八国山だより

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原子力の代わりは「停電」=保安院の西山審議官←やはり「計画」停電は「嫌がらせ停電」

2011-03-25 06:29:40 | 政治
 ウォールストリート日本版の記事(原発推進の動きに後退みられず=保安院の西山審議官)によれば、原子力安全保安院の西山審議官は過去25年で最悪の人災(保安院および東電、菅直人)による東京電力福島原発事故であるにもかかわらず、原発推進の動きは後退しておらず、原子力の代わりは「停電」だと語ったとのこと。やはり「計画」停電は反原発の声が上がらないように嫌がらせの停電をしていたようだ。筆者をはじめとして現在関東圏在住の人間が放射能の恐怖にむかいあい、今いる子供の将来を憂い、これから子供を産むことに不安を感じている現状をこの男は痛痒にも感じていないのだろうか。さすが、事故当初被ばくの可能性がある住民は置き去りに、自分たちは安全な50km先の郡山にスタッフを逃亡させた組織の人間である。

 しかもこの計画停電はかなりうさんくさい。足立区の一部を除いて23区は対象外である。菅総理の選挙区も対象外という噂もたってる。需給調整契約のある(つまり、電気料金を割り引いて(12~15円/kwh)もらっている代わりに供給削減されてもよいという)大口ユーザーに対してはそれを実施せずに、高い電気料金(25~28円/kwh)を国の制度で(非自由化対象である)家庭の消費者に対して供給削減を実施している。またソーラーパネルのある家も電力会社の配電網・送電網と同期しており、電力会社側の発電設備が供給停止した際には、いわゆる「単独運転」と呼ばれる太陽光発電による家屋への電力供給が禁止されているとのこと(ぼやき庵氏のブログ、東電の計画停電の正当性は、電力会社は経営刷新を)。

 記事での彼の言葉には数々のウソがちりばめられていた。国民を欺いている。いや武田邦彦教授によれば国民の命や安全は屁とも思っていないようなのでそんな意識はまったくないのかも知れないが(原子力保安院の大ウソ暴露!(関東エリア未放送))。 そのいくつかをとりあげてみる。

【西山氏】「これから先、それに代わるものが簡単に見つかるとは思えないという状況にある」
【反論】欲に目がくらんでかあるいは見たくない事実に目をそらしてか彼が無知なだけだろう。
たとえば、田中優氏によれば次のような技術がある。

・浮上式SCF風力発電基地  http://bit.ly/fF3LER
・音の静かな風力発電スパイラルマグナス http://bit.ly/exe27Y

この風力発電について、東電が東京大学に委託した調査では、犬吠埼の沖合に風車を建てると、東電の年間販売量とほぼ等しく風車で電気が足りてしまうが、東電は東大にデータを表に出さないように頼んだ、とのこと。海上発電の設営の問題は難しいが、九州大学太田教授らによる「カーボンファイバー」の風車でクリアされている。
また、マカロ社のスパイラルマグナスは従来のものと異なり、風車の径が11.5mと小さく、低速回転なので低周波もなく鳥がぶつかることもないとのこと。さらに各家庭に電力とお湯まで供給している世界で一番優れたアイスランドの地熱発電は日本の三菱重工製とのこと。

【西山氏】「(今の需要を満たすという点からしても、環境対策にしても、)どうしても今、原子力がなければやっていけない」
【反論】需要はとっくに満たされている。経産省の「平成22年度電力供給計画の概要について」によれば、平成21年度推定実績は次のとおりある。
 
・電力需要 8,587kWh
・供給量  9,551kWh - (うち29%が原子力による。電力需要は供給量の90%弱)

8月の供給量は19,540万KW、最大需要量が15,517万KW、予備力4,028kw、予備率26%

 環境対策と言うが、温暖化の原因はCO2ではなく水蒸気だと言われており、科学誌Natureのその説を裏づけた。さらにその水蒸気を多量に排出しているのが原子力発電所だとも言われている。環境対策を言うなら原子力発電所は廃止すべきなのである。特に浜岡原発はすぐに停止する必要がある。東海地震の震源の真上、津波、脆弱な地盤とメルトダウンへの3条件が揃っている。浜岡原発2号は東海地震に耐えられないと設計者自身も言っている(浜岡原発2号は東海地震に耐えられない 設計者が語る)。




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