pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

ラブ・ネバー・ダイ@日生劇場GC A列センター

2019-02-25 21:54:32 | 観劇/コンサート

    

石丸さんと平原さんがいい!素晴らしいという評判に誘われ、ふたたびの日生劇場へ。平日マチネというのに、満員御礼は、さすがでございます。

ピアノ向かって苦悩する石丸ファンムの熱唱を聴いたとき、劇団四季「オペラ座の怪人」での、それはそれは美しいラウル↓を思い出してぐっときてしまいました。

私にとって、ラウルはいつまでも石丸さんなんです~ どーんなときでもふたり~の愛は け~して変わらないと~ とデュエットしたラウルとクリスティーヌが、その後あんなことになるとは。。。

今回、よく歌詞を聴きこんでみると、やはりあの、クリスティーヌが怪人の部屋で気持ちよくレッスンを受けた月のない夜に愛が極まったようです。

・・・・と、なればラウルの立場って一体。。。まあ、いろいろあれど、石丸さんの歌、平原さんの歌の素晴らしさに本当に圧倒されました。クライマックスの「愛は死なず」アリアは、なに、あれ、もう、凄すぎです完全にショーストップブラボーの声もあがりました。劇中のステージで歌っているのか、日生劇場で歌っているのか、錯覚する瞬間ですが、もう、これだけでも十分なブラボーな「愛は死なず」でした。震えました。石丸さんと平原さんのカップル、本当に上品でそして切なく素晴らしい代表作になるんじゃないかなあ。

「オペラ座の怪人」でクリスティーヌがファントムにレッスンを受け(歌え!っていうとこ)、気持ちが高揚したのかファントムの仮面に手をのばし、素顔を見て悲鳴をあげるシーンと、グスタフ君がピアノを弾いてファントムに才能を見出されるシーン、完全に同じじゃないですかきゃー

客席はオールスタンディング 今日はグスタフ、大前くんの楽日だったので、きちんとご挨拶がありました。キャストがみんな温かく彼の一言一言を見守っている感じがまた素敵でした

話は違いますが、先日NHKブラタモリ・パリ編で、パリの地下には何キロも続く巨大な石切り場があることを知りました。前々から、なんでオペラ座の地下にボートまで出るような大空間があるんだろう。。と不思議でしたが、それはもう計り知れないほど長く続く地下道が実在し、そこから切り出される花崗岩で凱旋門もオペラ座も歴史的建造物も町並みも作られていると聞き、ようやくガッテン!となったのでした。

 

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ねことじいちゃん@バルト9

2019-02-22 22:04:39 | 映画/DVD

監督 岩合光昭
原作 ねこまき
脚本 坪田文

出演 

立川志の輔
柴咲コウ
柄本佑
銀粉蝶
山中崇
たくさんの猫たち

あらすじ

ある小さな島に住む70歳の大吉は、2年前に妻に先立たれて以来、飼い猫のタマと2人きりで暮らしている。生まれ育ったこの島には幼なじみの巌をはじめ多くの友人や猫がおり、穏やかな日常が流れていた。東京で暮らす息子・剛はひとり暮らしの父を心配しているが、大吉もタマも自由気ままな現在の生活に満足している。しかし、親しい友人の死や大吉自身の身体の不調など、ずっと続くと思っていた日常に少しずつ変化が訪れはじめ……。


今日は2月22日、にゃんにゃんにゃんの日だそうです。どおりでこのところ猫の特集が多いような。

と、いうわけで志の輔師匠とアメショのベーコン師匠(笑)の「ねことじいちゃん」を観に杏Jちゃんと新宿バルト9へ。午前中には舞台挨拶があったらしく、業界関係らしき方々も、ロビーにいらっしゃいました。

この映画は猫の巨匠、岩合光昭さんが監督なだけあって、本当に猫が生き生きと描かれ、もう可愛いのなんの

舞台となる島は高齢化が進み、年がら年中喧嘩しているおばあさんやら、昔恋人同士だったらしい銀粉蝶さんと小林薫さん、都会からやってきたらしい柴咲コウさん、東京の大学進学のために離れ離れになるカップルなど、結構豪華な顔ぶれもありつつも、やはり背景としては島は過疎化沈滞ムードです。そんな中で人々を癒しまくる猫たち正直、私にとってはこの人間たちのドラマは。。以下自粛。。あ、高齢でひとり暮らしのじいちゃんが息子の同居を拒む場面や、タマの失踪とその理由にはぐっときました。じいいちゃんの亡くなった奥さんが、師匠の新作「歓喜の歌」にご出演だった田中裕子さんというのも素敵でした

