pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

10年先も君に恋して@NHK

2010-08-31 23:07:37 | テレビ番組

内野聖陽さん、久しぶりのラブコメ(?)ということで録画もばっちり。始まる10分前にはテレビの前でスタンバイ。
いや~面白かったです!30才の円山くんはまるで「ふたりっこ」の森山さんのよう。懐かしい!最近はこう、ギラギラしてる感じの役が多かったけれど、こういう知的でちょっとシャイな青年・内野さん見たかった!

結婚して10年たって、二人の関係を修復しようと過去に現れるって、なんかリアルにそんなこともしてみたいかも・・・などとうっとり画面を見ていたら、あれ?あの丸太風ジェットコースターって、「サイクロン」では?何?「緑のビアガーデン」??後ろで行ったり来たりしてるのって「フライングパイレーツ」???あのメリーゴーランドって、伝説の「カルーセル・エルドラド」????

・・・・・・なななんと、ロケ地は我が家から自転車で10分、流れるプールでおなじみのあの遊園地ではないですか!!うわ!早く教えてよNHK!チャリで爆走して見に行ったのに!きっと環八通ったよね~内野さん!

と、いうわけでテレビの前で錯乱してしまった私でした。風向きによってはその遊園地の「フライング・パイレーツ」の歓声まで聴こえる距離なんです~

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叔母との旅@青山円形劇場Cブロック最後列

2010-08-29 14:10:53 | 観劇/コンサート

出演 段田安則 高橋克実 浅野和之 鈴木浩介

グレアム・グリーンが1969年に発表した小説『叔母との旅』 
Travels with my aunt』英国の閉鎖的な社会からはみ出した"ぶっ飛んだ叔母"と"実直な甥"がたどるナゾと冒険に満ちた奇想天外な、いわば"自分探しの旅物語。 叔母オーガスタは、すでに70代後半でありながら若い恋人もいて、生き方は自由奔放そのもの。一方のヘンリーは、30年勤め上げた銀行を定年退職した独身男。2人は、86歳で他界したヘンリーの母親の葬儀で50年ぶりの再会を果たし、ひょんなことから最初は英国の保養地ブライトンへの小旅行。そして誘われるままに、パリからオリエント急行に乗って、スイス、イタリア、イスタンブールへと出かけることになり、ついには、南米アルゼンチンからパラグアイへ・・・。まるでドン・キホーテとサンチョ・パンサのようなデコボコな2人旅を繰り広げ、その顛末が、主に、生真面目な主人公ヘンリーの「語り」によって綴られていきます。

暑い暑いと文句を言いつつ、銀座から渋谷へまわってのマチソワでした。
おしゃれなパリから閉鎖的イギリスへ。SISカンパニーからお知らせが来た時は、難しそうなお芝居だなあと思いましたが、このキャストを見逃す手はないかもという思いが先に立ちしっかりGET.
・・・・本当にすごかったです。4人で20以上の役を演じるとは聞いていましたが、主人公ヘンリーの役は入れ替わり立ち替わり4人全員が演じます。時には動作はひとりが、台詞はもうひとりがというように、ヘンリーを2人で演じわけたり、時には4人が同時に演じたりもするのです。
叔母だけが段田さんで固定されていますが、その段田さんもまたヘンリーになったりする。鈴木浩介さんに至っては犬まで演じる(この大型犬が可愛い!)

円形の舞台上には何もなく、舞台の下の棚のような部分には小道具がいろいろ置いてあるのが見えました。4人が持ってきた皮のトランクが椅子になったり冷蔵庫になったり車のシートになったり。旅をしているのがどこの国、どこの都市かは天井の仕掛けでわかるようになっています。この舞台、本当に演技力のある役者と想像力を持った観客とで成り立つ世界だと思いました。

うっかり居眠りなどしたら誰が誰だかわからなくなりそう。そんな緊張感のある舞台。浅野和之さん演じる若い女の子、高橋克実さん演じる叔母の愛人ワーズワースが印象的。一幕目は全員スーツ姿、二幕目は南米風開襟シャツにジャケットなのですが、演じる役の衣装まで見えてくる不思議な舞台でした。シンクロする四人の滑らかな動きはマイムの指導者がついたそうです。納得。

