単気筒ライダー(だった男)のひとりごと

愛犬チビ と CB400SSライダーだった前期高齢者の日々

ふるさとの山はありがたきかな

2024-04-29 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

今日はジョギングを止めて、ボールを手に赤川堤へ来た。

ひとり、チョン蹴りしたボールを拾い、またチョン蹴りしてまた拾う。

誰もいない左にボールをパスし、転がるボールを拾い、今度は右にパスしてまた拾う。

 


 

ろくにウォーミング・アップもせずにやったからかなあ。

軽いキックでも当たる瞬間は、すべての関節と筋肉に衝撃が走る・・・盛った話じゃないよ。

パスにしても、放ったボールはとんでもない手前で失速し、芝生を転がっていく。

情けねーーなあ、元々、下手の不器用だったけど、遠ざかってしまえば尚更だよね。

 


 

振り返ってみると、五月の連休にみんなとボールを追っかけるのは五年ぶりだった。

へぇーーえ、そんなになるんだ・・・ボク等に五年という年月の経過は大きいよねえ。

パンツの色が変わるのはボクだけじゃないよねえ、きっと。

 


 

今度のグランドは初めて踏むけど、こんなふうに岩手山が見えるところだといいね。

もう五月の連休は行かないことにしていたのに、心が揺れて・・・よかったね。

  ふるさとの山はありがたきかな・・・・・第二のふるさとだけどね。


長い付き合いだもんね

2024-02-14 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

えっ?! まさか・・・・

あり得ることで不思議じゃないけど、ここで見るなんて初めてだぜ。

 


 

今季はなかなかお目にかからないと諦めていたのに、とっても幸運だよ。

最後の最後、それも一関へ向かう途中の最上川で出会うとはね。

午前7時40分、国道47号を東進中、まもなく新庄市に入るあたりです。

 


 

国道47号の県境を越えれば、宮城県鳴子町です。

ここまで路面には全く雪はありません。

 


 

鳴子温泉街に寄り、いつも「鳴子まんじゅう」を調達していますが、今回は別物を探します。

過日の「ケンミンSHOW」で、「栗だんご」なる名物があることと知りました。

 


 

  

売り切れを心配しながらお店を探しましたが、どこの店も戸が開かないよ。

時刻はまもなく9時だけど・・・、温泉街の朝は早いと思ったのにねえ。

次の機会にしましょう、先を急ぎます。

 


 

 

午前10時半、お邪魔するのはみんなでワイワイやった去年の九月以来、五ヶ月ぶり。

ああ~いいなあ、お香の香りにいつも心が落ち着きます。

そして、深く大きく息を吐いて・・・押忍!また来ました~~

 


 

ボク等の年代の性でしょう、お互いの体調、通院、薬等の情報交換にたっぷり二時間。

わかっちゃいるけど出来ない、続かないんだよねえ。

やるかやらないかじゃない、やるか!すぐやるか!なんだってよ。アッハッハア~~!

 


 

カモ汁のつけ蕎麦と・・・これは? 「びんちょうマグロの漬け丼だよ」

甘味があるけど生醤油? 「色々入っている、返しと、何々と・・・」

美味しかったあ! ボクの昼食の量の倍はあったけど、ペロッと腹に収まった。

 


 

なんとなく、みんなに声を掛けずらくなったなあ・・・、キクちゃんにちょっと愚痴る。

あっ、そうだ。コン先輩キクちゃんの御威光を借りて、みんなに電話をかけまくった。

ガン先輩、ヤス、カマさん・・・嬉しいね、みなさん全員OKだってさ。

(帰宅後、さっそく改めて日程調整、ホテルの予約を完了した。嗚呼、よかたねえ~)

 


 

そして、キクちゃんの車に乗っけてもらい、あの「丘」に立った。

実は、お宅にお邪魔する前、ひとりここに来てみたんだよ。

何度か来ているのに場所が探せなくって、大声で呼んだりしてさあ。

もう一関滞在5時間を過ぎようとしている、そろそろ帰らなきゃあ・・・

 


