Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

父と子の絆:島田潤一郎

2020-12-31 23:11:08 | 

今年2020年が去っていこうとしている。

来年が(といっても明日から来年なのだけれど)せめて今年より落ち着いた年なりますように!

思い返してみると1月11日付、朝日新聞読書欄の『著者に会いたい』欄で紹介されていた「古くて新しい仕事」の著者、夏葉社社長・島田潤一郎さんの記事を読んで出会った『古くてあたらしい仕事』で今年の本の旅というか心の旅が始まったのだった。

ここで島田潤一郎さんを知り、彼の出版社:夏葉社&岬書店の本を読むことで新しい本を知り、新しい著者の本へと誘われた。関口良雄、庄野潤三、上林暁、バーナード・マラマッド、・・・etc.etc.

何故、今まで知らなかったのだろう?と思うのだが、出会うための時間が必要だったのだろう。

今年11月に出版社:アルテスパブリッシングから出版された島田潤一郎さんの新しい本『父と子の絆』。

出版される直前にNHKラジオ第一の「高橋源一郎の飛ぶ教室」に島田さんがゲスト出演されたのを聞いた。

初めて聞く島田さんの声は柔らかくて自然で、彼の本をそのまま読んでいるような、聞いているようだった。

そこでも触れられていた『父と子の絆』

予約注文していたがその時点では未だ手元になかったので、ラジオでの会話を聞いて早く届かないかなあ、読みたいなあ、と思っていた。

首を長くして待っていたこの本、大事に大事に読んだ。

人生で初めて子どもを迎えた島田さんの子どもが中心になったそれまでとがらりと変わった生活の話、その中にあって折々に思ったこと。

子育て・・・遥か遠くになっていた気がしていたその季節がふいに目の前に立ち現れて、懐かしさとああ、そうそう、そんなこともあった!なんて思い出したり。

そして「生きる」ということ。それを立ち止まって改めて考えてみている自分がいた。

子育て中の人もそうでない人にも寄り添ってくれる、そんなあたたかな本だった。

島田潤一郎さんの本で始まり、彼の本で閉じられようとしている一年、大切な一年だった。

父と子の絆』(アルテスパブリッシングの「父と子の絆」のHP、ためし読みもできます

島田潤一郎()
発行:アルテスパブリッシング
 
本の紹介:
ぼくは息子を腕に抱かせてもらい、
目の開いていないその子をじっと眺めた。
ようこそ。ようこそ。この世界へ。

「日曜日の昼に、生後七日目の赤ん坊がぼくの家にやってきた。
それから、人生がガラリと変わった」

──ひとり出版社・夏葉社を吉祥寺で営み、
『古くてあたらしい仕事』『本屋さんしか行きたいとこがない』などの
著作にもファンの多い島田潤一郎が、
幼きものに寄せるあたたかな眼差しと言葉たち。~アルテスパブリッシングHPより
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2020、最後の日曜日に思うこと。

2020-12-28 23:38:08 | 音楽

日曜日は今年最後の仕事、この日は声楽グループの練習日だった。

この日はずっと練習を積み重ねてきているヘンデルのオペラ『リナルド』を順番にとにかく通してみよう~♪とやってみた。

いつもは一曲一曲を順不同で練習しているのだが、頭から通してみると見える風景が違うことが新鮮で面白い。

ある程度予測はしていたものの、実際にやってみると想像以上の面白さ。

いい曲、素敵な曲が目白押しだなあ、と今更ながら思わされる『リナルド』。

今年はコロナに翻弄され、音楽の中でも特に声楽・合唱関係は集まって練習する機会を減らさざるをえないことが多かった一年となってしまったが、その中にあってこうして集まる時を持て、練習を重ねられたことに対する感謝と幸せをつくづく思う。

来年は少しでも日常を取り戻せる年になって欲しい‼

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クリスマス☆クリスマス☆

2020-12-25 11:54:18 | 日々の雑感・近況

2020年、コロナ禍の中ではありますがどうぞよいクリスマスでありますように

 

瓶の中に飾られているのはカタルーニャの「カガネー」⇒カガネーについての記事はこちら

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透ける空

2020-12-18 22:59:14 | 自然

北風が強く吹いた次の日

メタセコイアの葉も風に散らされ落とされて

枝の間から青い空が透ける。

もう冬。

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初冬の日

2020-12-13 22:09:20 | 自然

風もなく穏やかな12月、初冬の日。

本富士見橋から眺めた入間川と高い青空。

雲がのびのび空に絵を描くのを眺めると、せいせいした気分になる。

川の上には電線がなくて空が余計に広々感じる。

 

本富士見橋の袂、国道16号線沿いにある「清水八幡」にある銀杏の木の黄金色の葉が日の光にきらきらしていた。

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都会なんて夢ばかり:世田谷ピンポンズ

2020-12-06 22:54:53 | 

今年は何か特別なことをしているわけではないのに、気付けば師走になっている。

いつも通りのこともあり(まあそれが大体ではあるけれど)思うに任せない仕事と音楽会のことなど色々あった。

しかしまた今年は例年よりたくさんの本、出会ったことのない作家の作品に巡り合うことのできた年だ。

そんな本の一つが岬書店から出版された世田谷ピンポンズさんの初めてのエッセイ、『都会なんて夢ばかり』。

なんと、6曲入りミニアルバム『世田谷e.p』付き!!

夏葉社の別レーベルである岬書店からこの11月に出版されたこの本はフォークシンガー世田谷ピンポンずさんの自伝的エッセイだ。

そこに綴られた青春時代の苦さ、葛藤、そして夢のことを読むと、彼方に去ってしまったその時代が自分にも確かにあったと思い知らされる。

この本は京都の善行堂さんに予約注文していたので、未収録原稿とサイン入り~

本の紹介:東京でひとりで暮らすこと。夢を見ること。泣くこと。憧れること。
世田谷ピンポンズが十年間暮らし、度々歌のテーマにしてきた三軒茶屋の街を舞台に、大学で一人も友達ができなかった大学生が音楽や本を通して、人と出会い、音楽を始め、フォークシンガーになっていくまでを描いた自伝的エッセイです。

エッセイ集には6曲入りのミニアルバム「世田谷e.p」がついてきます。
三軒茶屋をテーマに作った曲を中心に、思い出深い三軒茶屋のスタジオで一発録音。
まるでアパートの一室でギターをつま弾いているような佇まいで、エッセイ集の世界にひっそりと寄り添うアルバムになりました。~品品堂(ぴんぽんどう)HPより

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