脚本:ジョン・ローガン
演出:アレックス・ティンバース
出演:サティーン・・平原綾香
クリスチャン・・甲斐翔真
ハロルド・ジドラー・・松村雄基
トゥールーズ・ロートレック・・上野哲也
デューク(モンスロ公爵)・・K
サンティアゴ・・中河内雅貴
ニニ・・加賀楓
〈あらすじ〉
舞台は1899年、パリ。退廃の美と、たぐいまれなる絢爛豪華なショーの世界、ボヘミアンや貴族、遊び人やごろつき達の世界の中で、激しい恋に落ちたアメリカ人作家クリスチャンとナイトクラブ、ムーラン・ルージュの花形スター、サティーンの物語が展開される。
ムーラン・ルージュで二人は出会い、激しい恋に落ちるが、ナイトクラブのオーナー兼興行主のハロルド・ジドラーと、クラブのパトロンである裕福な貴族、モンロス公爵が二人を引き裂く。モンロス公爵は望むものすべて、サティーンさえも金で買えると考える男だった。
クリスチャンはボヘミアンの友人たち――才能にあふれた、その日暮らしの画家アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックやパリ随一のタンゴダンサー、サンティアゴとともに、華やかなミュージカルショーを舞台にかけ、ムーラン・ルージュを窮地から救い、サティーンの心をつかもうとする。
ニコール・キッドマンとユアン・マクレガーの映画から22年まさか日本で舞台化されるとは思ってもみませんでしたが、帝劇改修前の記念すべき作品として、期待MAX!チケット代もびっくりなお値段
とにかく衣装もセットも豪華で相当お金がかかってるという前評判、帝劇に入った途端に納得しちゃいました!もう、気合の入り方が半端なかったです
普段は柱のあたりに名前だけ貼りだされていることの多いキャストボードも写真入りで、そこを撮ろうとする方々が長蛇の列。プログラム売り場も然り。すごいわこりゃ。加えて、いつもはNGの舞台の撮影も、役者さんが出てくる前ならOKと、何度もアナウンスされていて、きらびやかな赤い照明に浮かび上がるハート、大きなくるくる回る風車、青い巨大な像をたくさんの人が撮影していました。
まだプレビュー公演で、ネタバレになるので詳しくは書きませんがとにかくゴージャス!そしてスタイリッシュクリスチャンが狂言回しのように語りだし、幕があがると本当にキラキラした世界が広がりました。今日のサティーンは平原さん。ものすごく力強い歌声に圧倒され、ささやくような美しい愛の歌に癒されました。本当に緩急自在。素晴らしいそしてダンスもお上手!
今回お初の甲斐翔真さん、いい!長身でがっちりした体格に小さいお顔。のびやかな歌声若さゆえに暴走気味にサティーンにまっすぐにのめり込む姿が素敵。端正なお顔立ちに笑顔がすごく美しい最近、若手がどんどん出て来てついていけない私ですが、久々にハート持っていかれました
運命に翻弄される悲しい物語ではありますが、幾重にも重なりのあるきらびやかな舞台装置やゴージャスな衣装、かっこいいダンスでもうおなかいっぱいになる作品でした。開演10分前くらいから雰囲気を盛り上げるシーンが始まるので、そのころまでにはお席につくことをおすすめします
来月末には井上芳雄クリスチャン、橋本さとしジドラーで観る予定です。また違った印象になりそう。