pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

上野アーティストプロジェクト2023 いのちをうつす ―菌類、植物、動物、人間 /動物園にて

2023-11-27 23:23:28 | ミュージアム

秋の女子会は上野で。ランチは不忍池のほとり、老舗の伊豆栄で鰻重いただきました。

おいしかった〜大満足。こうやって写真見返すだけでパブロフの犬状態に

ゆっくり公園を散策しながら都美術館へ。この展示は都庁に出向いた時に偶然みつけたチラシで知りましたが、この印象的な馬の写真と、ひとつの動物や植物にこだわり追い続けた作品展というテーマに強く惹かれました。

月曜とあって、今回都美術館のメイン展示であるローマ展は休室。なので、入館者も多くなく、本当にゆったりと展示を見ることができました。「きのこ」に細部まで拘った植物画には、作家が目で口で味わった詳細が添えてあり、時にその毒性の強弱までが体験的に書かれていて本当にびっくり。

バードカービングは木彫とは思えないほどの肉感と細かな尾羽根の繊細なタッチにうっとり。直接その質感に触れたりさえずりを聴いたりできるコーナーもありました。

そしてお目当ての馬の写真の数々も本当にその躍動感、筋肉の隆起に感動。ほんとにかっこいい!そして美しい

様々な表情のゴリラの展示には、「ゴリラが胸をたたくわけ」という福音館の本がそえられ、ゴリラが胸をたたくのは攻撃の準備ではないこと、また、そう誤解され、映画キング・コングで人類に危害を及ぼすような描写があった故にたくさんのゴリラが殺されたことなどが書かれていました。そうだったんだ。。ゴリラに魅せられ、この大切な真実に気づいた作家に拍手したい気持ちでいっぱいになりました。

牛を表現した大きな大きな木版画にも圧倒されます。

菌類に、植物に、ひとつの動物にこだわって表現する気持ち、よーくわかります。それはやっぱり✭愛✭なんだろうな。

 

「動物園にて」には、井の頭動物園の懐かしい象の花子と、その前でとられた親子の写真映像がスライドにされて次から次へと映し出されていました。1972年という表記のあるものも。花子は、こうして数多くのひとたちを楽しませてくれたんだなあ。。私も幼稚園の遠足で、花子の前で写真をとってもらったことを思い出します。

動物園の歴史や、それをテーマとした漫画なども展示されていました。災害や戦争に翻弄された動物達の姿にはやるせない思いも。

併設のアートカフェでお茶しながら懐かしい学生時代の思い出話もいっぱいして、今度は同級生が宿をやってる北海道に旅行も行きたいねえ、などと盛り上がった秋の1日でした。雲ひとつない青空に映える上野の大きなイチョウの木。今日一日ありがとう!

 

 

 

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ミュージカル・ピカレスク『LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人~』@帝国劇場1階E列下手サブセンター

2023-11-21 20:45:27 | 観劇/コンサート

   

脚本・歌詞・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)
音楽:ドーヴ・アチア
出演
アルセーヌ・ルパン:古川雄大
クラリス・デティーグ:真彩希帆
ボーマニャン:黒羽麻璃央
イジドール・ボートルレ:加藤清史郎
ガニマール警部:勝矢
シャーロック・ホームズ:小西遼生
カリオストロ伯爵夫人:柚希礼音

フランスの小説家モーリス・ルブランの「怪盗ルパン」シリーズを下敷きに、自由な発想で、各キャラクターが入り乱れる冒険活劇ロマン。アルセーヌ・ルパンと魅惑的な美女カリオストロ伯爵夫人、令嬢クラリス、シャーロック・ホームズをはじめとした著名なキャラクター達が登場し、財宝を巡って様々な駆け引きを繰り広げる。


久しぶりの帝劇。平日マチネながら宝塚ファン、東宝ミュージカルファン入り乱れて開場前からものすごい混雑ぶり。いかに注目されているか一目瞭然でした。も

「すんごい宝塚テイストですよ~」「こんな古川くんが観たい!という演出家の思いが全部詰まってる感じ」と、あちこちでささやかれてましたが、まさにそのとおり。登場シーンから魂持っていかれそう

ダンスも衣装も本当にきれいルパンのマントさばきにはうっとり

「柚木さんを帝劇に立たせたかった」という演出の小池先生のコメントもありましたが、柚木カリオストロ侯爵夫人と古川ルパンのダンスが本当にキレもよく美しくてうっとり

様々に変身するルパン、どの姿も麗しいのですが、引き締まった胸筋にはクラっときました

ダンスだけじゃなくて終盤には殺陣も。黒羽さんとの決闘では長い剣をびゅんびゅん振り回してすごい迫力。どうかお怪我なさいませんように。

ホームズの小西君と、高校生助手の加藤清史郎君のダンスも素敵。どちらかというとお笑い担当で、ホームズファンは怒っちゃいそうですが、二枚目小西君の別の一面にほっこり。加藤清史郎くんは軽やかで、ヴァンパイアのアルフレードもできそう歌ものびやかで、これからもいろんなミュージカルで活躍しそう。期待しちゃいます