どの役者も素晴らしかったですが、やはり段田安則さんが秀逸。静かに踊る姿、美しい詩の朗読に酔いしれました。

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W~ダブル@ル・テアトル銀座22列下手

2010-08-28 18:45:17 | 観劇/コンサート
出演 橋本さとし 中越典子 堀内敬子 コング桑田 山西惇  冨森ジャスティン 冨森アンドリュー

花のパリ。
女の仕組んだ、逆転の狂詩曲
あなたはもう笑ってはいられない。

パリ郊外にある豪邸。結婚して半年足らずのフランソワーズ(中越典子)は夫・リシャール(橋本さとし)の酒と賭博と暴力の日々にすっかり疲れ果て、早くも離婚を考え始めていた。しかし、いざ夫を前にするとその危険な魅力に抗しきれず、ついつい高額の小切手を渡してしまう。
そんなある日、家政婦のルイーズ(堀内敬子)の恋人が、リシャールと瓜二つの弟ミシェル(橋本の二役)であることを知り、策略を思いつく。夫の留守中に、弁護士サルトーニ(山西惇)の目の前で弟ミシェルに兄リシャールを演じさせ、離婚の手続きをすませてしまおうというのである。

ところが、その最中にリシャールが帰ってきてしまったから事態は急変。サルトーニは疑いを持ちはじめ、ルイーズには裏切りの気配があり、肝心の弟ミシェルは臆病者でヘマばかり。
果たして、妻が仕組んだ逆転劇は成功するのか?警察署長(コング桑田)が見とどけた驚愕の事実とは?

策略と策略との壮絶なバトル。想像を絶する結果に、あなたはもう笑ってはいられない。フランスのヒッチコックと称されるロベール・トマの最高傑作コメディ・サスペンスが、新訳&豪華キャストで蘇る!(公式HPより)


いや、久しぶりのさとしさんでしたが、この方はフランス人役もぴったりです。リシャールだのミシェルなんていう名前が違和感なく板についている感じ。そして中越典子さんの素敵なこと!黒いドレスがよく似合うお金持ちのフランソワーズ。堀内敬子さんは家政婦ですが、これが・・・ちょっと怪しいキャラながら、とてもキュート。最後はそうきたか!という感じ。面白い推理小説にはまって本を閉じることができなくなる、あの感覚を味わえました。そうきたか!という爽快感。29日が東京千秋楽ですが、まだまだ名古屋~大阪と続くようなのでネタバレしそうなことは書けませんが、どんでん返しに次ぐどんでん返し。まるであて書きのようなさとしさんのダークっぷりに久々に萌え~でした。極悪非道オーラ全開。この方には悪役を極めてほしいです。おまわりさん役でチョイ出演の冨森ジャスティンくん、冨森アンドリューくんのイケメンっぷりにも惹きつけられましたが、双子かと思ったら2つ違いの兄弟ということでまたびっくり。公式HPのインタビューにも、すっかりだまされました。
22列という後方席でしたが、前の席が空席だったせいもあり2階最前列のような視界良好席でした。傾斜もほどよいし、この劇場は端でも後方でもわりと見やすいことを再発見しました。
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国立能楽堂夏スペシャル~狂言と落語・講談@国立能楽堂中正面3列

2010-08-27 00:07:11 | 志の輔らくご

座・狂言「素袍落」  茂山千乃丞
講談「肉付きの面」 一龍斎貞山
落語「三方一両損」 立川志の輔
新作狂言「死神」   茂山千五郎 茂山あきら 松本薫 丸石やすし 茂山茂 茂山童司

志の輔さんの落語と講談・狂言のコラボということで、初めて国立能楽堂へ行ってきました。副都心線のおかげで職場からゆっくり行っても間に合いました。「北参道・徒歩7分」とありましたが、もう少し近いかな。


                                     


広い前庭の奥の瀟洒な建物。中に入るとまず、能舞台の美しさに驚きました。磨き上げられた床や橋掛り。全客席には、字幕のモニターが設置されています。2列目以降には前の席の背中に、前に席のない端席や最前列は肘掛から小さなモニターが取り出せるようになっています。また、外国人でも大丈夫なように座席はゆったりなうえにやや高目。ちびな私は深く腰かけると少し床から足が浮いてしまいました。

座・狂言「素袍落」 は、なんと御歳87歳の茂山千乃丞さんの「ひとり狂言」でした。座ったままの落語のような表現でしたが、語り口は狂言そのもの。東京の上演ははじめてとのことですが、87歳とは思えぬ声の張り。表現力。狂言師おそるべし。45分ほどの熱演でした。

ここで15分(10分だったかも)

