Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

楽譜の話

2020-09-26 22:20:01 | 音楽

本来ならば楽譜は店頭で見て購入するのがいいのだが、最近は求める作品が決まっている場合はネットで先ず探している。

目的の楽譜を複数の店で探すことができるし、輸入版は各店で仕入れた時期によってだろうと思のだが、価格にかなりの差がある。

そして、一つの作品に対して複数の版があることが多く比較がしやすい。

先だって二台のピアノ用の楽譜、アレンスキーの組曲1番を注文した。2番の「シルエット」は国内版もあるのだが1番はすべて輸入版だった。

楽譜の説明を読むと1冊で2部入っている、と書かれているので(二台ピアノの楽譜は一冊で二人分・2部入っているというものもあるが、一冊売りが多い)これはラッキー!と思い、迷うことなくアンサンブルの相手の分と2冊注文した。

待つことしばし・・・注文して2日ほどで届けられた楽譜をわくわくしながら開けてみた。

確かに2部入っている・・・のだがその内容は第1ピアノと第2ピアノの譜面が1部ずつの別刷りである。

これは確かに一冊に2部入っていなければ1曲にならないわ!

いや、私が想像していたのは一冊に第1ピアノと第2ピアノが印刷されている楽譜だったので、(大抵その形が多いということもあり、というか別刷りは多分初めて!)しばらく呆然とした。

よくよく楽譜を読んでみると、相手が何を弾いているのか皆目わからず2冊を並べて首を左右に振りながら読んでみてようやく音の見当がつく、という感じ。

首と目が疲れた・・・。

これはかなり合わせて慣れさせるか、何とかしないと大変だ!と焦る。

で、結局音の構成を感じるために二冊をコピーし、それを左頁を第2ピアノ、右頁を第1ピアノになるように楽譜を作ってみた。

ところが、この楽譜、第1ピアノの方がページ数が多かった!それを調整しながら製本したのだが、やはりこれはあくまで譜読み用、参考用だ。

手元にある「ピアノ・デュオ曲目事典・・・連弾と2台ピアノ」で調べると、この曲に関しては輸入版のみ、そして別刷り、と明記されていたので、注文した楽譜で間違いはない。

購入した楽譜屋さんのサイトを後日見てみたらもう在庫がなくなっていたので、やれやれよかった、滑り込みセーフだったなあ~、と胸をなでおろした。

そして、その後もう一曲、以前にも弾いたことがあるモーツアルトのソナタをもう一度やりましょう、ということになっていたので家で探したのがどうしても見つからない。

これまで何度か合わせているので弾いたことは確かだし、譜面の様子も覚えているのだが・・・見つからない

焦る・・・必ずあるハズ・・・でも見つからない・・・楽譜は大事に扱っているつもり・・・なのにどこにもない。

で結局、Amazonのマーケットプレイスで見つけてポチした。

届いた楽譜の表紙を見た時に非常な違和感・・・中の譜面は勿論欲しかった譜面で間違いがないのだが、見た覚えがこれまた全くなく、初対面といった感じ。

まあでも、きれいな状態の楽譜だし、中古で安かったしね。

これで練習しよう、と思いつつ、それでももう一度探して見ようと思い、何度も見たはずの棚を探して見た。

・・・これが何故かひょっこり目的の物が出現!!

え~!!!

やっぱ、あるじゃん!私、なくしたりしてないじゃん!!

違和感のもとは、版が違っていたから、ということも判明。持っていたのは輸入版で新しい方は国内版だった。

後者は日本語の解説付きなので、新たな発見がそこから導かれるかもしれぬ・・・と思いつつも、やっちまった!感がぬぐえないでいる私である。

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ぶあいそうな手紙

2020-09-20 22:48:55 | 映画 は行

2019年/123分/ブラジル

原題:Aos olhos de Ernesto

監督:アナ・ルイーザ・アゼヴェード

出演:ホルヘ・ボラーニ(『ウィスキー』)、ガブリエラ・ポエステル、ホルヘ・デリア(『僕と未来とブエノスアイレス』、ジュリオ・アンドラーヂ(『ゴンザーガ〜父から子へ〜』)