 

あっという間に時間が過ぎてしまうね。

いつも同じような話をしてんだろうけど、話は尽きないね。

みんなが集まったら尚更だよね、盛岡でさあ、「いかり」でさあ。

長い付き合いだもんね・・・


さらば青春の時

2023-12-16 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

あれっ? これは・・・、テレビ画面に映し出された見覚えのある画像。

82年に初回放送された「NHK特集 ノーサイドの笛は鳴った」の再放送ですね。

その後何度か再放送され、押入れを探せば録画したVHSビデオが出てくると思う。

 


 

日本選手権7連覇した新日鉄釜石ラグビー部の、4連覇を狙う当時の一年間のドキュメント。

あれから40年かあ・・・当時は、走れ!走れ!、フォロー!フォロー!の練習だったなあ。

上手に着こなしていると自認していた当時のスタイルも、今観ると・・・、ねえ。

 


 

番組の中心は、その年の引退を表明していたプレーイングマネージャーの森重隆さん。

風のように現れて、熱いプレーとともに風のように去っていった・・・、ボクの印象です。

つい最近まで日本協会の会長を務めていたんですよねえ、ホントに神出鬼没って感じ。

 


 

番組を通して流れていたのが、♪ 振り向かないで 歩いてゆける・・・(さらば青春の時)

やたらと、同時期に解散したアリスとヒゲ森さんとをオーバー・ラップさせたがる演出。

無理のあるなあ・・・なんて当時は観ていたけど、それが今はすんなり入ってくるよ。

 


 

フィナーレは、雪が舞い落ちる松倉のグランドを、ひとり感慨深げに歩く三十歳のヒゲ森さん。

ヒゲ森さんも、今、改めてこれを観たら・・・、気恥ずかしいよねえ、きっと。

 


 

♪ は~るか~な夢を 捨てきれないままに・・・かあ。

その歌詞が脳みその中でリフレーンするままに、赤川堤を走った。

未練かもなあ・・そう、未練だよ・・・、未練でもいいさ、おかげで頑張れたし。

それに、まだ追っかけてもいけるよ、時間も残っているしね。

 


 

それに、これだよ、これっ!!

キクちゃん、これがボク等の時代の「セプター(SCEPTRE)」だぜ。

懐かしくて、たまんねーーよ!


2023秋ツーリング(3/3) 高松池のほとり

2023-10-18 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

盛岡市民の憩いの場の一つ、高松の池のそばで二年間暮らした。

歴代のラグビー部員が「マンション」と呼んでいた三部屋だけの当時でも年季の入った一軒家。

とっても優しい老夫婦が大家さんで、絶妙の距離感でボク等に接してくれた。

 


 

「マンション」は何年か前に解体され、隣の大家さんちにも今は人影が見られない。

ここでの二年間は色んな思いが入り混じり、色濃い思い出として今に残っています。

どうしても来ちゃうよ、ここには。何故か、しんみりしちゃうけどね。

 


 

ここもそうだね、池の畔に建つ「高松亭」さんには、ラグビー部の合宿でお世話になった。

ガン先輩に「高松亭に部屋借りて花見してーな」と言われ、心に留めてはいたけど・・・

先輩、ボク等が合宿で寝泊まりした一階の部屋は、表具店の作業場になってるみたいです。

 


 

「マンション」は、久保高という女子高の敷地にあったというぐらい校舎と近接していました。

花の女子高生の大群を前に初めはドギマギしたけど、毎日ともなれば免疫ができるもんだね。

今、校名が盛岡誠桜高校に変わっていますが、「男女共学」になっていたのにはビックリした。

 


 

お昼近い時間になって、あとは奥サンからのミッションを果たして帰ろう。

いつも店まで来ても「激込み」を見てしまい、諦めて帰っていた福田パン。

今日も店内に10人ほど並んでいたけど、意外に早く売れ筋三つを購入した。

 