講談「肉付きの面」は、江戸随一の面打ちと言われた源五郎が自らの奢りから観世太夫の面打ちに失敗し自害。息子源之助が志を継いでやがて父をしのぐ面打ちになり、観世太夫に泥眼の面を依頼される。その見事な仕事に絶賛されるが、その面をつけて踊った太夫の面が顔から離れなくなり・・・という因縁のようなお話。講談の独特の語り口に魅了され、お話に惹きつけられました。いいなあ、講談。迫力満点。

続くは志の輔さん。この後の狂言が「死神」なので、もしかして演目は「死神」?と期待しましたが、能舞台で落語をやる感動と、はじめてこの舞台で能をご覧になった時の感動をマクラに、いくつかの小噺と「三方一両損」でした。うまいなあ・・・江戸っ子の粋でいなせで意地っ張りなおかしさが満載でした、

最後は狂言「死神」。これは、六代目円生の落語を原作にした新作狂言ですが、ものすごく面白かったです。落語を演劇に仕立てた作品もありますが、なんとなく馴染めませんでした。その点、狂言と落語は全く違和感なく溶けあえる感じがしました。どちらも観客の想像力を邪魔しないという気がします。生きているのがいやになって死のうとした男に、死神から特別な力をもらい、医者になりすまして大金を得ます。ところがもうからなくなって反則技を使い結局は自分の命を短くするはめになるという筋書きです。寿命の短くなった病人は、枕元に死神が座っている。まだ寿命のある病人は足元に死神が。でも、足元の死神はあるおまじないを唱えると退散する。それなら、死神が気を抜いたすきに病人の向きを変え、死神が足元になった途端にまじないを唱えれば・・・という反則を考えつくわけです。

ここですごいのが、病人を床に置いた一枚の着物だけで表現するところ。ただの薄い着物が病人に見えてしまうのです。そして、「命のロウソク」も。落語同様、これは観客に想像力がないと成り立たない舞台かもしれません。すごいよ。何もない舞台に確かにおびただしい数のロウソクが見えるんですから。

惜しむらくは、最後に自分の命のロウソクを消してしまった男が音もなく倒れた瞬間に、ケイタイの「時間になりました・・・」というアラーム予告が客席から聞こえてきたこと。客席が波を打ったようにシーンとしていたので、余計にその無神経さが目立ちました。終演後、「信じられない」という声があちこちから漏れていました。ホントやだ。素晴らしい舞台だっただけに最後の最後に残念でした。

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みんなの精神科~心とからだのカウンセリング38/きたやまおさむ

2010-08-22 22:31:21 | 私の本棚

第一ホテル東京シーフォートのグランカフェで学生時代の友人たちとランチをしました。1階にあったコンビニ・生活彩花も、銀河劇場の下にあった運河を望むイタリアン(?)レストランも無くなってなんだかガラ~ンとしている様子。まあ、人が少ない分のんびりできていいけれど。

そんな寂しい通路を抜けてグランカフェに入ると、そこは天井も高くほどよく光がさして本当に気持ち良い空間でした。
なんだかんだで4時間もおしゃべり。そんな中で、先日NHKで放映された北山修教授の話題が出ました。著作「みんなの精神科」の話も出て。こんど貸してあげるね~と言いつつ、だいぶ昔に読んだので内容はウロでした。

・・・・と、いうわけで帰宅して早速読み返してみました。第一章は精神科と精神科医の仕事について、第2章以降は映画(「レイン・マン」「レナードの朝」「羊たちの沈黙」など)における精神科医の役割、また実際の事件を精神科の立場から検証していくという形をとり、ケースごとのコメントをまとめてあります。

その中で、今日も話題に上った若い母親の乳幼児遺棄致死事件と同じようなケースがとりあげられていました。

【育児の下手な母親たち】
「ケース*西巣鴨母親蒸発三児置き去り事件・八嬰児殺害死体遺棄事件」いずれも1988年に起きた事件です。もしかして映画「誰も知らない」のモデルになった事件なのかも。
いずれにしても育児のできない母親は存在するということ、生みの親だから自然に子育てができるとか、女は出産すれば本能的に育児をするなんて言いきれないということを証明するような事件だったわけです。それから22年たち、いまだに同じような事件があとを絶たないどころか事態はますます深刻化しています。

「誰もが、あらゆる女が育児が得意であるとは限らない、そして現代はお母さんが孤立しやすく母親になるのが大変であるという視点を持つことが、これからの時代にはますます必要になってきます。そして、自分の持っている母親像を乗り越えてこそ、その可能性について考えることができるのだと思います。」(本文より)

