pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

通ごのみスペシャル扇辰・白酒二人会@国立演芸場2列下手

2019-09-28 18:10:03 | 落語・講談

いや~よかった。最近気になる扇辰・白酒両師匠!

まさに通好みのお二人。落語は志の輔師匠をかわきりにいろんな噺家さんに出会ってきましたが、大御所ではさん喬・権太楼、中堅はこの扇辰・白酒、若手ではわさび・竹千代・昇々くんという感じで、好みがかたまってきたかもなあと、最近思っています。

扇辰師匠の何がいいって、毎回聴いたことのない古典を聴かせてくれてこれがどれもすごい。人物の演じわけはもう神業白酒師匠はゆるそうな見た目とは全く違うきっちりした噺とちくっと利いた毒。両師匠とも、こんな値段でよろしいんですかと、頭が下がるほどレベル高いです。

客席も、通っぽい方多数でした。

お隣の国立劇場小劇場では落語研究会があったとか。落語づいてる隼町でした。

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愛と哀しみのシャーロック・ホームズその2(ネタばれ多し)@世田谷パブリックシアター1階K列センター

2019-09-23 19:44:49 | 観劇/コンサート

体調というのは本当に大事ですね。前回の「愛と哀しみ~」観劇では、夏があまりに忙しかったせいかちょっと寝不足気味で臨んでしまい一幕のかなり大事なシーンに見落としがありました。この舞台を観て素晴らしい感想をUPしている方が多いのを拝見して、恥ずかしながら「え?」ということがいくつか。そんなわけで本日のリベンジ観劇となった次第です 立ち見も満席のようでした。

今回はしっかり観るぞ!と決意して準備した(いつもそうしなされ)だけあって、今回はなるほど!そういうこと!と納得しました。

かなりネタばれします。9月29日(日)が千秋楽なので、これからご覧になる方はご覧になってから読まれることをおすすめします。アンコロさんの真似して画像一枚はさみます。

まずびっくりしたのは、シャーロックとワトスンの同居そのものが兄マイクロフトの仕組んだことだったこと。ADHDとかアスペルガーとか多動とか、今でいうとそんな感じの弟シャーロックを見守るためにワトスンが選ばれ、まんまと術中にはまってシャーロックはワトスンが大好きに彼はなかなか人に心を開けないけれど、一度開くとぞっこんというタイプのようです。いるいる。そういう人。

そして、誰かに追われて家に飛び込んで来たというヴァイオレットもまた、マイクロフトの計画の中の人。大学もやめ、家で探偵の真似事(まだ最初の事件にかかわっていない)をするシャーロックに、刺激となる事件をでっちあげてその洞察力を磨き上げ、正しい方向に導いて ゆくゆくはマイクロフトと同じ政府機関で働けるようにさせたいという兄の目論見だったわけです。何故なら、シャーロックはホームズ家の長男マイクロフトのスペアだから。そして、女優の卵のヴァイオレットもまた、オフィーリア役などは絶対に回ってこない。何故なら彼女もスペアだから。せつない。 何故にこの舞台に「THE SPARE」という副題がついていたのかがわかりました。まさか一幕まるごとこんなことになっていたとは。そして、シャーロックのあの行動がそうしたアンバランスからくるものだったとは。それにしてもシャーロックの観察力や洞察力の鋭さにはうなります。先週あたり映画「記憶にございません!」の番宣で毎日のようにバラエティ番組に出ていた三谷さんの生い立ちを見ると、子どものころから推理小説を読み込んでいたとのこと。本人は否定してますが、相当なシャーロキアンのようです。古畑任三郎見てもわかりますよね。

どきりとする場面も。マイクロフトが、シャーロックの抱える対人関係に関する様々な問題(人の話を聞けない、落ち着いて行動ができない、などなど)を話しているとき、ワトスン夫人が「それはあなたも同じ」と指摘するのです。マイクロフトもまた、幼い頃から弟に対する嫉妬のようなものを抱えて生きてきたことが次第に見えてきます。父はシャーロックには馬を買い与えたのに自分は与えられなかった。だからシャーロックがとっくに忘れてしまっていた馬の名前を、マイクロフトはずっと忘れなかった。親の愛は弟にばかり。。。という嫉妬をずっとひきずって生きてきて、「お前は俺のスペアだ」という言葉によって劣等感を優越感で押し潰してきたのかも。それもまたせつない。私も姉がいますが、姉は優秀で可愛かったので、親戚はみんな姉のことばかり可愛がっている、父母もなにかというと姉ばかりほめて。。とひがんでいたら、姉は姉でみんな妹ばかり甘やかして、いつも自分は損してると思い込んでいたそうです。お互いにそんなこと思っていたんだねえ、と、笑ったことがありました。兄弟姉妹って、そんなものかも。