 

続いて、いつもの「白沢せんべい店」さんへ。

奥サンが来週退職する同僚に「白沢せんべい」をプレゼントしたいんだそうです。

お代を預かっている訳じゃないけど、奥サンへの日頃の感謝を込めて・・・ということで。

 


 

ああ・・・ここにも小麦粉の値上がりの影響が押し寄せているみたいですね。

お土産収納のため持参した燃料タンク上のバックは、煎餅が割れんばかりにパンパン。

ここ数年、盛岡に来ても果たせなかった奥サンからのミッションは、これで無事完遂。

 


 

せんべい店に行く途中、与の字橋から中津川の景色を眺めていた。

右のビルは盛岡市役所。市街地のど真ん中だけど、ここあたりは時間が止まっているね。

旧岩手銀行の前には、カメラ片手の外人さんの姿が・・・、世界で二番目の都市だからなあ。

 


 

帰路、主要地方道盛岡横手線に入ると、いつも男助山がボクを待ち構えてくれる。

圧倒的な存在感に魅了され、今日もバイクを停めてしばらく眺めていた。

案内人がいたら、クマ出没の心配がなかったら、登ってみたいよーー!オサム君。

 


 

山伏トンネルあたりかなあ・・・心配な空模様だぜ。

ここから湯田町までは信号もないし、のんびり気持ちよく走れる道です。

正直、疲れています。クラッチを切る左手の握力が限界、その疲れが左肩にもきています。

 


 

秋田県旧山内村、国道107号沿いの道の駅「さんない」で最後の小休止。

天気の心配も杞憂に終わり、穏やかな日が射してきた。

少し遅めの昼食と帰ってからの酒の肴に山内名産「いぶりガッコ」を買っていこう。

 


 

ここからだと、ノン・ストップで走れば二時間ちょっとかな。

バイクでの日帰り450キロはやっぱり疲れるねえ、ましてこの時季の上着は重いし。

疲れる前に休みは取る。事故は起こさないし、もらいもしない。

ゆっくり、ゆっくり、帰ろう。


2023秋ツーリング(2/3) 盛岡ベンチマーク

2023-10-15 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

盛岡市街、北上川に架かる夕顔瀬橋。

夕顔瀬橋には他の橋にはない、訳もなくしんみりしてしまう思いがあるなあ。

最後の一年間は毎日渡った橋ですから。(そうしないと卒業できなかったからね)

 


 

橋の左岸は当時と同じ場所ですが、右岸側は架け替えに伴い下流に移動しています。

当時と変わらない馴染みのある左岸側の風景の先に母校があります。

勉学意欲が皆無だったボクが「母校」と口にすることに今でも気恥ずかしさがありますが。

 


 

歩いてみたくなるような風情を感じる川沿いの小道・・・この先は西下台あたりかなあ。

通ったことのない道です。今でこそ盛岡に来るたび街のあちこちに興味を覚えますが。

当時のボクの旅心は盛岡の外、岩手の外を浮遊し、身近な街には興味がなかったんですね。

 


 

当時、橋の袂のこの一画は立ち寄りたくないと思うほど薄暗い感じがしたんだけど。

橋の架け替えに伴い、環境整備されたのかなあ・・・、この機会に階段を下りてみよう。

 


 

ここに暮らした70年代前期の北上川は、松尾鉱山からの廃水で汚染されていたんだ。

赤くただれた流れは清流とは程遠く、北上川夜曲の印象を抱くボクにはショックだったね。

 


 

今、右岸側に整備された広い緑地には、楽しそうに遊ぶ幼稚園児たちの姿があります。

駅前のビル群の景観と清流を取り戻した北上川の姿に50年の時の流れを見ちゃうよなあ。

 


 

ボク等の練習グランドだったこの場所は、当時、大学構内に隣接する県陸上競技場でした。

フィールドの半分をラグビー部、残り半分をサッカー部とハンドボール部が使っていたね。

正面スタンド始め外構は撤去されていますが、この景色は当時のままだ・・・、懐かしい。

 


 

農業土木学科(今は改編された)のあった農学部の学舎にも、恐る恐る?立ち寄った。

当時の先生方は退官されているので、びくつく必要はないんだけど、これが劣等生の性。

あれ? ボク等が出入りしていた通用口が開いたまんまだ・・・入ってみようかな?