人のことは言えませんが、世の中が自己中心的になってきているのも一因かもしれませんね。私が子供だったころ、母はどんなに疲れていても食事の支度や家事に手を抜くこともなかったし、子供たちをほったらかして遊びに行っちゃうなんんてことは絶対にありませんでしたから。こどもは、親の背中を見て育つからなあ・・・・わが娘たちが自己中なのも、私のせいかあ。。。。でも、今日みたいにみんなと楽しく発散して、持ち上がった話題から素直に反省するのも必要ですよね。

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宝塚BOYS@シアタークリエ7列センター

2010-08-21 23:05:45 | 観劇/コンサート
初演再演から大きくキャストが変わった新生宝塚BOY。うさぎさんと
ともに行ってきました。

【原案】辻則彦 【脚本】中島淳彦 【演出】鈴木裕美

【出演】浦井健治 杉浦太陽 東山義久 藤岡正明 黄川田将也 瀧川英次 石井一彰  初風諄 山路和弘

初風さんと山路さん以外、BOYSは全員入れ替わり。初演の花禄さんや三宅さん、猪野学さんといった宝塚歌劇似合うのといったメンバーから、浦井くん、東山さん、石井さん、藤岡くんといった東宝ミュージカル常連がずらり。太陽くんや黄川田くんもイケメンだし、初演のちょっと泥臭いというか、終戦直後の感じが薄まるのでは?と思いましたが、なんのなんの。

つらい体験をひきずり、希望を求めて「宝塚男子部」に集まった青年たちの夢や希望、そして挫折がくっきり描かれていました。

「運が悪かったとか、そういうことは言いたくない。」

「結局ここは『宝塚』だったってことさ。」という台詞が印象的。

でも9年もの間、馬の足や動物の声以外の役がつかなかったなんて、本当に苦しかったでしょうね。実話が元になっているだけに、リアルに失望が伝わってきます。でも、そんな暗い現実があるからこそ、あのラストの幻のレヴューが一層美しいんでしょうね。

一番楽しみにしていた最後の幻の宝塚BOYSのレヴューこれはもう、格別でした!東山さんのキレのあるダンス!美しいの一言。言葉がでません。浦井くん、石井くん、黄川田くんの美しいこと!浦井くんと黄川田くんが大階段で向いあった姿など、まるで絵のよう。

浦井くんの表情の素晴らしいこと!歌い踊れる喜びに満ちた満面の笑顔が輝いていました。ミュージカル畑以外のメンバーもそれぞれに精一杯の頑張りを見せてくれて、なんだか胸がいっぱいになりました。

千秋楽にもう一度行ってきます。
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志の輔らくごin下北沢 恒例 牡丹灯籠2010@本多劇場A列下手

2010-08-17 23:52:03 | 志の輔らくご
今年も行ってきました。「牡丹灯籠」
定かではありませんが、今年が最後かも・・・という噂もあり、やっぱりチケットをとってしまいました。
幕があがり、縁台にうちわを持ったゆかた姿の志の輔さん。
「もう、暑いっていうのやめましょうねえ・・・」といいつつ、すごい汗。日本はもう熱帯ですから、異常気象とかいうのやめましょうとも。
また、「この劇場ではそんなことないですけど」と前置きしつつ、地方の高座に行くとここ一番という時によく携帯がなる。なぜかと思ったら地方は交通の便が悪いところもあって幕間に「時頃に迎えに来て」とメールをする。ところが車が渋滞とかで迎えが遅れるという連絡をしてくるのがそのくらいの時間なんですねえ。と。なるほど。北海道富良野の高座にサッカーの岡田監督が来てくれた話を嬉しそうにしておられました。人情噺で目を真っ赤にされていたそうです。
「私はサッカーで泣かされましたが、落語で泣かしてやりました。」

一幕目は「ためしてガッテン」スタッフの力作パネルで人物相関図の説明でしたが、まさにこのクライマックスあたりで客席に携帯着信音。
「まだ迎えには早いって。。。」と、すかさず返す志の輔さんでした。後ろの席から「絶妙だね。」との声も。

昨日の初日は3時間超えになってしまったので、今日は30分短縮できるように頑張ります。大丈夫。皆さんにわからないようにカットするから。ですと。

10分の仲入のあとは、牡丹灯籠で一番有名な新三郎とお露のエピソード(牡丹灯籠を持ったお露と侍女の足音がカラ~ンコロ~ン。。。)から、孝助が主人の仇討を果たし、恩を返すというところまで一気に語る志の輔さん。
「この圓朝の超大作をなんとか全編お伝えしたい。」という言葉どおり、今年も大変な熱演でした。

