もうと彼女の新刊「桃を煮るひと」を既に用意してある

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Junirose Konzert vol.7~Arien u,Liderabend~/ユニローゼ第7回コンサート:アリアと歌曲の夕べ@すみだトリフォニー

2023-06-22 20:54:27 | 音楽会

Junirose Konzert vol.7~Arien u,Liderabend~/ユニローゼ第7回コンサート:アリアと歌曲の夕べ

今年も雨の季節となりました。皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

直近のお知らせとなってしまいましたが、今日は来たる6月30日(金)にすみだトリフォニーホール小ホールで開催されます声楽家の方々の会”Junirose”による”アリアと歌曲の夕べ”をご案内申し上げます。

 

日時:2023年6月30日(金)

        13時30分開演(13時開場)

会場:すみだトリフォニーホール 小ホール
   東京メトロ半蔵門線「錦糸町」駅3番出口
   JR総武線「錦糸町」駅北口・・・徒歩5分
入場料:2,000円(全席自由)

6月最後の金曜日の昼のひと時、美しいアリアと歌曲の響きに耳を傾けてみるのはいかがでしょう。

お時間、ご興味おありでしたら是非お運びください。

皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。

チラシ、クリックで拡大します。↓

             

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バラの季節

2023-06-17 22:04:31 | 日々の雑感・近況

6月とは思えない暑さの一日。

ただ、夜に入ってようやく気温が下がってきたようで、窓を開けると夜気がすうっと入ってきてほっと一息つく。

6月は紫陽花の季節であり薔薇の季節でもある。

ただ今年は、近所の庭にあるバラの咲く時期は随分早まっていたように思ったし、また咲き始めると一斉にぱあっと開いている気がする。

スーパーの花売り場にあった色々な色があって楽しいバラの一束を飾った。

気温のせいで、かたい蕾だったのがあっという間に開いた。

今年ももう半年が過ぎようとしている。

花瓶の中で変化していく花の姿に時の流れの速さを感じる6月である。

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ニワトリと卵と、息子の思春期

2023-06-09 22:10:28 | 

著者:繁延あづさ

出版社:婦人之友社⇒ニワトリと卵と、息子の思春期

内容:「友だちが持ってるからゲーム買って!」という思春期の息子。
面倒が増えるからと取り合わない母。どこの家でもくり広げられる親子のいさかい。
そんな繁延家で、長男が「ゲームの代わりにほしい」と言ったのは、なんとニワトリだった。
実現に向けて奔走する息子と、著者である母の葛藤。
親子が迎えた成長の季節に、ニワトリのいる新しい風景が加わった――。honto【商品解説】より

5月14日の拙ブログの記事「本の覚え書き」で取り上げた中の一冊の島田潤一郎さん著の『電車の中で本を読む』。

この本読んでみたい、これは読んだことある、取り上げられていて嬉しい、また1冊の本についての1章を読んで自分自身の感想に思いめぐらせてみたり、内容すっかり忘れているぞ、とか様々に楽しんだ。

そして、読んでみたい本の1冊がこの『ニワトリと卵と、息子の思春期』だった。

我が家には今思春期の息子はいないが、ゲームを買って、とねだっていた息子がゲームの代わりにニワトリが欲しいと言い出したところから始まる物語ということに惹かれたのだった。

ゲームの代わりにニワトリってさあ!と。

長男はニワトリを飼って育て、卵を取って利益を得ることを目標に綿密に計画を練り、それを計画書にして親を説得する。

そして家族全員が彼のニワトリ飼育計画に巻き込まれていく。

飼い始めたニワトリはペットではないから名前はつけない、そして飼ったニワトリは最後は食べる、と言って飼い始めた長男が試行錯誤をしながら、育っていくのがまっすぐに伝わってくる。

それを見ている母親である著者自身の心模様、その変化もまっすぐに表現されているのがなんともすがすがしい。

島田さんは「なにがあっても大丈夫」とこの本を紹介する章の題名をつけている。

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