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清少納言枕草子』(1001?)「むとく(無徳)なるもの」(※ぶざまなもの)(121段):「陸(オカ)にあがった河童(カッパ)」、「うどの大木」、「抑圧委譲」、「ダメンズ」!

2019-02-15 19:23:32 | 日記
ぶざまなもの。 The uncool.
《感想1》ぶざま(無様)つまりかっこ悪い(格好悪い)のは、あってはならないことが起こる時、期待が裏切られる時、予想がはずれる時などだ。

大船(オホフネ)が、浅瀬に乗り上げ難破する。 A big ship wrecks running aground. 
《感想2》立派な大船も、浅瀬に乗り上げては形無しだ。「陸(オカ)にあがった河童(カッパ)」だ。

大きな木が風に吹き倒され、根を上にして横たわる。 A big tree falls blown by a strong wind and lies upside down directing its root to the sky.
《感想3》立派な大きな木が、惨めに風に吹き倒され、根を上にしてひっくり返っている。「うどの大木」だ。

身分の低い者が、偉そうに従者をひどく罵倒する。 A person of low rank severely scolds his retainer in self-important fashion.
《感想4》身分の低い者は、いつも身分の高い者にぺこぺこし、媚びへつらう。ストレスがたまる。かくて自分より下の者にえばり散らす。「抑圧委譲」だ。清少納言は、それがかっこ悪いと言う。

夫の浮気を反省させようと、妻が実家に帰る。 A husband makes love with a different woman from his wife. The latter goes to her parental house in order to punish her husband.
ところが夫は全く平気で迎えにも来ない。 However he doesn't think he is wrong. Therefore he doesn't come to her to bring her back home.
いつまでも実家にいられないので、妻がすごすご家に帰る。 As she can't stay long at parental house, she reluctantly goes back to the house where her husband lives.
《感想5》女(妻)は全く救われない。男(夫)は「ダメンズ」だ。経済力がないかあるいは世間体から女は男のもとに帰る。あるいは女がそんな男でも惚れている。女は無様だ。あるいは格好悪い。
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