大好きな飼い主さんを失った三毛ちゃんが、引き取り手がいてもずっと元の家の前に佇んでいたり、その悲しみにタマがそっと寄り添ったり、そういう猫の何気ないしぐさが本当に素敵で、猫好きにはたまらない場面がたくさんありました。小林薫さん演じる漁師の巌さんは猫にめちゃくちゃ好かれるのに飼おうとはしない。それはやはり、自分がその猫を遺して先に逝ってしまうかもしれないという怖れからだとわかった時には、ぐっときてしまいました。

猫たちも、島の人々もみんな優しくゆったり。島を自由にお散歩したり、野原を走り回ったりする猫たちを見て、うちのチャメにもあんな体験をさせてあげたいな、、、と思ったのでした

今日は行きも帰りも地下鉄トラブルあり。時間の余裕ってこういうときとても大切だなと痛感しました。


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Le Père 父@東京芸術劇場シアターイーストI列センター

2019-02-21 20:14:44 | 観劇/コンサート

作:フロリアン・ゼレール

演出:ラディスラス・ショラー

出演:橋爪功、若村麻由美、壮一帆、太田緑ロランス、吉見一豊、今井朋彦

あらすじ:

80歳のアンドレが1人で暮らすアパルトマンに娘のアンヌがやってきた。若い看護師が泣きながら電話をしてきたため駆けつけたのだが、アンドレは、自分が1人でやっていけるから誰の助けも必要ないと言う。今はどこにいるのか?どちらが真実でどちらが幻想なのか?アルツハイマーの症状が出始めた自分の変化に困惑する父と戸惑う娘。その驚くほど無防備な愛の残酷さと忍耐の限界をユーモラスに描いた本作は現代版『リア王』とも呼ばれ、混迷した父の視点で観客が物語を体験していくという斬新な手法で描かれた哀しい喜劇。(公式HP)


・・・泣きました。

私の義母は礼儀正しく躾に厳しい女性でしたが、認知症の症状が出始めてからはいろいろと驚かされることが続き、年をとったらあんなふうに。。と思うような理想のカップルだった義父にも叱責される場面もありました。

そんな義母がどのような思いだったのか、この作品を観てなんとなく感じることができ、胸が押し潰される思いでした。

 自分はまだ大丈夫、家長としてのプライドを保ち、娘の心配も受け付けない父。でも、症状の進行により、様々な混乱が起きる。目の前にいる娘は本当に娘なのか、今、自分のいる場所は自分の家なのか、そうではないのか、娘の傍にいる男は結婚相手なのか、そうではないのか。。。文字通り、葉が一枚ずつ落ちていくように消えたり別のものと刷り変わったりしていく記憶。。。その演出がものすごい。私自身も一瞬、今いる場所について混乱したほどです。アブナイそうなんです。見る者も認知症を追体験してしまうような飲み込まれ方をしてしまうんです。

寄り添う娘も自分の生活と父の介護の間で苦悩する。存在しない妹の方が可愛いと何度も話す父。辛い場面です。父への殺意にも似た感情にも苦しむ娘。最後には、もうこれしかないという決断をしますが、その時には本当に自分さえわからなくなって、子どものように母を求めます。でも、きっとその時には彼はそれまで自分が家長として背負ってきたたくさんの重い荷物を降ろしたんでしょうね。これまでどんなにか苦しかったことでしょう。もう誰の目も気にしなくていい。不安や心細さや孤独を我慢しなくていい。泣いていい。無防備に自分を曝け出す姿に義母と、義母を最期まで守ろうとしていた亡き義父の姿が重なり、目の前が見えないほど泣いてしまいました。その説得力。橋爪功さんは、やっぱり国宝です

終演後はなんだか感情の昂りがおさまらず、梟書茶房でコーヒーとアップルパイで鎮めてから帰宅。こんなにどっぷり入り込んで立ち直れない体験は久しぶりかも。あ、池袋Echika4階の梟書茶房、とてもおすすめです!

