温故知新No2

静岡県の牧之原市から、盆栽、野球審判、蕎麦打ち、おやじバンド、その他徒然なるままに、ブログしています。

2015旧海軍大井航空隊跡地見学会

2015-12-13 08:01:02 | 日記・エッセイ・コラム
昨日は、市内牧之原地区にある、元海軍大井航空隊が所有していた施設の地元見学会。
実は、この建物がある1万3,000平米余りの土地は、海軍から所有を農林省に引き継がれ、そのまま静岡県のお茶の原種の保育や、この地域での農産物の種苗の改良などに利用された農地であった。

しかし時代とともにその広大な土地での原種管理は、技術革新や他の効率的な管理により必要としなくなり、結局閉鎖されることに。

その土地がこの度地元企業に売り払われることとなり、今まで唯一残されていた敷地内に建てられている航空隊の施設は、ちょうど広大な土地のほぼ中央に建てらてているため、土地の利用上撤去されることになる。

この建物は、電探講堂という名称の電波などの発信や収集の訓練棟との一説もあるが、それを示す資料もなく、また、昭和の初期に建てられた建物は、その後改装されたり、種苗センターの管理事務所として改修されたりして昔の面影はなくなっている。

そんな撤去される建物ではあるが、地元の地域の方々にとっては、小さいころから目にしていた思い出の遺構。
したがって、撤去される前に、日ごろは閉ざされている施設の見学会が行われた。

歴史的な建造物ではあるが、この土地を利用するにはちょうど不便な場所にある。また、丈夫にはできているがそれでも昭和の施設、耐震強度も不明でこのまま移設保存することも困難であり、地元のご理解をいただき、やむなく取り壊すことに。

ただし、ここに航空隊が残した様々な歴史的記録はしっかりと保存継承し、現在の、そしてこれからの平和を保ち続けなければならないという意志の礎にしなければならない。

前日降った雨もすっかり晴れ、師走にしては青空が広がり温暖な日となった跡地見学会は、平和というものをあらめて認識するいい機会であった。

【写真↓:広大な土地の中にポツンとたたずむ施設】


【写真↓:昭和を感じさせない外観は、その後種苗管理センターの事務所として利用するために改修されたためだ。】


【写真↓:中はがらんどう。床、内壁など、内装も改装されている。】


【写真↓:改修されたアルミサッシが納まる壁は、軍事施設のためだいぶ厚いものとなっている。】


【写真↓:ガラスが割れていないにもかかわらず室内になんとツタが・・・。アルミサッシと壁との間から侵入して来ていた。】


【写真↓:剥がれた外壁を見ると、レンガが出ている。この施設はレンガ造りであった。】


【写真↓:この土地を掘ると、過去に土地壊した施設の基礎などのがれきが出てくる。】




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