時空を超えて Beyond Time and Space

人生の断片から Fragmentary Notes in My Life 
   桑原靖夫のブログ

人生は頭の中に

2009年06月20日 | 雑記帳の欄外

 


 この「変なブログ」もいつの間にか熱心に読んでくださる方が増え、それ自体はひたすら感謝するばかりなのだが、多少当惑することもないわけではない。端的にいえば、読んでくださる方の興味の対象と、書いている本人の関心
は、多分かなりずれているということだ。

 これは、記事別のアクセス数の分布から推測がつく。書いている本人の最大関心事とは異なるトピックスにアクセスが多い。ふと記憶の底からよみがえった過去の断片を、単に心覚えのために記したにすぎないような場合、なぜ、このトピックスにご関心を持たれるのかと思うことがままある。また、想像もしなかったはるか遠方の地やメディアの方々からアクセスや照会があって、驚くことも稀ではない。なにごとも地球規模で考えねばならない時代だ。しかし、取り上げたトピックスの多くは、およそ現代離れした時代への後戻り、それも小さな世界のわずかな切れ端にすぎないのだから。やはり「変なブログ」であることは確かなようだ。

 こんなことを考えている間に、ごひいきのマーク・トゥエインの次の言葉が浮かんできた:

「ひとりの人間の動きや言葉なんて、その人の人生のなんと些少な部分にすぎないことか。人の真の人生は頭脳の中にあって、その人だけにしかわからないのだ」


What a wee little part of a person's life are his acts and his words!
His real life is led in his head, and is known to none but himself.

ーMark Twain ー

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ロレーヌ魔女物語(10) | トップ | デトロイトザウルスの破滅 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Mark Twain (NK)
2009-06-21 20:47:48
小生もフリークですが、この箴言は知りませんでした。先日お話したかどうか思い出せませんが、5月に中公新書から出た亀井俊介氏の「ハックルベリー・フィンのアメリカ」をとても良い本ですね。
唐沢憲正
返信する
フリーク談義 (old-dreamer)
2009-06-22 00:14:31
今日は。
私も偶然、同じ本を読み終わったところでした。あまり知られていませんが、ニューヨーク州北部のエルマイラ・カレッジ Elmira College は、サミュエル・クレメンズ(Mark Twain)の妻となったオリヴィア・ラングドンが1864年に卒業したカレッジです。ここに後年ラングドン家が寄贈したマーク・トウェインの書斎があり、Center for Mark Twain Studies として研究の一拠点となっています。学生の数より質を重視したなかなか素晴らしいカレッジです。フィンガー・レークの近く、大変懐かしい場所です。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

雑記帳の欄外」カテゴリの最新記事