尊大な人たち

2017-06-26 00:00:28 | しょうぎ
豊田真由子議員のデジタル音声記録を聞いて、最初は「怖い」、そして「政治の貧困」という感じを受けた。その後の報道によれば、今までに秘書を辞めた人間の数は100人以上110人以下らしい。また名刺は名前のない秘書の名刺の中央に、秘書が自分で名前を書いて使っているらしい。夜の銀座の時間給女性従業員のようだ。

この話、最後まで書いてもまとまることはないので、あらかじめ(単に感想)ということで書くが、その後、河村建夫議員が、「(女性だから批判されるが)男性議員にはたくさんいる」と燃料投入。さらに麻生副大臣が「あれ女性ですよ」と追加燃料を投入した。二人とも袋叩きだが、冷静に考えると、この二人の言い分は、異なっている。

まず、河村建夫氏の発言は、かみ砕いていうと、同じことを言っても男はとがめられくて、女がとがめられるのは、報道の仕方が女性蔑視ではないかとややフェミニズム方向なのだが、言い出すタイミングが早すぎたのだと思う。世論が逆上している時期に同情論を出すのはタイミングが難しい。

次に麻生副大臣の発言は、「女のくせに男の議員のような尊大な態度をするのがおかしい」という意味なので、女性差別でもある。

また、秘書への尊大な態度(パワハラ)について、河村発言は否定的に聞こえるが麻生発言は肯定的に聞こえる。

いずれにしても男性議員には尊大な態度をとる者が多いということは両者とも同意しているわけだ。実際には都議会議員が最高に尊大だと思うが。


ここで、観点を変えて、「罵声あるいは歌声の怖い感じ」あるいは「態度の尊大さ」について考察してみると、思っていても誰も口にしないのだが、歌手のWDアキ子をイメージした人も多いと思う。二人とも歌が上手だし。「極道みたいだ」という声もあったが、言い方はその通りだが、使われている単語を見ると、まだ極道が板についているとは思えない。「オマエー」と怒鳴るが、そこは「オミャー」とか「オンドリャー」というべきだ。

あのしゃべり方は桜陰時代の同級生の証言でも、学生の頃からとしても、どなる内容は議員になってからの比較的新しい時期ではないだろうか。

(なお、ミュージカル調と言われるメロディは、SPEEDの『White Love』のサビの後の部分に似ていると思うが、今井絵理子議員の発言を待ちたい)

ここで、麻生副大臣の「あれ女性ですよ」という部分を、中立的に考えてみると、こういう攻撃的なタイプは男の方が多いということをいっているわけだ。おそらく、それが正しいと思うのは、攻撃性を支配する体内物質にテストステロンがあり、男は女の10倍の量がある。睾丸で多くが生成されるためである。

次に神経伝達物質だが、ノルアドレナリンとセロトニンの関係がある。ノルアドレナリンは狂暴性を産み、セロトニンはそれをコントロールする。(アドレナリンは危機状態の時に発生するもので、どちらかというと精神的不安定さの方向に作用する)

このノルアドレナリンとセロトニンの比率は男女差というよりも個人差があるもので、肉食女子もいれば草食男子もいるというのは、この部分。女流棋士や女性アスリートに多い。豊田議員は、秘書の失敗による自分の落選確率上昇が極めて危険と感じ、神経を刺激するような物質が流れ出しやすいのだろう。

そして脳の使い方については、主に2段階が重要と言われる。3~10歳の頃は、物を考える基礎的な脳の使い方を鍛えること。脳の中の情報が流れる回路を太く早くすること。

10~20歳は脳細胞の増殖時期なので、脳細胞の稼働数を増やすこと、つまり処理能力を早くする。その後の時期は、経験を積み立てて思考や技術を磨くことになる。

つまり、こどもの頃から、政治家や有名人は偉い人で、一般人は奴隷だ、というように考えているのか、大人になってから経験上「先生」と呼ばれて喜ぶバカになるのかということ。前者は、特に「二世三世議員」、後者は「高学歴議員」に多いと思う。


で、追い詰められた豊田議員の行く末だが、幸運にも「衆院解散」は大きく後ずれになりそうだ。すぐに失業者にならなくて済むし、どうせ落選したのかもしれない。

有名になり過ぎたキャラを考えれば、

極道映画のヒロイン、には適任だろう。が、最近、極道対任侠といった映画は数が少ないわけだ。

SMクラブの女王様には向いているだろうが、げんこつでぶっては、いけないだろう。