「これでみなさんも牡丹灯籠がどんな話かおわかりになったと思います。でも、また来年今頃になると、『あれ?どんな話だっけ??』になったりして。」という言葉に、やっぱり来年もやるのかな?と、ちょっと期待。でも、一応記念にと、牡丹灯籠特製てぬぐい1000円也を購入。200円でお名入れしていただきました。
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MY夏休み終了~

2010-08-13 22:26:32 | 雑感
一週間のMY夏休みが終わっちまいました

旅行は行きませんでしたが久しぶりの友人とたくさんおしゃべりしたし、朗読劇、ミュージカル、落語、映画、こまつ座、また落語と、いっぱい劇場に行けたし、デジカメも買い替えたし、「ゴールデン・スランバー」「ライフ・イズ・ビューティフル」「ビッグフィッシュ」「美女と野獣」のDVDも堪能。めちゃらくちゃらだった家の中もちょっとは片付き、満期になった貯金の切り替えも行けたしそれなりに読書もできました。
残念だったのは久しぶりに娘たちと3人で観に行った映画「インセプション」が理解不能だったことかな同じ監督の「メメント」は面白かったんだけどなあ・・・ああいう映画を遅い時間に観ちゃだめですね。集中力がないとわからないかも。アリエッティーにしとけばよかったな

大きな海や涼しい高原も魅力的だけど、こんな休暇も行き詰った日常をうまくリセットできていいもんだなあと思います。明日は出勤ですが、この休みボケしたアタマがうまく切り替えられるかが超心配です
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柳家三三独演会@国立演芸場7列上手

2010-08-13 21:52:24 | 落語・講談
        

これまで何度かチャンスがあったのに一度も高座を観たことがなかった柳家三三さんの独演会。これまた何度も脇を通っていながら一度も入ったことのなかった国立演芸場に行ってまいりました。

開口一番は柳亭こみちさん「締込み」こみちさんは「3ぼうと申しまして、落語ではつんぼ、けちんぼう、どろぼうの噺はいつでもOKです。」とおっしゃっていました。つんぼは耳が聞こえないからOK、けちんぼはお金払って寄席に来たりしないからOK,どろぼうは「私、どろぼうなんですよ。」と周りに言ったりしないから問題なし。というわけでこれは夫婦喧嘩がらみのとんまな泥棒のお話。こみちさんは女性と男性の演じ分けが鮮やかで特に女性は、男性噺家には絶対出せないものがあります。

三三さんの一席目は「大山詣り」
くやしまぎれな酔っ払いの噺。長屋のおかみさんたちが坊主あたまにされてしまうちょっと乱暴な噺かも。

仲入後は本日ネタおろしの「看板のピン」
今話題の賭博の噺。受け売り、付け焼刃で失敗するチンピラやくざのお話。落語って、こういう受け売りで失敗する噺多いですね。「子ほめ」とか「牛ほめ」とか。

トリは「井戸の茶碗」
クズ屋が貧しい浪人から引き受け、細川家の若侍に売ったた古い仏像の中から出てきた五十両。売った浪人も買った若侍も「受け取るわけにはいかん。」と意地を張り合い、間に入って困るクズ屋。そこで妙案を思い付き。。。という噺。武士というのは対面とか意地とか鎧がいっぱいあって大変ですねえ。でも、ハッピーエンドで気持のよいオチでした。

三三さんの端正な江戸前落語にうっとりのひとときでした。
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父と暮らせば千秋楽@あうるすぽっとM列下手

2010-08-13 20:48:55 | 観劇/コンサート

いつか娘にこの舞台を観せたいと思っていましたが、井上先生の追悼公演になるとは・・・ロビーには直筆の書や、初演からのポスターが展示されていました。一番右には井上先生のお写真。

東京での公演は10日からの3日間だけ、ということで今回のチケットはかなり激戦でした。後ろのお席の老婦人は、お隣にすわっている娘さんらしき方に「こんな悪い席・・・」と文句を言っていましたが、その方は今回のチケットをとるのがどんなに大変だったかをとうとうと説明していました。「こんな席でも観られない人がたくさんいるんだよ。」と。

