Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

必要な誤魔化す方法

2024-03-03 | 雑感
就寝前にプレーヤーの横に乗っているCDを回してみた。SWR交響楽団の非売品の実況録音で、短い楽章などがちょこっと入っている。この放送交響楽団の首席指揮者などのそれであり、ギーレン指揮「運命」からカラヤンコンクールでヤンソンスを破って一位のシムーラ指揮ラフマニノフ協奏曲三番、ピアノはベルツォンとかいう人が弾いている。

シムーラは日本なんかで受けそうな爆演風の乱暴な結局三流の指揮者にしかならなかったようだが、カナダ生まれの息子さんはミュンヘンのミシュラン二つ星のレストランの料理人のようだ。

その次にカンブレラン指揮「ロメオ」で、これは全曲録音のそれと5月30日録音が重なっている。しかし横に除けておいたのは最後のシェーンベルクの無声映画の為の音楽作品34で、作品31「管弦楽の為の変奏曲」と兄弟のような12音楽技法曲である。ツェンダー指揮で、これだけはとても価値があるお土産となった。

嘗ての放送の録音がCDなどで売られていたりするのだが、我々エアーチェック世代は放送で聴いていてさらにカセットなどで所持しているものばかりである。なるほどより若い世代では、どこでも聴けなかったものかもしれないのだが、いいものはネットにアップされていて無料で簡単に聴ける。なるほどCDではあってもハイレゾでリマスターしたりしていて音質的にはより生に近いのであろうが、抑々そうした疵物を何回も聴けるかどうか。

それ以前に繰り返して聴かれるようなライヴであったろうかとなる。今回回したCDもなるほどその音質は90年代の録音でハイレゾ録音されているので生々しい。同時に指揮者の息遣いなど放送では聴きとれなかった邪魔なものもあって、聴き苦しい。抑々生擬きの音を流していては、複製音楽の芸術性からも当然のことながら生の芸術からも離れる。

エアーチェック収集とはヴェテランがその見分けをつけれるようになる迄の作業であって、いつまでも判断がつかないようでは、全くの時間の無駄の様でしかない。人の一生などそうした無駄な時間の積み重ねでしかないだろうが。しかし芸術に触れるという事はやはり新しいことに触れるということで、それも程度の悪い古い物を何度も引っ張り出して興に入っているようでは最早アルツハイマーでしかないだろう。

靴磨きも終わった。平素使っている靴で、旅行にも、更に雪道で演奏会にまで通うので流石に草臥れてしまった。春にでもワイン試飲の序に出かけて新調しようと思うが、いいのが見つかるか。

先日配送された靴磨きクリームを使った。以前のクリームが無くなったので今回はコニャックという色を発注したのだ。どのような色合いかよく分からなかったが、通常の茶色よりも赤みが入っていて、それでもそれほど明るくはないという印象で使ってみた。大分色褪せていたが、6ユーロと高価なクリームであったが量を使ったら結構いい色になった。これで少しは誤魔化せるのではなかろうか。



参照:
リンツ風トルテの切り方 2024-03-02 | 料理
最後にシネマ交響楽 2024-03-01 | 雑感
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