そしていくつかの細かい事件(笑)のあと、大好きなワトスンの生死にかかわる重大事件が起きるわけですが、これもシャーロックの巧みな観察力・洞察力で未然に防ぐことができます。自分の死を不貞を働く妻のせいにしようとする企みも恐ろしいですが、善良でやさしいワトスンがそこまで追い詰められていたことが悲しい。ワトスンもまた妻にとってはスペアだったということでそうか。そして、大好きなワトスンを絶対死なせてなるものかというシャーロックの気持ちに涙。必死でくいとめようとするシャーロックは涙でくしゃくしゃ。ワトスンのほほにもつーっと涙が。そしてその直後にふたりは、「死体のそばに『RACHE』の血文字が。。」で、始まる最初の事件(緋色の研究)の解決に向かうわけです。その時のシャーロックは、あのマント姿。ひるがえし方が素敵

こんな若い日があって、あのいくつもの難事件を解決する名探偵になっていくのねと思うと感慨深かったです。こういう複雑な構造のお話は、一瞬たりとも舟こいじゃいけないと、つくづく思い知らされた舞台ではありました。

世田谷パブリックシアターのロビーに次回デス・ノートの横田リュークのポスターが!こわいよ~

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怪人と探偵@KAAT神奈川芸術劇場1階6列上手

2019-09-18 22:20:53 | 観劇/コンサート

【原案】江戸川乱歩
【作・作詞・楽曲プロデュース】森雪之丞
【テーマ音楽】東京スカパラダイスオーケストラ
【作曲】杉本雄治(WEAVER)
【音楽監督】島健
【演出】白井晃

 

【出演】
中川晃教 加藤和樹 大原櫻子
水田航生 フランク莉奈 今拓哉 樹里咲穂
有川マコト 山岸門人 中山義紘 石賀和輝
高橋由美子 六角精児

齋藤桐人 石井雅登 碓井菜央 菅谷真理恵 大久保徹哉 咲良
茶谷健太 加藤梨里香

【あらすじ】
昭和34年(1959年)東京麻布。

元子爵北小路家の令嬢・リリカと安住財閥御曹司・竜太郎の婚約発表の日、北小路家の大広間では、華やかな仮面舞踏会が催されていた。パーティの最中、不思議なことに、誰も気づかぬうち、大広間の柱時計には怪人二十面相の犯行予告状が貼り付けられる。『3日後10時北小路家の家宝「パンドーラの翼」を頂戴する』
指定の日時、二十面相の犯行を阻止するために、探偵・明智小五郎が北小路邸を訪れる。明智を一目見た北小路家の令嬢のリリカは明らかにショックを受ける。
明智も動揺を抑えている。実はリリカには暗い過去があり、明智とリリカには深いつながりがあったのだ
10時を告げる鐘の音と共に、予告通り怪人二十面相が現れ、「パンドーラの翼」は爆発、明智は負傷し、二十面相がリリカを連れ去ってしまう・・・


初KAAT。副都心線て超便利 日本大通り沿いの素敵な劇場でした。

最近探偵づいてますが、今回はあの乱歩先生の怪人二十面相と明智小五郎先生の対決。私の中では

 ←こんなイメージ。下はたぶん小林少年かと。

オープニングからお巡りさんたちが踊りまくってます。さっそく高名な美術品が盗まれるシーンですが、「美術館にある宝のほとんどは戦争で国が国から奪った盗品」というような台詞にちょっとどっきり。

ほとんど予習なしで臨んだため、中川さんと加藤さん、大原櫻子さんくらいしか認識していませんでしたが、今拓哉さんが!すごく久しぶりでしたが、マスク姿で登場して歌声を聴いた時、「誰?!すごいうまい!オーラすごい!」と思ったらやはり今さんでした。今回は樹里咲穂さんと共に、かなりギンギラギンの怪しい富豪夫婦。こういう役がぴったりなふたり。

