レイプクライシス・サバイバーズネット関西は、2010年度、
レイプクライシス・ネットワークというポータルサイトを作ることを決めた。
そして、それを出来るだけ多くのネットワークで新しく作り出すために、と、レイプクライシス・サバイバーズネット関西を母団体として、
今夏に、レイプクライシス・ネットワークを一つの団体として、独立させた。(ややこしい)
性暴力、レイプを取り巻くインターネット上の環境は劣悪だ。
助けを求めてネット検索をして、性風俗ばかりが検索上位に来てしまう現状は、なかなかに酷い。
最も腹が立ったのは、
レイプクライシス・サバイバーズネット関西という名を使い、AVサイトに誘導するものがあるという事実。
なんてことだー。と、思った。
インターネットは、被害者が助けを求めるために使う、とても有用なものだと思う。
しかし、AV業界にとっても、客を集める優良な手段なんだ。
そして、その中にはこうした、心ない人たちの存在もある。
何が出来るか、と考えたとき、
一番に思いついたのは、ポータルサイトを作ること、だった。
団体間でこぢんまりとサイト運営をするのではなく、性暴力被害に特化したポータルサイトを作ろう。そして、AV業界顔負けのSEO対策をしよう。
そんなところから、この構想は始まった。
しかし、情報を集める、というのは、実は他にもやっている所がある。
とても素晴らしいサイトが沢山あるのだ。
あるけれど、情報に特化すればするほど、
“私は、どうしたらいいのか”が見えてこなくなることがある。
インターネットというのは、まさに顔の見えないコミュニティーだ。
だからこそ、一人の部屋でも多くの情報を得られ、そして、それを、他人事にも見る事が出来る。
対人支援の基本は、やはり会ってこそ出来るものかもしれない。
話をしたからこそ見えてくるものがあるだろう。
しかし、その“会う”までたどり着けない人たちは、一体どうしたらいいのか。
会うために、人はいろんな選択をしなければならない。
まず、誰に会うか。
その人に、話すか否か。
その人を、信じるか、信じないか。
性暴力被害というのは、究極にその人の“選択権”を奪う、と、私は思う。
被害からの道は、それぞれのモノだ。
誰にも強要なんか出来ないし、実際、何がいいかなんてその人にしかわからない。
奪われた選択権があるからこそ、
私はポータルサイト上で、“あなたの選択”を、応援したいと思った。
そして、その選択の結果を、出来るだけ負担の軽いものにしたい、と、そう願った。
情報というのは、存在するだけでは文字という記号でしかない。
そこで考えたのが、
紹介状制度。
10項目のアンケートの結果によって、関係各所への紹介状を発行する、というシステム。
助けを求めようとしても、どうしてもその被害について言葉に出すことが出来ない、という人、周りにサポーターがおらず孤立してしまっている人に向けて、
アンケート結果を紹介状に反映させることで、被害について第一次的には「言葉に出さず」とも、今の自分の状況を表すことができる、というもの。
Yes or Noの形式で、アンケートも出来るだけ簡単に答えられるように設定している。
一人では出来なかったことが、
誰かの承認、賛同を得ることで、勇気を持てた、という経験は誰にでも多かれ少なかれあるんじゃないかと思う。
紹介状はまるで公的なものではないけれど、
しかもリアルな人間関係はそこにはないのだけど、
サポーターとしての、一つの形だと思う。
性暴力被害への対応は、この社会においてまだまだ未熟なものだし、
果たしてこの紹介状があることによって、それを有効活用してくれる機関がどれだけあるのかということはまだまだ未知数だ。
紹介状を出したところで、婦人科でSARTをしてくれる用意のある病院の絶対数からして、あまりに少ないのだ。
しかし、私はRC-NETとして、
このだだっ広いインターネット・ワールドで出来る最大限の支援をしたい。
その一歩がそれであって、
また、この紹介状というものを通して、
たとえばたった一人であろうとも、これがあるなら、行ってみようかな、と思ってくれる人がいたとしたら、
その人のためにどこまでもやろうと思う。
私の時にも、そんなのがあったら病院に行けたかも、警察に行けたかも、
と、思いを向けてくれたサバイバーが何人もいた。
今、そう思ってくれる人がいるのだから、
やっぱりこれは必要なものなんだと思う。
ポータルサイト内の文言や、アンケート内容、アンケート結果の反映について、
ようやく一段落した。
大体のアウトラインは出来上がって、
後はウェブデザイナーとのお仕事になるかと思う。
そんなこんなで、感慨深くてこんなに沢山書いちゃいました。