キャストは2008年の公演と同様に辻萬長さんと栗田桃子さんです。あの8月6日の広島で被爆してしまった父と娘のせつない物語。大切な人たちを失い、自分を責め未来や幸せを否定し心を閉ざす娘。その心を開かせるためにこの世とあの世を行きつ戻りつしながら娘の応援団長になろうとする不器用な父。お互いを思う気持が胸に突き刺さり、号泣しながらも、こういうことはもう決してあってはいけないんだと強く思いました。

父・竹造は物語の終盤に、娘に言います。

竹 造「そいじゃけえ、おまいはわしによって生かされとる。」

美津江「生かされとる?」

竹 造「ほいじゃが、あよなむごい別れがまこと何万もあったっちゅうことを覚えてもろうために生かされとるんじゃ。おまいの勤めとる図書館もそのようなことを伝えるところじゃないんか。」          

美津江「え・・・・?」

竹 造「人間のかなしいかったこと、たのしいかったこと、それを伝えるんがおまいの仕事じゃろうが。そいがおまいに分らんようなら、もうおまいのようなあほたれのばかたれにはたよらん。ほかの誰かを代わりにだしてくれいや。」  

美津江「ほかのだれかを?」 

竹 造「わしの孫じゃが、ひ孫じゃが。」

・・・・これは、生きて生きて、何がなんでも生きて、このような悲劇が二度と起きないように後世にちゃんと伝えて行け!という父の命がけのメッセージだったんですね。井上ひさしさんは本当にすごい。竹造と美津江の語るたくさんのエピソードは、実際の広島の被爆者から取材したものだそうです。防火用水に直立不動で亡くなった方、赤ちゃんに乳をふくませたまま息絶えた若い母親。。。。。そのひとつひとつがみんな実際にあったこと。

一緒に観ていた娘も、「すごい舞台をみた。めちゃくちゃ感動した。」と、目を真っ赤にしていました。たくさんの若い人たちに観てほしいです。文庫本の戯曲を読み直していたら、あとがきを書いていたのは次女の大学の人文学部の先生でした。この先生は井上作品を講義のテーマにしているとのこと。その授業、受けてみたいなあ。

いままさにお盆。天国の私の父もこんなふうに帰ってきて、私のことを叱ってくれないかなあ。。。

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落語教育委員会@東京芸術劇場1階K列センター

2010-08-11 01:20:00 | 落語・講談

ミュージカルの後の落語ってどうよ。。。と思いますが、観たいものが重なるんで、仕方ないですね。一日でヨーロッパの昔から江戸時代を旅した感じかな。

幕が開くと、いきなり三遊亭歌武蔵さんと柳家喜多八さんが将棋をしていました。そこへ携帯持った喬太郎さんが入って来て。。。というコントが始まりました。歌武蔵さんと喜多八さんの将棋に手と口を出しまくり、さらに何度も携帯電話が鳴る喬太郎さん。あーこれは携帯切ってねというメッセージなのね。

開口一番は9月に真打に昇進する五街道弥助さんの「夏どろ」
師匠の雲助さんとよく似た語り口で、開口一番にしてはロングバージョンでした。

2席目は三遊亭歌武蔵さんの「大安売り」。歌武蔵さんは巨体だなあと思ったら武蔵川部屋の元力士で、野球賭博で渦中の貴闘力の同期なんだそうです。マクラはほとんど相撲界の裏話。リアルでかなり面白かったです。

仲入り後は柳家喜多八さんの「お直し」。廓話ですが、ちょっと長くてトリで出てきた喬太郎さんは「今日は歌武蔵さんと喜多八さんの二人会へようこそ。僕の持ち時間3分ですから」と。とは言っても喬太郎さんのこと。新規採用の教員の前で講演したことをマクラにして、これも大爆笑。それだけで20分以上あったので、ひょっとしてネタはなし?と思ったら「孫帰る」を演ってくれました。この噺はお盆に帰ってきた孫とおじいちゃんのやりとりで、面白くてほろっとさせられます。この時期なのでもしや・・・と思っていたのでとてもうれしかったです。この孫が既に事故で亡くなっているということが会話の中で明かされるのですが、孫を思うおじいちゃん、おじいちゃんを思う孫の気持ちが何とも言えずいいのです。この時期にこの噺をきけて、本当にうれしかったな。私も亡くなった父とこんな風に話してみたいです。