明智小五郎といえば小林少年がつきものですが、今回の小林くんは水田航生くん。スーツ姿が素敵!パンフよりずっと素敵です。イメージの中の小林くんよりかなり大人だけどね。そして、明智探偵の秘書はなんとあのジュリエットをやったフランク莉奈さん。パンフみなかったらわからなかったかも。ある意味すごい役です

ストーリーはともかく(なにそれ)、キラキラしたダンス、印象的な曲がいっぱい「世界で一番綺麗な宝石」「微笑みの影」が特に素敵でした。そして加藤和樹さんの身体能力の高さにびっくり。飛び蹴りも剣さばきも凛々しい!アッキーは歌い上げる曲が多く、ほんと魂もっていかれます

 昭和34年といえばもはや戦後ではない時期ではありますが、たとえば今の朝ドラ「なつぞら」の時代設定くらいかと思いますが、ここはやたらキラキラした世界。昔読んだ少女マンガにもそんな庶民生活とはかけ離れた世界が描かれていましたが、ある意味別世界へ連れて行ってくれるような物語がうけた時代だったのかもな~などと思ったのでした。朝香宮邸とか、岩崎邸とか、そんな感じの世界。「舞踏会」とかね。

カーテンコール。やはり今さんのお辞儀の美しさが際立っていました。

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こまつ座「日の浦姫物語」@紀伊国屋サザンシアター10列上手

2019-09-14 21:57:39 | 観劇/コンサート


[作]井上ひさし [演出]鵜山仁
[出演]朝海ひかる / 平埜生成 / 石川武 / 沢田冬樹 / 櫻井章喜 / 粟野史浩 / 木津誠之 / 川辺邦弘 / 宮澤和之 / 越塚学 / 赤司まり子 / 名越志保 / 岡本温子 / たかお鷹 / 毬谷友子 / 辻萬長

〔あらすじ〕
平安時代の奥州・米田庄。美しく仲の良い双子、稲若と日の浦姫は、

十五才となった夏のある日に、禁忌を犯してしまう。

たった一度の交わりで子を身籠る日の浦。叔父の宗親は恐ろしい事実を知り、

日の浦の身を引き取る。都に遣られた稲若は、道中の事故で死んでしまう。
日の浦は美しい男の子を産んだが、手紙を持たせ

赤子を小舟に乗せ泣く泣く海に流す。十八年の時が流れ、

孤児・魚名は、両親を探す旅の途中、日の浦が棟梁となった米田庄に立ち寄り、

そこで、庄と日の浦の危機を救った魚名は、日の浦に恋をする。

稲若への思いから独身を貫いてきた日の浦も、魚名に惹かれ、

二人は夫婦となり子を授かった。しかし魚名が大事にする

手紙を見つけた日の浦は、魚名が自分の子だったと知る。
混乱の中、自らの目を突く日の浦。自分の生まれを知った魚名も、

母を母と見抜けず、妻とした己を罰して目を突く。

二人は米田庄から別れ別れに出て行った。そして日はめぐりまた十八年が経ち…


ギリシャ悲劇を思わせるような、近親相姦の荒唐無稽な物語。辻さんと毬谷さんの説教聖によって日の浦姫の数奇な運命と奇跡が語られます。ちょっと生々しい展開もあり、目を伏せたくなる場面もありましたが、終盤、この説教聖のふたりの秘密と、日の浦姫の人生が重なりあうことが次第にわかり、そうしたことが「世間」からどう見られるのか、どんな扱いを受けるのか、そして許しを得られるのか、いろいろと考えさせられました。石つぶてに見立てたお手玉が最初は怒りと嫌悪の対象に一方的にぶつけられ、それが次第にキャッチボールのような緩やかさに変化していくところがとても印象的でした。

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林家彦いち30周年外伝 野良犬伝説ライブ

2019-09-12 22:38:59 | 落語・講談

なんか、疲れた一日の終わりに、こういう何にも考えなくてよくて、ただただおなかの底から大笑いできる機会があるのってすごく嬉しい

昇太、喬太郎、白鳥師匠と4人で創作落語をやっていた彦いちさん、今夜はSWAの着物で登場でした。

しょっぱな、一之輔さんと白酒さんが女装出てきてびっくり!古典落語の名手のふたりが、彦いち師匠のお祝いに創作落語それから、スタンダップコメディってあまり聴く機会もないけど、清水宏さんて爆発的に面白かったです

