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(1分で知る)遺伝子:6 喫煙によるDNA変異

2016年11月09日 18時42分44秒 | タバコ
(1分で知る)遺伝子:6 喫煙によるDNA変異
2016年11月9日 (水)配信朝日新聞

 喫煙はがんのリスクを高める。たばこの煙に含まれる物質がDNAを傷つけるためだという。国際チームが千人以上の肺がん患者で調べると、傷にあたる突然変異の数は喫煙量が多いほど増え、毎日1箱のたばこを1年間吸うと肺の1細胞あたり150個の突然変異が蓄積すると推定された。
 こうした変異のすべてが、がんに結びつくわけではない。ヒトのDNAは30億の塩基対からなるが、たんぱく質を作る指令を出す「遺伝子」にあたる部分は数%。大部分は傷ついても何も起こらない。細胞分裂の制御にかかわる重要な遺伝子、それも複数に変異が入ってがん化が始まる。
 たばこによる150個の変異は全DNAを調べたもので、遺伝子の変異に限れば「多くても数個だろう」とチームに参加した国立がん研究センター研究所の柴田龍弘分野長は話す。
 体にはDNAの傷の修復や、異常な細胞を排除する仕組みもあるが、それらを逃れた細胞で変異は蓄積していく。がんの種類や患者によるが、大人のがん細胞には数十~百個以上の遺伝子に変異があるという。
 がんは遺伝子の病気だ。その詳細が明らかになりつつある。
(瀬川茂子)

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