くしくも、今日の朝日夕刊の劇評は「ヘンリー五世」と「Le Père 父」の2本。ヘンリー五世の劇評はやや辛目でちょっと納得いかない感じです。観る人によって感想はみな違っていいんでしょうけれど。

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ヘンリー五世その2@さいたま芸術劇場1階L列上手

2019-02-20 23:43:23 | シェイクスピア

前回は客席側のアクシデントで集中できない部分があり、なんとしてももう一度!と切望していたところ、幸運にもチケットが手に入り、再び与野本町へ。

いや、本当に素晴らしかったです。

フランス遠征直前、三人の側近が裏切って自分の命を狙っていると知り、断罪するときの絶望と怒り、そして余計な情をかなぐり捨てて王として立ち上がる凛々しさに胸を打たれました。信じていた者たちに裏切られたくやしさ悲しさと怒りが痛いほど。そうやっていろいろなことを乗り越えて成長していくのですね。

今回は、フランス王の本陣にイングランド軍の上陸が伝えられた時に紗幕の向こうではためくイングランド旗、王女の婚礼を祝福するフランス王の涙など、気づくことがいろいろありました。やっぱり集中してみられるってありがたいことですね~。

それにしても、松坂桃李さんおそるべし。滑舌も良く

若い王の苦悩や決断、混乱などがびしばし伝わってきました。今は亡き蜷川先生や吉田剛太郎さんの薫陶を受け、すごい役者になられましたね。

そして溝端淳平さんも。ヘンリー五世のダブルキャストもありなんじゃないかと思うくらい、堂々たる皇太子でした。吉田剛太郎さん主宰のAUN次回作にもお名前があり、舞台役者としてすごく期待されていることを感じました。

帰り道は雨でしたが、素晴らしい舞台をみられたことで、るんるんでした。

カメラが入ってたので、テレビで流されるかも!

 

 

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ヘンリー五世@彩の国さいたま芸術劇場1階B列上手

2019-02-13 22:18:47 | シェイクスピア

  

作  W. シェイクスピア
翻訳  松岡和子
演出  吉田鋼太郎
出演 
松坂桃李
吉田鋼太郎、溝端淳平、横田栄司、中河内雅貴、河内大和
間宮啓行、廣田高志、原 慎一郎、出光秀一郎、坪内 守、松本こうせい、長谷川 志
鈴木彰紀※、竪山隼太※、堀 源起※、續木淳平※、髙橋英希※、橋本好弘、大河原啓介、西村 聡、
岩倉弘樹、谷畑 聡、齋藤慎平、杉本政志、山田隼平、松尾竜兵、橋倉靖彦、河村岳司、沢海陽子、悠木つかさ、宮崎夢子

※さいたまネクスト・シアター

演奏:児島 亮介 & 中原 裕章 from Still Caravan

あらすじ

父ヘンリー四世の死とともにハル王子は新王となり、放蕩の限りを尽くした若い時代とはうって変わり才知溢れ尊敬を集めるヘンリー五世に成長した。フランス皇太子からの挑発を受けた新王は、ついにフランスへの遠征を決意する。勇猛果敢な新王のもと、意気揚々と進軍するイングランド軍。敵を迎え撃ち壊滅させようと、うずうずしているフランス軍。巻き込まれていく市民たち。"名誉“の名のもと、戦いは悲惨なものとなっていく。圧倒的な兵力で押し寄せるフランス軍に対し、瀕死の状態のイングランド軍。名君ヘンリー五世はこの窮地に何を考えるのか。どう立ち向かうのか。この大戦争は人々に何をもたらすのか――


待ってました!清泉女子大で米谷先生と松岡和子先生の講義を受け、白水社版とちくま文庫版の戯曲を読み込んで、この日を迎えました。しかも2列目役者さんが走りまくりの通路脇

今まで一生懸命読んでいた割には松岡先生が「都合の悪い情勢から国民の目をそらすために国外に戦をしかけ、そちらに目を向けさせる」という意味が最初の大司教たちの会話にあることに気づいたのは結構最近で、本日与野本町行きの電車で読み返したちくま文庫版からするすると情景が目に浮かぶようになり(遅い!)、お昼ごはんをいただいたカフェの壁に並べられたタイタス・アンドロニカス~アテネのタイモンまでのお写真をながめてはにんまりしていました

舞台は、若いハル王子とフォルスタッフの蜜月と決別からはじまり、この物語が「ヘンリー四世」からつながったものだということをくっきりと見せます。今回は説明役である吉田剛太郎さんも、あの役で。これ、うれしい演出です。

ポスターでも感じましたが、松坂桃李くんの鋭い視線がとても印象的で、ハル王子からヘンリー五世となったことを強く意識させられます。脚本のあの長台詞を心配したことが恥ずかしいくらい堂々たる、でも自分の方向がこれでよいのかと迷い、逡巡する若き王。なんとかっこいい!その瞳に、覚悟のようなものさえ感じました。フランス皇太子、溝端淳平くんもしかり。柔らかな髪の、優しいマーマレード・ボーイのような溝端くんはいません。眼光鋭く、がっちりとした骨太な姿に驚かせられます。庶民ピストル、中河内雅貴さんもしかり。あんなにすごいお芝居をする方だとは。なめてました。私。歌もダンスもみられます!