 


 

建物の外観はお化粧直ししているけど、この景色は笑ってしまうほど当時のままだ。

中に入るのはいつ以来? 卒業以来かなあ、ドキドキするよ。

四年生の時に所属していた土質工学系の講座「農地造成」は二階だったね。

 


 

思いの外、そこには何の感情も湧かない無機質な空間が細長く延びているだけだった。

そんなもんだよ、そんなもん・・・、情けないほどのここでのボクの四年間なんてさ。

今、ボクはイケないことをしてるんだろうなあ、でも好奇心には勝てないしね。

 


 

通用口の真っ前にある一等水準点「盛岡ベンチマーク=M.B.M」

盛岡を離れんとする48年前のボクへ・・・・・

今、しっかり、キミをバック・サイトしているところだぜ。


2023秋ツーリング(1/3) 仙岩峠を越えて

2023-10-13 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

早朝5時に出発して30分ほど経ち、ようやく空が白んできた。

気温8度の暗闇の中、よくバイクに跨る気になったねと自分でも感心するよ。

バイクで盛岡まで走るのは、去年の10月以来(→過去記事)、ちょうど一年ぶり。

 


 

県境を越えて間もなく、秋田県象潟道の駅「ねむの丘」

早朝6時にもかかわらず駐車場は車でいっぱい・・・、車中泊の観光客がほとんど。

年配の夫婦連れが多いかな、もう車内で自炊しながら朝食を摂っている人たちもいる。

 


 

なんの虫だろう?由利本荘辺りを走っていると、口元にぶつぶつ細かなものが当たる。

日本海東北道をから国道105号に下りた時、その正体を見た。

秋田の海沿いを走って濃霧に遭遇するのは初めてだぜ・・・もうガックリだよ。

 


 

ようやく霧が晴れた・・・と言うより、この画像のとおり「濃霧を抜けた」が正解。

旧大内町から旧南外村に入るあたり、ミスティ・ロードを走ること50分。

下手すると大曲も霧の中かと覚悟していたので、ホッとしたよ。

 


 

国道105号から国道46号に繋ぎ、道を左に折れれば田沢湖畔。

ボクの行く先はこの道の先、秋田岩手の県境に連なる仙岩峠の山々。

初めて超えた学生の頃から、仙岩峠という響きに何故か気持ちが高揚するんですよ。

 


 

県境をまたぐ仙岩トンネルを含め峠の9つのトンネルは、全て秋田県側にあります。

最初のトンネルのすぐ手前に建つ「峠の茶屋」が見えますね。

「ここは・・・が美味しくて有名」とヤスが言っていたけど、何だっけ?寄ったことないし。

 


 

 

仙岩峠に入ると、いつも最初に目を奪われる深い沢。

学生の頃、田沢湖駅から盛岡までヒッチハイクをした旧道も見える。

ヒッチハイクと言っても、この辺りで強引に車に拾われ、あっという間の盛岡だったなあ。

色づいているかなと期待していたけど、紅葉にはまだ早かったね。

 


 

バイクとはいえ、路肩にギリ寄せて景色を愛でるなんて、とても危険で大迷惑な行為。

すぐ横をビュンビュン車が追い越していく・・・猛省しています。

 


 

9つ目最後のトンネルとなる仙岩トンネルの秋田県側坑口です。

全長2544mの中ほどに岩手県との県境があります。

完成した当初は、トンネルとは思えない明るさで、ボクを異次元に誘うような感じがしたな。

 


