日々

穏やかな日々を

鼻の中の菌、化合物に抗菌作用 黄色ブドウ球菌に効果 独チーム発見

2016年07月29日 12時08分08秒 | 医療情報
鼻の中の菌、化合物に抗菌作用 黄色ブドウ球菌に効果 独チーム発見
2016年7月28日 (木)配信朝日新聞

 人の鼻の中にいる細菌が作り出す化合物に既存の抗生物質が効かないメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対する抗菌作用があることを独チュービンゲン大のチームが発見した。新たな抗生物質として利用できる可能性があるという。英科学誌ネイチャーに28日発表する。

 研究チームは、鼻の中にいるブドウ球菌の一種に黄色ブドウ球菌の増殖を抑える効果があることを発見し、その化合物を特定することに成功した。黄色ブドウ球菌を皮膚に感染させたマウスでこの化合物の効果を調べたところ、死滅させることがわかった。

 黄色ブドウ球菌は約30%の人が鼻の中に保菌するとされ、MRSAの場合は重症化して肺炎や敗血症を起こすこともある。研究チームが調べると、この化合物を作る菌を鼻に保菌している人の場合、黄色ブドウ球菌の保菌率は約6%にとどまっていたという。

 抗生物質は土壌中の微生物から見つかることが多かった。研究チームは「人の体内にいる細菌も抗生物質の源になり得る」としている。(松本千聖

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 身もだえするような恐怖 障... | トップ | 容疑者の診察医聞き取りへ ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

医療情報」カテゴリの最新記事