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エリザベート@帝国劇場1階B列下手サブセンター

2010-08-10 23:21:25 | 観劇/コンサート

新生エリザベートMY初日、行ってまいりました。

今日のお目当てはなんと言っても大好きな石丸さんの黄泉の帝王トート閣下と田代万里生ルドルフ皇太子殿下。

田代くんは皇太子そのものだけれど、あのどこから見ても高貴な石丸さんがどんなトートになるのだろう・・・と思ったら、なんとなんと超せくすぃ~な黄泉の帝王でした。動きのエロさは内野閣下さえ凌ぐのではないかと思われるほど。なにあの手の動き~ちょっとショック受けてしまいました。

しかし、さすがは石丸様。変幻自在の素晴らしい歌唱力でトート閣下の冷徹、悲しみ、シシィへの切ない愛を表現してあまりあるほど。声の深さ、伸び、四季退団後はわりとライトな役柄が多かったと思いますが、ダイナミックで今までとはまるで違う石丸さんを見せてくれました。それでいて高貴な雰囲気が漂うのはやはり根が王子だからですね~

今回、ちょっと忙しくてアンサンブルキャストをちゃんと見ていなかったのですが、野沢聡さんが長いこと演じていた革命家ジュラを元四季の田村雄一さんがやっているんですね。さすがライオンキング出身と思わせる美声。革命家の若い時代のヘアスタイルがやけにお似合いでした。

田代ルドルフはかなり精悍な感じになり、背筋もすっと伸びて素敵でした。革命に失敗してさらに母にも突き放されマイヤーリンクの悲劇に走るまでの間は不安に震える仔猫のよう。「闇が広がる」の「不安でこわれそうだ~」のところでは涙を浮かべていらっしゃいました。胸がきゅーーーんとなります。「エーヤン」の旗持ち、「ミルク」の群舞にもちゃんと参加。ダンスのキレもいいです。何よりしっかりした歌唱はさすが。安心して聴いていられます。石丸×田代の「闇広」は期待以上。ルドルフがトートダンサーズに翻弄され、トート閣下に捕まっての死のキスを受けるシーンの美しいこと怖いこと。。。あのシーン、本当に怖いです。トート閣下の強い視線に捕らわれ、ルドルフ殿下が凍りついて動けなくなる。こわいよ~

そしてそして、特筆すべきは死の化身トートダンサーズ。東山竜彦さまをはじめ、今回も粒ぞろい。トートダンサーズって、あんなに露出多かったっけ?と思うほど上半身が目立ち、ドキドキ。特に竜彦さまはVIP対応というか、シシィの結婚式のベールを真後ろでのたうちながら調整していたり、なにかとシシィの面倒みているし、ゾフィ皇太后さまの絶命シーンでもしっかり脇を支えながら一緒に目を閉じてるし、ダンスの時はほとんどセンターだしで目が離せなくなってしまいました。素敵です

エリザベート朝海さんは今日が初日とあって、歌いあげる部分は前半やや苦しそうでした。パパとのシーンではおでこで傘を回そうとして笑いをとってました。染太郎染之助じゃないって。お見合いシーンのあの大きいイチゴケーキ、今回は登場せず。微妙に演出の変わっているところがちょこちょこありました。そんなのを見つけるのも楽しいですね。

10月には山口トート、城田トートで行く予定なのですが、石丸トートももう一回くらい観たいかも。

今日はこの後 落語でした。この夏休みは遠出しないのでいっぱい観劇しちゃいます。

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夏の夜の夢語り@日本青年館大ホール1階H列センター

2010-08-07 21:09:46 | 観劇/コンサート

1部 ジョン・バートン構成 虚ろな王冠   2部 テリー・ハンズ構成 歓喜と悔恨

演出:青井陽治
出演:市川段治郎 舘形比呂一 市川猿琉 中塚皓平 三木眞一郎 初風緑
    岩崎加根子 市川笑也

ウィリアム・シェイクスピアから、バーナード・ショー、ジョン・アーデン、ジョン・キーツ、ザ・ビートルズそしてエリザベスⅠ世、ヘンリーⅡ世、リチャードⅡ世、チャールズⅢ世、ヴィクトリア女王etc...の戯曲、ソネット、小説、詩、日記などから選りすぐった言葉を多彩な顔触れで紡ぎ、演じ分けます。(公式HPより)

朗読劇、と言ってもひとつのストーリーを読み紡ぐという形ではなく、キャストがそれぞれに印象的な「言葉」を朗読していく形でした。

客電が落ちると下手通路から姿勢の良い男性が。黒っぽいうジャケットに赤いシャツ・赤いポケットチーフの市川段治郎さんでした。す・・・素敵4年前の夏に行ったリーディング・スペクタクル「下町日和」以来ですが、すっとした立ち姿、朗々たる声。段治郎さんは一部では「王」を演じることが多かったのですが、まさに若き「王」の品性と貫録をお持ちの方でした。D☆Dの中塚皓平くんおめあてでミーハー気分で出かけたのですが、段治郎さんに釘付け。また贔屓が増えてしまいそうな予感。。。この方、過去には先日堤真一さんが演じた「動物園物語」 のピーター役もやっていたのですね。