読んでくれて、ありがとう。
レイプクライシス・ネットワークというポータルサイトを作ることを決めた。
そして、それを出来るだけ多くのネットワークで新しく作り出すために、と、レイプクライシス・サバイバーズネット関西を母団体として、
今夏に、レイプクライシス・ネットワークを一つの団体として、独立させた。(ややこしい)
性暴力、レイプを取り巻くインターネット上の環境は劣悪だ。
助けを求めてネット検索をして、性風俗ばかりが検索上位に来てしまう現状は、なかなかに酷い。
最も腹が立ったのは、
レイプクライシス・サバイバーズネット関西という名を使い、AVサイトに誘導するものがあるという事実。
なんてことだー。と、思った。
インターネットは、被害者が助けを求めるために使う、とても有用なものだと思う。
しかし、AV業界にとっても、客を集める優良な手段なんだ。
そして、その中にはこうした、心ない人たちの存在もある。
何が出来るか、と考えたとき、
一番に思いついたのは、ポータルサイトを作ること、だった。
団体間でこぢんまりとサイト運営をするのではなく、性暴力被害に特化したポータルサイトを作ろう。そして、AV業界顔負けのSEO対策をしよう。
そんなところから、この構想は始まった。
しかし、情報を集める、というのは、実は他にもやっている所がある。
とても素晴らしいサイトが沢山あるのだ。
あるけれど、情報に特化すればするほど、
“私は、どうしたらいいのか”が見えてこなくなることがある。
インターネットというのは、まさに顔の見えないコミュニティーだ。
だからこそ、一人の部屋でも多くの情報を得られ、そして、それを、他人事にも見る事が出来る。
対人支援の基本は、やはり会ってこそ出来るものかもしれない。
話をしたからこそ見えてくるものがあるだろう。
しかし、その“会う”までたどり着けない人たちは、一体どうしたらいいのか。
会うために、人はいろんな選択をしなければならない。
まず、誰に会うか。
その人に、話すか否か。
その人を、信じるか、信じないか。
性暴力被害というのは、究極にその人の“選択権”を奪う、と、私は思う。
被害からの道は、それぞれのモノだ。
誰にも強要なんか出来ないし、実際、何がいいかなんてその人にしかわからない。
奪われた選択権があるからこそ、
私はポータルサイト上で、“あなたの選択”を、応援したいと思った。
そして、その選択の結果を、出来るだけ負担の軽いものにしたい、と、そう願った。
情報というのは、存在するだけでは文字という記号でしかない。
そこで考えたのが、
紹介状制度。
10項目のアンケートの結果によって、関係各所への紹介状を発行する、というシステム。
助けを求めようとしても、どうしてもその被害について言葉に出すことが出来ない、という人、周りにサポーターがおらず孤立してしまっている人に向けて、
アンケート結果を紹介状に反映させることで、被害について第一次的には「言葉に出さず」とも、今の自分の状況を表すことができる、というもの。
Yes or Noの形式で、アンケートも出来るだけ簡単に答えられるように設定している。
一人では出来なかったことが、
誰かの承認、賛同を得ることで、勇気を持てた、という経験は誰にでも多かれ少なかれあるんじゃないかと思う。
紹介状はまるで公的なものではないけれど、
しかもリアルな人間関係はそこにはないのだけど、
サポーターとしての、一つの形だと思う。
性暴力被害への対応は、この社会においてまだまだ未熟なものだし、
果たしてこの紹介状があることによって、それを有効活用してくれる機関がどれだけあるのかということはまだまだ未知数だ。
紹介状を出したところで、婦人科でSARTをしてくれる用意のある病院の絶対数からして、あまりに少ないのだ。
しかし、私はRC-NETとして、
このだだっ広いインターネット・ワールドで出来る最大限の支援をしたい。
その一歩がそれであって、
また、この紹介状というものを通して、
たとえばたった一人であろうとも、これがあるなら、行ってみようかな、と思ってくれる人がいたとしたら、
その人のためにどこまでもやろうと思う。
私の時にも、そんなのがあったら病院に行けたかも、警察に行けたかも、
と、思いを向けてくれたサバイバーが何人もいた。
今、そう思ってくれる人がいるのだから、
やっぱりこれは必要なものなんだと思う。
ポータルサイト内の文言や、アンケート内容、アンケート結果の反映について、
ようやく一段落した。
大体のアウトラインは出来上がって、
後はウェブデザイナーとのお仕事になるかと思う。
そんなこんなで、感慨深くてこんなに沢山書いちゃいました。
読んでくれて、ありがとう。