総裁として自由民主党党員の処分を断行・・・。
普通、明確な基準を設け、それに照らし合わせてだれもが、いわんや処分をされる者でも、疑問を持たない裁定となることが公正な処分である。
しかし、処分を受けられる党員から、疑問の声が上がる・・・。
その最も注目を集める疑問は、岸田首相自らの自民党総裁としての責任・・・。
岸田首相は、各派閥での不適切な処理、不明朗な会計処理は、各派閥のそして各党員自らの責任であるという。
一方、岸田首相自身は、不適切な会計処理はしていないので免除・・・。
しかし、一番大事な自民党総裁と言う責任部分を忘れていないか・・・!?自民党党首の責任ではないような答弁を繰り返す・・・。
党の各派閥、党員が不正をしたことは、そのトップの責任に結びつくのが筋。
大企業のトップは、自らの責任を明確にし、進退判断する・・・。
庶民からすれば、何で自民党総裁と言うトップは、おのずと党内をコントロールできないのかと、疑問に思う。
岸田首相の責任は国民が判断すればいいといみじくもおっしゃったようだ。
なら、今渦中にいるこの時に解散総選挙を直ちに断行し、国民の判定を受けるべきだ・・・。
それもできずに火の粉を振り払うことだけに必死の岸田首相・・・、さらに支持率は低下するだろう。
それにしても、離党勧告の厳しい処分を行けた塩谷議員が、再審査を申し出たようだ・・・。
離党となれば、選挙支援が得られない、なおかつ比例代表の名簿登録にも上げられない。
そのトドノツマリ、選挙をしても落選の可能性が多いに増す。
ただ・・・、塩谷議員は、元々個人対戦の選挙区選挙で前回敗れ、比例代表で何と首の皮1枚を残し救われた議員・・・。
岸田首相としてみれば、ちょうど安倍派の責任者、かつ次回の選挙では勝つ見込みが薄い、いわばレームダックがひょこひょこと目の前を歩いていた・・・。
だから、塩谷議員を一番厳しい処分にして、処分の厳しさを世間に示し、自民党の禊を済ませようとしたのだ・・・。
これに対して、再審査を請求した塩谷氏も、自らの首を差し出して、政治資金の元凶である安倍派の責任を一手に引き受けるぐらいの引き際を見せた方が、男となるような気がするが・・・。