 

いつ頃からだろうか、いきなり目に飛び込んでくる存在感。

傍に立つ看板には、国直轄のシガクラ沢砂防堰堤工事とあります。

 


 

防災機能が第一とは言え、今は砂防堰堤にも自然景観との調和が求められるらしいです。

自然景観に馴染むには、意匠の善し悪し以上に長い年月が必要ですね。

安心感のある立派な堰堤だけど、人工物を簡単に超えてくるのが自然の営みなんだよね。

 


 

出発して5時間、希望通り、岩手山との再会を果たしました。

やっぱり頂上辺りには雲が掛かっちゃっていますねえ、ちょっぴり残念。

仙岩トンネルを抜けて見上げた空模様で、そんな予感はしていました。

お山のもっと近く、網張方面へ舵を切ろうとも考えたけど、街の空気が恋しくなってきたぜ。


ジャッカル成功!って何よ!?

2023-10-09 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

ほんとに、うるさいわあ!

とても試合映像に集中できなくて、「消音」して観ていたよ。

熱い競技ほど、もっとクールに落ち着いて話してほしいよ。

熱狂するのは観客だけで十分、身びいきで盛りに盛った中継アナの話はいらんねん。

 


 

ノーサイドの数分前で、テレビのスイッチを切ったよ。

ボクごときが・・・十分承知の上だけど、前回大会のチームに比べて反則が多すぎる。

大会直前の強化試合の時から感じていたんだけど・・・、改善されなかったね。

 


 

悔し過ぎてつい毒を吐いてしまった・・・、ついでにもう一つ吐かせてもらうよ。

ジャッカル成功!!って、何よ?! ボールを奪い取ってねーし!

タックルされた選手がボールを離そうとするのを邪魔してるんなら、逆に反則なんだぜ。

ジャッカル成功!!って中継アナが叫ぶたびに、興ざめするわあ。

いけねえ、いけねえ、とうとう中継アナにまで八つ当たりしてしまったわ。

 


 

アルゼンチンは強かったね。その気っぷのいいラグビーに清々しささえ感じたよ。

観ているだけのボクにさえ、じわじわとノーサイドの感情が沸いてくるチームだったね。

それにしてもさあ、ここっ!というところだけでも規律が守られていたら・・・、勝てた。


アカベコが消えた日

2023-09-17 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

午前6時半に出発して、30分ほどで川霧が立ち込める最上川峡に至る。

予報を観て、今日の往路は表も裏も雨の心配はないと踏んで出て来たんですけど。

 


 

今のところ、シールドを濡らす水滴が視界を妨げるほどじゃない。

ひと山越えた鳴子温泉辺りまで行けば、空も明るくなると思う。それまで降らないで。

 


 

やたら喉が渇くのでガムを買おうと赤倉温泉近くのコンビニにバイクを停める。

なんだ、なんだ? お祭りですかあ・・・商売繁盛ーーー! わっしょい、わっしょい!

 


 

最上町富沢地区の富沢まつり、コンビニ近くの富山馬頭観音の祭礼だそうです。

小さな集落のようですが、威勢のいい若者がいっぱいいて、初老の目には頼もしく見える。

気になる空模様、県境越えの一時間は霧とも雨ともつかないお湿めりの中、濡れながら走った。

 


 

国道4号を北上、岩手県に入ってすぐ旧道に下りると「鬼死骸」に遭遇する。

「鬼滅の刃ブームの頃、ここの "鬼" にも人が集まったんだよ」

何年か前にキクちゃんに教えられて以来、初めて「鬼死骸」にバイクを停めた。

 


 

名の由来を記してはいないが、明治八年までこの辺りは鬼死骸村だったんだって。

道路の向かい側には「奥州街道入り口」の看板もある。

栗駒山の代わりに「真柴歴史散歩」でもしてみませんか。

 