昔、フォルスタッフたちと遊び倒していた時代をフランス皇太子に馬鹿にされ、フランス領土に対する要求の返答に送られたテニスボールに激怒してフランス侵攻を決めたり、自分を裏切った臣下たちをバッサリ切る王。

ヘンリー五世は常にピリピリとした空気を纏って、まるで刃の上を渡っているようです。戦いの場面もすごい!暗い砦の上で国旗を振る光景には、ちょっとレミゼのバリケード思い出しました戦闘シーンには階段落ちなどもあり、ものすごかったです。説明役の剛太郎さんが「想像の翼を広げて、ここを戦場と思ってください」と言うまでもなく、ものすごく激しい戦いが繰り広げられます。通路もばんばん通ります。たくさんの兵士たちのマントが翻るせいなのか、客席まで風がびゅんびゅんきました。

フルーエリン、河内大和さんは、新国立で横田さんが演じたフルーエリンより怖いそして、ネギが半端ない頭につけたネギも太ければ、持ってるネギの量も半端なく、ネギの匂いがすごかったですなにせ、ここは埼玉、ふっかちゃんの地元

「ふっかちゃん」の画像検索結果

束チラシには、ネギ通販のも入ってました

相当に激しい戦闘を経て大勝利を収めるイングランド軍ですが、フランス領土から盗みを働いたかつての遊び仲間に処刑を言い渡し、その様子を砦の上から悲しげに眺めるヘンリー五世がせつなかったです。あくまでも公明正大、容赦なく正義を貫くということなのでしょう。為政者はつらいかも。

戦闘が終わり、フランスがイングランドの要求を全て受け入れ、フランス王女キャサリンに求婚する場面は、今までと一転、超キュートな王様キャサリンは宮崎夢子さんという文学座の方ですが、とても素敵でした。次女に英語を習う場面も、ふっと息の抜けるかわいらしさでした。

イングランドの、寄せ集めの兵士(スコットランドやアイルランド、ウェールズ)たちが、それぞれにお国言葉で喋りあうのも面白かったです。ただ、戯曲の中では印象的に感じた、「オラの国とは何だべ」という、アイデンティティーを問うような場面は、あまり強調されていないように感じました。また、「王の責任」について語られる大事な場面で、※最前列上手客席にとんでもないアクシデントがおきて、そこに集中することができなかったのが、とても残念でした。できればもう一度みたいなあ。。

 

※最前列上手にいらしたおばさまが突然奇声を上げたりお隣のお嬢さんの体を掴んだりしはじめ、周りのお客さんたちも対処しましたがどうしようもなく、劇場の方が退去させていました。
 観劇歴は結構長いですけど、こんなのは初めてです。迷惑行為はどんなときでもやめてほしいです。

 

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ラブ・ネバー・ダイ@日生劇場2階F列下手

2019-02-12 22:18:34 | 観劇/コンサート

音楽:アンドリュー・ロイド=ウェバー
歌詞:グレン・スレイター
脚本:アンドリュー・ロイド=ウェバー、ベン・エルトン
グレン・スレイター、フレデリック・フォーサイス

キャスト:

【ファントム】 市村正親
【クリスティーヌ】 濱田めぐみ
【ラウル・シャニュイ】 田代万里生
【メグ・ジリー】 咲妃みゆ
【マダム・ジリー】香寿たつき
【グスタフ】大前優樹    他

あらすじ

パリ・オペラ座の失踪から10年。ジリー親子の助けを得てニューヨークに移ったファントムは、コニーアイランド一帯の経営者となり財をなしていた。クリスティーヌの幸せを願い一度は彼女の前から姿を消したファントムだったが、その想いが消えることはなかった。一方、ラウルと結ばれたクリスティーヌは一児の母となり、高名なプリマドンナとして活躍していた。一家の幸せに影を落としたのは、ラウルがギャンブルでつくった多額の借金だった。そんな折、クリスティーヌにニューヨークで催されるコンサートへの出演依頼が舞い込む。借金返済のため、仕事を引き受ける決意をしたラウルとクリスティーヌ。息子グスタフを伴い渡米した彼らの前にファントムが現れ、隠された衝撃の真実が明らかとなる…


いや~素晴らしかったです本当に素晴らしかった

初演の時には、たしか鹿賀さんのファントムで、濱田さんの「愛は死なず」の絶唱に圧倒されたという記憶がありますが、今回はセットもさらに豪華に怪しい感じになり、わくわく感とおそろし感MAX.