1部「虚ろな王冠」は権力と栄華、その空しさがテーマで、やや難解な部分もあり(イギリス王室は名前がややこしい・・)で時々気を失いかけましたが、2部「歓喜と悔恨」は恋の喜びや悲しみをテーマに甘くて軽やかな言葉の海が楽しかったです。皓平くんのダンスもちょっとだけ。全員で踊る場面では舘形さんと皓平くんがやっぱり光ってました。市川笑也さんは盆踊り的な動きでお名前どおり笑いをとっていました。

「朗読劇」は聴き手の想像力が必要とされますが、豊かな演技力を持った読み手ばかりなので、普通の服を着ていても王朝風の衣装を着た人々がそこにいるような錯覚を持ちました。いいなあ、朗読劇。

1部では客席の冷房がかなりきつく、ちょっとしんどかったです。15分の休憩時間に炎天下の屋外へ出て体をあたためなければならないほど。劇場が古いせいか空調の微調整が難しかったのかも。これからは外気温との差が大きいからブランケットの貸出があるかどうか事前の確認が必須だなあと感じました。帰りは市ヶ谷付近で人身事故とかで総武線は運転見合わせ。まいった~

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ちゃめの肖像

2010-08-05 23:06:34 | 

引き出しを整理していたら色鉛筆セットが出てきたので久しぶりにちゃめを描いてみました。

家族に「どお?」と感想を聞いてみたら、「似てるけど、仔猫の時のチャメだよね?」ですと。

もう5歳なので立派なおじさん猫なのですが、私にとってはいつまでも可愛い可愛い仔猫ちゃん。なんたって目の中にいれても痛くない最愛の息子なんです~

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七つの人形の恋物語@ル・テアトル銀座2列目センター

2010-08-04 23:53:04 | 観劇/コンサート

人形遣いのキャプテン・コック(本名ミシェル・ペエロ)は、幼少期の体験がもとで、誰にも心を開くことができず、関わるあらゆる人を傷つけてしまいます。
しかし、そのコックが魂を込めて彫った七体の人形たちは、自分の居場所を探しあぐねて川に飛び込もうとしていた少女、ムーシュに声をかけます。人形たちと触れ合うことで、ムーシュは心開き、コック自身も、自らの心の奥底にある、深い愛に気づいていく。
(音楽座公式HPより)

初演は興味があったものの、人形が怖そうだったのでスルーしました。今回は、今拓哉さんと光枝明彦さんの「モリー先生との火曜日」コンビがご出演とのことでチケットをとりました。今さんは「その人生を通じて誰からも愛されたことがなく、優しくされたり親切にされたことが一度もない天涯孤独で冷酷な」男。その冷酷っぷりと孤独っぷりが半端ではなく、ぞくっとするほどです。これ、ジャベールの生い立ちとちがう?と思うほど。(あの方も、たしか牢獄でうまれたウジ虫のようなお育ちでした)

ムーシュと出会って好意を持っても素直に気持ちを表せず、ムーシュが道化師の若者と仲良くしているのに嫉妬して、あろうことかムーシュを暴行するというとんでもない行為に出たりするのです。でも、ムーシュに寄り添い心を通わせる人形たちに命をふきこんでいるのもまたキャプテン、というちょっと複雑な構成。雑用係のゴーロや人形たちが絶望するムーシュを抱きしめる場面では、すすり泣きがあちこちで聞こえ、隣りのお嬢さんはもう号泣でした。実際の人形と、人形に扮する役者さんが交互に登場するのですが、同時に登場して同じポーズをとるところが新鮮でした。また、人形を実際に操る黒子が黒いベールに黒いドレスで、時には黒子、時には不安や死を表すダンサーになるのも素敵な演出ですね。

今さんの豊かな声量のソロにはほれぼれ。音楽座のメンバーも実力派が多いなあ・・と思ったら、劇団四季出身者がぞろっと名を連ねていました。今さんも元四季だし。歌もダンスもオケもとてもレベルが高く、終演後は1~4列の座席を潰して設置したオケピの前が黒山のひとだかりでした。

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