不吉な日の結末は

2015-01-28 00:00:05 | 市民A
昨日なのだが、どうも不吉なことが起きていた。

まず、朝。新横浜駅で東京行きの新幹線を待っていた。入線してきた「のぞみ号」の頭の部分というか、鼻の部分というか、向かって左下に血糊が相当量付いていた。

定刻通り到着したのだから、血糊は人間のものではないだろうと思うが、鳥なのか動物なのかよくわからない。まあ、あのまま一日中走行するのだろうか。あるいは運転士は気が付いているのだろうから、東京駅で緊急清掃でもあるのかな。逆に大騒ぎのような気がする。

そして、東京の仕事を片付けて、今度は羽田空港から西日本に向けて移動するため、浜松町から空港行のモノレール、快速急行に乗車。

すると、不用意な乗客の持っていたキャスター付きのスーツケースが列車内で暴走を始める。まったくうまいことに、通路を勢いよく前から後ろに向かって爆走し、それを追いかける乗客という笑える構造になったが、そのままだといずれ誰かにぶち当たって小惨事発生ということで、私は座ったまま手を伸ばしてスーツケースをキャッチ。

まあ、それで走ってきた乗客に渡したのだが、予測していた「ありがとうございます」の一声もなく、そのまま元の場所に戻っていってしまうではないか。ちょっと指は痛いのだけどしかたがないなあ。「お礼がないなら手助けしない方がよかったのか」と自問してみたが、「やはりそれくらいの仕事はやるだろう」という自答に至る。もちろん爆発物だったら逃げるけどね。

で、朝の新幹線のことを思い出し、どうも不吉なことが多いので飛行機に乗りたくないなあと直感がさえずる。といっても、もはや空港にいるわけだ。

で、出発まで1時間ほどあったので、羽田第一ターミナルの屋上にある展望台「ガリバーズデッキ」に上がってみた。ガリバーは、巨人の国、小人の国、馬の国の三カ国を訪問したのだが、一般にガリバー=巨人を意味することが多い。第一部、第二部、第三部と段々読者が減っていくのは出版界の常識だ。最初に馬の国に行っていたら、アリス=兎、ガリバー=馬というようにファンタジーイメージになっていたかもしれない。

で、飛行機に比べれば我々は小人なので、ガリバーズデッキは、そういう小人国の意味かと思ったら、そうではなく、展望台の上から見ると、飛行機もその向こうの東京の街もミニチュアのように小さく見えるから自分がガリバーになったように感じる、という意味らしい。が、私の眼には、単に遠くのものは小さく見える、というだけの話に思える。

gulivers


そして、限られた時間の間にも飛行機は離陸を繰り返しているのだが、不吉な私がこれから乗る旅客機の身代わりとして、つんのめってくれる飛行機は一機もないわけだ。

そして定刻通り離陸した機内では、災いごととしては後ろのシートの男がおしゃべりで騒音公害で困ったこと。そして、悪天候でもないのに着陸時に大きく左右のバランスを崩して機内で若干の悲鳴が聞こえたこと。さっきのうるさい男が、着陸後、わたしのカバンを持って行こうとしたことぐらいで、実害はナッシングであったわけだ。


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