サーカスシーンは何とも猥雑で怪しく、ひきこまれます。そして、市村さんのパワー半端ない!2階までずどーん!と響いてくる張りのある歌声と圧倒的存在感。まさに「オペラ座の怪人」から続いているんだということを実感させられます。音楽も、そこここに懐かしいナンバーが流れます。そして、クリスティーヌ、濱田さんの歌声のものすごさには、思わず涙が出てしまいました。。このお2人の組み合わせを生で観られることの幸せ半端ないです

でもさ、ラウル、やさぐれすぎでしょ「オペラ座の怪人」のときには、5番(でしたか?)バルコニーから素敵なタキシード姿でクリスティーヌを優しく見守り、映画版では白馬(でしたか?)にまたがって髪をなびかせ颯爽と登場し、「待ってました!ラウルさま!と惚れ惚れしたあの子爵様が、なんでまたギャンブルで借金作ってズタボロになるかね~ オペラ座の地下までクリスティーヌを助けに行った(結局クリスティーヌに助けてもらったけど)あの子爵様はどこ行ったの~ いい男というのはあんなもんなんでしょうか。。。あれじゃ、クリスティーヌがファントム選んでも無理ないかも。なさけないけど。

息子ちゃんのグスタフくん、とても切れ長のハンサムくんで、おばちゃんはオペラグラスでガン見してしまいましたよ本当のパパに恐れず触れるしぐさは、ママを彷彿とさせました。

今回は直前までインフルエンザ渦に翻弄され、観劇も危ぶまれましたが、観られてよかった~本当に感謝です!

そんなウキウキ気分で帰路につきましたが、なんと帰りの路線で人身事故 もうひとつ手前の駅で起きていたら帰れないところでした ほんと、何があるかわからない今日この頃なので、余裕を持ったお出かけと体調管理を怠ってはなりませんね~ すべては観劇のために!

 

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メリーポピンズリターンズ@ユナイテッドシネマ

2019-02-05 23:08:16 | 映画/DVD

監督ロブ・マーシャル 製作ジョン・デルーカ
ロブ・マーシャル
マーク・プラット
製作総指揮カラム・マクドゥガル

キャスト
エミリー・ブラントメリー・ポピンズ
リン=マニュエル・ミランダジャック
ベン・ウィショーマイケル・バンクス
エミリー・モーティマージェーン・バンクス
ジュリー・ウォルターズエレン
コリン・ファースウィリアム・ウェザーオール・ウィルキンズ
メリル・ストリープトプシー
アンジェラ・ランズベリー
ディック・バン・ダイク

大恐慌を迎え暗く厳しい時代のロンドン。バンクス家の長男でありかつて少年だったマイケル・バンクス(ベン・ウィショー)は、今では自らの家族を持つ親となっていた。
かつて父や祖父が働いていたフィデリティ銀行で臨時の仕事に就き、3人の子どもたち、アナベル(ピクシー・デイヴィーズ)、ジョン(ナサナエル・サレー)、ジョージー(ジョエル・ドーソン)と共に、桜通り17番地に暮らしていたが、ロンドンは大暴落の只中で金銭的な余裕はなく、更にマイケルは妻を亡くしたばかりだった。 
子どもたちは「自分たちがしっかりしなくては」と躍起になるが上手くいかず、家の中は常に荒れ放題。さらに追い打ちをかけるように、融資の返済期限切れで家を失う大ピンチ!

そんなとき、魔法使いメリー・ポピンズ(エミリー・ブラント)が風に乗って彼らのもとに舞い降りた。20年前と同様にバンクス家の子どもたちの世話をしに来たと言う彼女は、一風変わった方法でバンクス家の子どもたちの “しつけ”を開始。バスタブの底を抜けて海底探検をしたり、絵画の世界に飛び込み、華麗なるミュージカル・ショーを繰り広げる。そんな彼女に子供達は少しずつ心を開き始めるが、実は彼女の本当の魔法は、まだまだ始まったばかりだった…。


昨年、はまりにはまったミュージカルメリー・ポピンズの続編映画もう、楽しみすぎてわくわくしながら封切りを待ち、ようやく観てきました!