彦いち師匠の身体能力全開の「青畳の女」、最高でした。高座の上で柔道の技やっちゃう噺家さんは彦いち師匠くらいでしょうね

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愛と哀しみのシャーロック・ホームズ@世田谷パブリックシアター1階M列下手

2019-09-06 19:21:00 | 観劇/コンサート

【作・演出】三谷幸喜

【出演】

柿澤勇人:シャーロック・ホームズ

佐藤二朗:ワトスン博士

広瀬アリス:ヴァイオレット・ファーランド


八木亜希子:ミセス・ワトスン
横田栄司:マイクロフト・ホームズ
はいだしょうこ:ハドスン夫人
迫田孝也:レストレイド警部

音楽・演奏:荻野清子

【あらすじ】

スタンフォード青年は、ワイングラス越しに怪訝そうな目で私を見つめて言った。「あなたは本当のシャーロック・ホームズをまだ知らない」〜(「緋色の研究」)

ホームズとワトソンがベーカー街221bで同居を始めたのは、1881年の1月といわれています。これは、彼ら名コンビが出会ってから、「緋色の研究」で描かれた最初の事件に遭遇するまでの数ヶ月間の物語。

ホームズはまだ二十代の若者。

人間としても探偵としても未完成のシャーロックが直面する、人生最初で最大の試練とは?


性格は極めて冷静沈着。行動力に富み、いざ現場に行けば地面を這ってでも事件の一端を逃すまいと血気盛んになる活動家。映画ではロバート・ダウニー・Jr、のホーム渦、ジュード・ロウのワトソン医師が大好きでした。

そんなホームズの若き日を、柿澤くんがどう演じるのかなと思ったら。。。

やっぱりカッキー全開な滑り出しでした 落ち着け!ってくらい舞台をピョンピョン飛び回るカッキーかわいい そのカッキーホームズをがっちり受け止めるワトスン博士が、あの佐藤二郎さんですからジュード・ロウがやったワトスン博士が佐藤二郎さんですから(くどい) そこはやっぱり三谷幸喜演出

一応推理物なのでネタばれは避けますが、おっさんずラブ?あり、兄弟の確執あり、夫婦の複雑な心情や事情があり、なかなか面白い舞台でした。

横田さんがホームズの兄。さすが声の張りが半端ない!広瀬さんがシェイクスピアのあの舞台の再現をするところがあるのですが、思わず「横田さん、やって!」と言いたくなっちゃいました

特筆すべきはこのポスター!写真じゃないんですよ!えのころ工房さんの作品で、色鉛筆と水彩で描かれてるんです!すごすぎる!

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ミュージカル「ペテン師と詐欺師」@新橋演舞場2階2列上手

2019-09-04 20:46:50 | 観劇/コンサート

劇作・脚本:ジェフリー・レイン

音楽・作詞:デイヴィッド・ヤズベク

演出:福田雄一

出演:

フレディ・ベンソン:山田孝之
ローレンス・ジェイムソン:石丸幹二
クリスティーン:宮澤エマ
ミュリエル:保坂知寿
ジョリーン:大和田美帆
アンドレ:岸祐二

小原和彦 / 坂元宏旬 / 高橋卓士 / 高原紳輔 / 堀江慎也 / 横山敬 / 横山達夫 / 家塚敦子 / 可知寛子
小山侑紀 / 竹内真里 / 丹羽麻由美 / 伯鞘麗名 / 福田えり

あらすじ

若くケチなアメリカ人詐欺師、フレディ・ベンソン(山田孝之)がやってきたのは、世界中の大金持ちが訪れる高級リゾート地・南仏リヴィエラ。
既にそこでは凄腕の詐欺師ローレンス・ジェイムソン(石丸幹二)が、相棒の警察長アンドレ(岸祐二)と共に、大金持ちの未亡人ミュリエル(保坂知寿)をはじめとする富豪の女性たちをダンディな魅力で騙し、荒稼ぎしていた。ふとしたことからローレンスの正体を知ったフレディは、そのオ能にほれ込み、強引に弟子入りを志願する。
2人は協力し合い、石油王の娘ジョリーン(大和田美帆)を騙すことに成功するが、詐欺師同士、縄張りをめぐって次第に敵対。
見るからに育ちの良いアメリカ人旅行者のクリスティーン(宮澤エマ)を狙い、彼女から先に5万ドルを巻き上げたほうが勝ちという勝負を行うことに。
才気あふれる若手詐欺師と優雅なベテラン詐欺師との、騙し騙される勝負の結末は―!?