 

「あと何台来るんだっけ? Oka のバイクはもっと中に入れて」

えっ? お花畑の中ですかあ、不釣り合いな風景に、相棒に代わりボクが少し照れた。

想定していた10時を10分ほど過ぎて、無事、コン先輩んちに到着。

 


 

ボクが着いて間もなく、美味しい珈琲をいただいているところにガン先輩も到着。

試合会場は水沢インターの近くだっけ?・・・、今度はヤスから電話が来た。

秋田から来るヤスは、まっすぐ試合会場に行くと言って電話を切った。

 


 

「ヤスもここに来て一緒に昼食して、みんなでグランドに行こうよ」とキクちゃん。

ヤスには来てまた戻るような話なので、ヤスを納得させるのはガン先輩しかいない。

四人分の「たらこパスタ」が食卓に並んだタイミングで、先輩の支持通りヤスが到着。

ワイワイ・ガヤガヤの楽しい昼食会の後、ヤスの車にガン先輩キクちゃんボクが乗り込む。

 


 

キックオフには10分ほど遅れて、オサムが待つグランドに到着した。

オサムからは、「開始後1分で早くも7点いれられた」のメールが車中のボクに届いていた。

そうだろうな、試合内容ですかあ・・・、ボク等OBにそれを話す気力なんて、ないよっ!

 


 

ここはキクちゃんの言葉を借りましょう。

タックルってしないんだね、もうバテてるみたい、スクラムがバラバラだね・・・とか。

足がつってグランドに大の字で女子マネの処置を受けている姿には、ボクも言葉がなかった。

 


 

皮肉にも、新調したというユニフォームから「アカベコ」が消えていた。

それも新調したのはファースト・ジャージだというから・・・ボクには理解不能。

そのことには、コン先輩んちに帰ってからも、みんなで首を傾げた。

 


 

岩手大学ラグビー部のジャージは、「黒」に「アカベコ」なんだってばさあ!

上腕の赤の三本線は、全国地区対抗大学ラグビーを制した回数を意味してるんだぜ。

愚直に猛進するアカベコは、「縦は楯に通ずる」の岩手大学ラグビー部の象徴なのに。

 


 

ボクだけじゃない、ガン先輩もヤスもオサムも、みんな胸に去来するものは、多分、同じ。

ましてやあの試合内容だもの・・・ブッツン!!と、何かが音を立てて切れた。

そろそろ、潮時なのかなあ。

 


 

でも、ボク等はこれからが本番、その前に記念写真をば・・・、慰安旅行みたいだね。

ボク等の近くで観戦していた女性にシャッターを切ってもらった。

岩大の関係者の方ですか? 「いや・・・でも、岩手不惑の関係・・・」

じゃあ、フク君の・・・、そうだ、フク君に挨拶してから帰んなきゃあ。

キミとかOモリが指導したら強くなるんじゃない?と話したけど・・・、そりゃそうだよなあ。

 


 

何もかもキクちゃんに準備してもらったけど、ボクお勧めの「鷲乃尾」をオサムが持参した。

どこの酒なの?と訊くから、ボクが「鷲乃尾」を知ったきっかけをみんなに説明・・・

ちょっと待てよ、誰も聴いてねーじゃん! 「おめの話は長げーーんだよ」とキクちゃん。

 


 

開宴は確か4時半前だね。のどの渇きに抗しきれず、グラスからは泡があふれ出す。

先付けは冷奴、もつ煮、それからホヤ・・・とてもご馳走の全ては思い出せないよ。

カツオはとても新鮮で美味しかったなあ! あの「いかり」を彷彿させるお点前だねえ。

 


 

いつもの如く、そのほとんどは楽しかった記憶の陰に隠れて思い出せないなあ。

ただ、狭小空間の中で生きるボクに、それって何?的な「今情報」は興味深いのよ。

仙台秋田盛岡一関と、みなさんが住んでるところの話題も楽しいしね。

 