もう、子役ちゃんたち(特に末っ子)は無茶苦茶可愛いし、大人になったマイケルも切ないし、メリーポピンズは生まれたときからメリーポピンズだったような方登場シーンは極めつけで、「待ってました!」と声かけてしまいそうです

この作品にはかなり思い入れがありますが、ジュリー・アンドリュースさんとも、濱田めぐみさんとも、平原綾香さんとも比較しようのない完璧なナニーでした。

映画も昔の技術から格段に進歩しているので、いちいちダイナミックなのですが、ちゃんと昔の映画の味わいも残していて、本当に夢のような作品になっています。そして、原作者トラヴァース夫人が繰り返し主張していたように、この作品もまた、子どもたちだけではなく、大人の心をぐっと掴み、救ってくれる仕掛けがたくさんあります。特に素晴らしいのはやはりミュージカルシーン。過去の煙突掃除夫が、街灯の点灯夫という設定に変わっていますが、このダンスシーン、タップのシーン、そして不況下のロンドンの暗い湿った色合いから極彩色の夢の世界に変わっていくシーンは本当に心がキラキラしてしまいます心に響く素敵な言葉もたくさん。

これは、ミュージカルの舞台にもなりそう!リピート決定!今回は通常字幕バージョンでしたが、吹替えやIMAXも体験してみたいかも。

 

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どうぶつ会議@新国立劇場小劇場LB列

2019-02-01 21:46:03 | 観劇/コンサート

ケストナー生誕120周年記念  井上ひさしメモリアル10 こまつ座第125回公演

作:井上ひさし
演出:田中麻衣子
音楽:国広和毅

<出演>
栗原類/池谷のぶえ/田中利花/木戸大聖/
李千鶴/横山友香/谷村実紀/長本批呂士/中山義紘/
立川三貴/片岡正二郎/高田賢一/前田一世/
上山竜治/大空ゆうひ
演奏:国広和毅/関根真理

<あらすじ>
世界中のどうぶつたちが子どもたちのために立ち上がりました。
人間の大人たちは世界中にいろんな問題があるのに戦争ばかり、これじゃあ人間の子どもたちがかわいそうだ、と抗議をしますが、頭の固い大人たちには届きません。
困ったどうぶつたちは、人間の子どもたちに話を聞いてもらうことにしました。
そんな中、日本のとあるサーカスでは、頭をひねらせたどうぶつたちが劇場にやってきた子どもたちを閉じ込めて、お話を始めます。
一か月前のある暑い日の夜に始まったものがたりを...。


誰もが図書館で目にしたことがあるあの「どうぶつ会議」。

ケストナーのこの児童小説をもとに、井上ひさしが劇団四季に描き下ろした音楽劇です。なるほど。衣装もちょっとライオンキングをもうちょっとチープにした感じですけど、とてもユニーク。ニットというのもいいです

「日本のとあるサーカスでは、頭をひねらせたどうぶつたちが劇場にやってきた子どもたちを閉じ込めて、お話を始めます。」と、あらすじにあるように今回の客席は閉じ込められた子どもたちに見立てられてます平均年齢高かったけど舞台も、客席を縦横に使って動物扮装の役者さんたちが動き回ります。今回の私はサイドバルコニー席だったので、ヒョウ(チーターかも)が開演前に後方扉から客席いじりしながら舞台まで進んでいく様子などが見えて面白かったです。びっくりする人、チラシをガン見していて気づかない人、握手してもらっている人なども。そして、日本のサーカスにいてひどい扱いを受けている動物たちが、日本のひどい状況をアフリカの世界動物組合の理事長(実は栗原類ライオンくんの兄さんライオン)の手紙を運ぶハト便のしかけがすてきなにせ、日本からアフリカまで超特急で届けてくれるんですからすごいです。この取次ぎをしてくれるのが、なんと猫。池谷のぶえさん可愛い

動物好きとしては、本当に損得勘定抜きで世界の幸せを真剣に考え行動する動物たちの姿に、やっぱりこれからの世界はつまんない意地の張り合いや縄張り争いやお金儲けのことばかり考えている人間より、動物たちに任せたほうがいいんじゃないかと思っちゃいました

発達障害をカミングアウトした栗原類くんのライオン、とても良かったです。オープニングに動物たちがみんなで歌う「走り回る子は食べちゃうぞ!うるさくする子は食べちゃうぞ!」の歌がとっても可愛くてわくわくしました。次回アンジョルラス@レミゼラブルの上山竜治さんのゾウがとても魅力的で、この方のアンジョルラスがとっても観たくなってしまいました。

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