2006年の初演は鹿賀さん、市村さんのゴールデンコンビが楽しすぎて天王洲銀河劇場に通ったなあ 2008年には日生で再演。そこからもう11年もたったのね

今回は鹿賀さんが演じたローレンスを石丸さん、市村さんのフレディを山田孝之さん、しかも演出が福田雄一さんということで、むちゃくちゃ楽しみでした

で、やはり期待を裏切らない面白さでした。オクラホマの大富豪の娘は、初演があの高田聖子さん(そりゃあもう怪演)だったので、大和田さん大丈夫かと思いましたが、なんのなんの。高田さんに負けない振り切れっぷり楽しい!

ローレンスの詐欺に加担している警察署長のアンドレは岸さん。レミゼではジャベールも経験済みの岸さんが、今回は歌うわ、踊るわ、くどくわ、大活躍でしたよ。

それにしても、初演・再演がミュージカル界の御大コンビだったし、石丸さんはともかく山田さんは大変だろうという心配もなんのその、2人ともものすごく楽しんで演じているのがよ~くわかりました。

山田孝之さん、もう、面白すぎ!石丸さんの懐にどーんと飛び込んで、しかも山田さんらしさも全開!これは、やはり福田マジックなんでしょうねクリスティーンの宮澤エマさんが超かわいい!

オープニングから素敵なダンスシーンがたっぷりで、また、南仏リヴィエラが舞台ということで、うっとりするようなリゾート気分が味わえましたラストのどんでん返し、すっかり忘れてたので、ちゃんと驚けました!

思い起こせば、劇団四季時代の石丸さんと保坂さん、「異国の丘」では悲劇のプリンスと中国の令嬢の悲恋カップルだったんだなあ。。いつまでも素敵なお2人にうっとりなひとときでもありました


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扇辰日和@なかの芸能小劇場2列センター

2019-09-01 20:57:05 | 落語・講談

このところ一番心惹かれる江戸前の粋人、扇辰師匠の独演会「扇辰日和Vol.72]に行ってきました。このポスターもほんとに素敵 しかも、ゲストは新進気鋭のわさび君。

私は自由席が苦手(せっかちのくせに並ぶのが超苦手)なのですが、今回は100席ちょっとの小さいホールなので後方でもいいやと整理券配布開始時間ちょうどに着きましたが、開場しても案外みなさんゆったりと着席していたので、2列目のセンターに座れました扇辰師匠真正面

前座の辰ぢろくんは扇辰師匠に弟子入りして日が浅いそうですが、なかなか良いお声。落語家さんというよりはラグビー選手のような佇まいでした

「まだ楽屋入りもしてない辰ぢろの『ちはやふる』の次がわさびじゃ申し訳ない」とのことで登場した扇辰師匠「道灌」。師匠、本当に人物の演じわけがくっきり。そして、かっこいい江戸前!

You tubeで初めて師匠の「匙かげん」という噺を聴いた時、これ、本当にひとりの人がやってるのと疑ってしまうほどでした。若いまっすぐなお医者さんと美しい芸者のお花、ずる賢い茶屋の主人や、懐の深い家主などがくっきり浮かびあがってくるんです若いお医者さんなんて惚れ惚れするほど端正だし、茶屋の主人はまじで強欲の悪党。ここからもうスイッチ入っちゃいました

続くわさびくんは、新作「MCタッパ」。いわゆるパーティーピープルになりたい、廃屋暮らしのおじいちゃんとおばあちゃんのお話いわゆるパリピの皆さんとは180℃のわさび君がやってこその面白さ

「古典にしとけばよかったかな」とはたくさんの噺を指導してもらった扇辰師匠へのご配慮かも。マクラで、扇辰師匠のオーラが並ではないこと、その落語の美しさなど、絶賛してましたから。

中入りをはさんだ扇辰師匠の2席は「茄子娘」と「井戸の茶碗」。井戸の茶碗はおなじみの噺ながら、今まで聴いたものとは全く違う印象を受けました。師匠の再現力すごい!茄子の精の着物の柄まで、細川の殿様が持ち上げた茶碗の柄までくっきりと見えました。

9月最初の落語会。今日も行ってよかった!

 

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