ストーリー:ブラジル南部、ポルトアレグレの街。エルネストは78歳の独居老人。隣国ウルグアイからやって来て46年。頑固で融通がきかず、本が好きでうんちく好き。老境を迎え、ほとんど目が見えなくなった。もうこのまま人生は終わるだけ。そう思っていたある日、一通の手紙が届く。差出人はウルグアイ時代の友人の妻。エルネストは、偶然知り合ったブラジル娘のビアに手紙を読んでくれるように頼む。「手紙の読み書き」のため、一人暮らしのエルネストの部屋にビアが出入りするようになるが……それは、エルネストの人生を変える始まりだった。
ワケありのビア、唯一心を許せる隣人ハビエル、昔の友人の妻ルシア、折り合いの悪い息子のラミロ……。 心を正直に伝えられないエルネストが最後に宛てた手紙の相手は?~HPより

 

久しぶりに川越スカラ座でこの『ぶあいそうな手紙』が公開されていることを知り先日出かけた。

このコロナ禍の中、どこも観客数・座席数を減らしての上映だが、川越スカラ座も同様の対応中、そしてそれ以外は検温、手指消毒、マスク着用、飲食禁止など、今はどこでも普通になっていることをしての鑑賞だ。

そうした中で観たこの作品。

ウルグアイからブラジルにやって来て以来、一度もウルグアイを訪れることなく過ごし生活しているエルネスト、その彼の隣人のハビエルとのその丁々発止のやり取りがユーモアに満ちて面白く、そして心にじんわりしみてくる。

若いビアとの出会いによって、エルネストは今までの世界に風穴があけられ、同時に心も解放されてゆく。

作品の中に映し出されるポルトアレグレの風景、暮らし、そして若者が集まり詩を熱く朗読する情景が印象深い。

隣人のハビエルとはスペイン語でやり合い、息子にもスペイン語で話しかけるエルネスト、ポルトガル語を話すビアにスペイン語を教えて欲しいと言われ教えるエルネスト。映画の中ではスペイン語、ポルトガル語、そして二つの言語が混ざり合ったポルトニョールと呼ばれる言葉も聞こえてくる。

一通の手紙から始まる物語は、様々な人間模様を映し出しながら思いがけない手紙を導いていく。

ああ、いいなあ~!!と晴れ晴れした心持ちで席を立った

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手打ちそば「もとき」

2020-09-05 21:47:17 | 食・その周辺

麺類が好きな我々家族。

手打ちそばが食べたいと、ものすごく久しぶりに狭山市駅ちかくにある『手打ちそば・うどん「もとき」』に行った。

店内の案内を読んで知ったのだが、このコロナの影響でお店も大分長く休業していたらしい。

しかし、相変わらずいい雰囲気を保って美味しい手打ちそばを提供してくれている。

ここは普通の家を訪ねるように入ると、畳敷きの部屋の中に調理場(中ではもときさんともうお一人の女性二人が働いている)と3人ほどのカウンター席、そしてテーブル席が4つ設えてあり、小ぢんまりとした落ち着いた空間になっている。

この日注文したのは十割そばと天ぷら。

まず最初にそば茶とお蕎麦と一緒に、という三品が乗った小皿。

その時に応じて色々なものが供されるのだが、この日のっていたのは花豆の煮物、漬物、手作りの蒟蒻だった。

そして揚げたての天ぷら三品、先ずおくら、南瓜、茄子。

そして残りの天ぷら、三種類。

ゴーヤ、ユリ根、舞茸と茄子。

揚げたての天ぷらの美味しさ!!

茄子は甘く、ユリ根はほくほく、ゴーヤはさくさく。

天ぷらの種類も日によって季節によって違うのだそう。

そしていよいよ蕎麦の登場。

十割蕎麦と、もときさんの説明によると、ゆかりを入れて打った蕎麦がのった一枚。

変わり蕎麦は塩で食べるのもいいですよ、と教えて頂き先ず塩をつけて頂く。

初めての味、口に含むと紫蘇の香りが立つ。

お蕎麦は美味しいな‼

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