なんとかもう一度観たい!という気持ちが日に日につのり、ついにリセールチケットGET!
今回は2階センターからの鑑賞ということで、花道見えるかなあ。。と少し心配でしたが、なんの。全体が見渡せ、前回前の席に座高の高いおじさまの頭がいろいろ遮っていたことを考えればずっと見やすかったです。そして照明の効果もばっちり。床面が見えるのが2階の強み
仲蔵がどんなに「役者」にこだわり、出自とか血筋とかを超えた情熱で舞台に向かったのか、また、その情熱を踏みにじるような周囲の行為に絶望したかがひしひしと伝わり、泣けてしまいました。
演じることのほかには、何もいらなかったんでしょうね。仲間に壮絶な虐めを受け、死に向かった時でさえ、「死ぬ」というのはどんな感じなのかと客観的に自分を見つめていたのかも。。というくだりに胸を打たれました。心底役者バカ。。なんですね。
名代というポジションを勝ち取りながら三笑の汚い思惑から忠臣蔵五段目弁当幕のちょい役しか振られなかった時も、周りを見返してやるというよりも、自分の納得のいく斧定九郎にするためにアンテナを張り巡らせ工夫を重ねたように感じました。
惜しむらくは、落語で「ここが感動的!」と感じた部分~ 仲蔵が斧定九郎を見事に演じた後、劇場内がしーーんとしてしまったことを「しまった!受けなかった」と感じて本人が落ち込んだシーンはありましたが、実は観客があまりに凄い演技を観てしまって感動のあまり声も出なかったということが町の声で明らかになる~「いやー俺なんか弁当食べた箸が止まっちまった」「厠へ行ってる場合じゃなかった!」という声があったことを後から聞かされて驚く~というのがカットされ、その後の仲蔵の活躍でその辺りは察してねという感じになっていたことかな。
でも、そんなことは超えてしまうほどの藤原仲蔵。ほんと、藤原竜也=中村仲蔵こういうのをはまり役というのでしょうね。
余談ですが、ロビーに置いてあったハムレットのチラシ・・
憂鬱なハムレットが笑ってる。。。何故