 

ガン・コン両先輩はじめ個性豊かだったラグビー部の先輩たちのエピソードは不朽の名作だよ。

椅子にふんぞり返る後輩の前で先輩が立って話すなんて・・・、現役時代はありえないね。

でも、こんなんでも、誰一人、ガン先輩にタメグチでは話さないところは流石だね。

 


 

さあて・・・誰に掛けようかな、オサムの電話魔が始まったぜ。

誰に掛けたっけ? 福井のケンジと京都のアライ、秋田のアネもかあ。

ボクもケンジには、先日ムスメ家族が恐竜博物館に行った話をしたような・・・

 


 

盛岡でのラグビーとの出会いは偶然だったけど、それだけにとても幸運なことだったんだね。

当時は、それなりに悩みながらのラグビーだったけど、心身ともに鍛えてもらった。

50年過ぎた今も、ここに来るたび、ボクの我儘な性格は矯正されて奥サンの元に帰るんだ。

「奥サンも喜んでいると思うよ」とキクちゃんに言われ、ずぼしです。二の句が継げません。

 


 

翌日、じゃあ、またねえ。元気でねえ・・・と、みんなそれぞれ帰っていった。

生涯幹事のボクは、次はいつにしよう、また集まってくれるかなあと考えている。

アカベコを傍にブログを書いていたら、ふと、あの「部旗」のアカベコが脳裏に現れた。

試合会場にいつも翻っていたあの部旗はどうしてしまったんだろ・・・・

でも、もういっかあーーー 老兵は死なずともただ消え去るのみですよ。


ノー・サイドと言われても

2023-09-11 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

ちょっとしたほころびを突く時のチリの突破力は脅威だったけど、まずは初戦を獲った。

その訳をうまく説明できないけど、終始チリのチームには好感を持って観ていた。

きっとお互い心からの握手ができる相手だったんでしょうね・・・

ボクには出来なかった。勝てば照れくさいし、負ければ顔を見たくないほど悔しかったし。

 


 

ボクはと言えば、少しずつ回復していた左アキレス腱の痛みが、また元の木阿弥に。

無理をしたつもりはないけど、ちょっとだけピッチを上げたら、後半痛みが大きくなった。

歳とると怪我がなかなか治らないという話は他人事と思っていたけど、まさに実感しています。

 


 

この日曜日は二年ぶりの現役応援のため、一関~水沢に向かいます。

ガン先輩、ヤス、オサム、それにキクちゃん、みんなで応援できるのがいいね。

あんまり母校に肩入れせず、一人のファンとしてノー・サイドの精神で応援しましょう。


ラグビーワールドカップ2023

2023-09-09 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

改めてラグビーという競技は・・・言葉が見つからないけど、とにかく「別格」だと思う。

何が別格なんだとか身びいきな評価だよと言われるかもしれないけどね。

戦術的には陣取り合戦だけど、たった一個のボールの身体を張った争奪戦だと思っている。

 


 

元?アナウンサーの雨宮塔子さんが、注目の選手としてリーチ・マイケルを挙げていました。

激しいタックル、泥臭いひたむきなプレーでチームを引っ張る姿が好きなんだそうです。

失礼ながら、ボクが思っていた彼女の印象とかけ離れた確かなラグビー観に驚きました。

 


 

最近の試合を観て驚くのは、危険なプレーへの厳格なレフリングです。

今のプレーもダメなのかあ・・・、かつての経験者ほど戸惑いながら観ていると思う。

でも、それはいいことだと思うし、ラグビーの将来のためにとても重要なことですよね。

 


 

いよいよ、2023ラグビー・ワールドカップが開幕しました。

ジャパン関係者からは自信に満ちた声ばかり聴こえるけど、かなり心配しているよ。

野球、バスケットボールと盛り上がったあとだから、尚更だよ。