古川ルパン、最後の見せ場で歌ってる最中にヒゲが落ちるというアクシデントがありましたが、笑顔できれいに回収してさすが!カーテンコールでさりげなくヒゲアピールして笑いをとってました。古川くん、キュート

テレビみながらこのブログ書いてますが、NHK大奥に瀧山役で古川くんご出演中。洋装和装とっちも麗しい古川くんなのでした

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尺には尺を@新国立中劇場1階13列(8列目)センター

2023-11-16 22:35:37 | シェイクスピア

作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:小田島雄志
演出:鵜山 仁

キャスト
岡本健一 浦井健治 中嶋朋子 ソニン
立川三貴 吉村 直 木下浩之 那須佐代子 勝部演之
小長谷勝彦 下総源太朗 藤木久美子 川辺邦弘 亀田佳明
永田江里 内藤裕志 須藤瑞己 福士永大 宮津侑生

<あらすじ>
ウィーンの公爵ヴィンセンシオ(木下浩之)は、突然出立すると告げ、後事を代理アンジェロ(岡本健一)に託し旅に出る。だが実は、密かにウィーンに滞在したまま、アンジェロの統治を見届ける目的があった。というのも、ウィーンではこのところ風紀の乱れが著しく、謹厳実直なアンジェロが、法律に則りそれをどう処理するのか見定めようというのだ。
そんな法律のなかに、結婚前の交渉を禁ずる姦淫罪があり、19年間一度も使われたことがなかった。アンジェロはその法律を行使し、婚姻前にジュリエット(永田江里)と関係を持ったクローディオ(浦井健治)に死刑の判決を下す。だがクローディオはジュリエットと正式な夫婦約束を交わしており、情状酌量の余地は十分にあったのだ。
それを知ったクローディオの妹、修道尼見習いのイザベラ(ソニン)は、兄の助命嘆願のためアンジェロの元を訪れる。兄のために懸命に命乞いをするイザベラの美しい姿に、アンジェロの理性は失われ、自分に体を許せば兄の命は助ける、という提案をする。それを聞いたイザベラはアンジェロの偽善を告発すると告げるのだが、彼は一笑に付し、「誰がそれを信じる?お前の真実は、私の虚偽には勝てぬ」とイザベラに嘯く。
クローディオの命は?イザベラの貞節は?すべてはアンジェロの裁量に委ねられる。


シェイクスピア、ダークコメディ交互上演、今回は「尺には尺を」

先日の「終わりよければ・・」同様のベッドトリック。
下手に池、上手に植え込み、「終わり・・」とおんなじは交互上演だからあたりまえか
役者は同じなのに役柄も全く違い、これを交互に上演するのって本当に役者ってすごいなあ。。と感じました。

「終わり・・」も「尺には・・」も埼玉で観たものとは全く違うお芝居に見えちゃう。同じ原作でも演出家が違うとこうも違った作品になるのかと心から思いました。

さて、尺尺。まあ、ソニンさん大活躍!お目当ての浦井君は今回出番少な目なうえに姦淫の罪で首をはねられそうになるという。そこを救おうとする妹イザベラがソニンさんですが、後半はほとんど出ずっぱりな上にすごい表現力で釘付けになりました。

しかし、人間の欲望ってすごい。

ただね、「終わりよければ・・・」でも思ったけど、持参金が少ないとか払えないとか身分が低いとか違うとかであっさり自分を捨てた男にまっすぐ愛情を向けられる女性なんて、シェイクスピアの時代にはいたのかねえ・・ましてベッドを共にしても相手が入れ替わってることに気づかないってありかねえ。。。などとぶつぶつツッコミながら初台をあとにしました。

なんか無性にあんみつ食べたくなりました

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レイディマクベス@よみうり大手町ホール9列センター

2023-11-09 23:19:41 | 観劇/コンサート

作 |
ジュード・クリスチャン
演出 |
ウィル・タケット
出演 |
天海祐希
アダム・クーパー
鈴木保奈美
要 潤
宮下今日子
吉川愛
栗原英雄

〈あらすじ〉
戦争が続いているとある国。レイディマクベスは元軍人であり、自ら戦場に赴く兵士だった。
マクベスとは、ともに国を守るために闘う同志として知り合い、恋に落ち、娘を授かります。しかし彼女は産後、戦場へ戻れなくなり、母として、家庭を守ることに専念しています。彼女はそんな現状に満足できないまま人生を歩んでいます。戦いは相変わらず終わりを迎える様子もなく、夫マクベスは戦場で次々と勝利を収め、国を導く存在となります。彼女は常に忘れられない若き日に描いた夢があります。それは「夫と共に国を治める」ということ。そんな時、統治者ダンカンが血縁者以外から後継者を選ぶと宣言します。彼女の脳裏に忘れずに在った夢であり、夫婦の野望、そしてその夢が今、まさに手に入りそうになった時、二人は望むものを手に入れることができるのか・・。


天海さん、ピカピカに光ってましたせっかくのアダム・クーパーさん、踊ってほしかった。

やっぱりこういうのって難しいな。。と思うひとときでした。プラチナチケットだっただけに自分的にちょいと残念。

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