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児童虐待12万件、過去最悪 面前DV歯止めかからず 26年連続の増加 厚労省まとめ、16年度

2017年08月17日 23時58分21秒 | 行政
児童虐待12万件、過去最悪 面前DV歯止めかからず 26年連続の増加 厚労省まとめ、16年度
2017年8月17日 (木)配信共同通信社

 全国に210カ所ある児童相談所が2016年度に対応した児童虐待の件数が12万2578件(速報値)となり、過去最多となったことが17日、厚生労働省のまとめで分かった。児童虐待への意識が高まり、相談・通告が増えた面もあるが、配偶者への暴力で子どもが心理的ストレスを受ける「面前DV」などは増えており、依然として歯止めがかからない実態が明らかになった。
 集計を始めた1990年度から26年連続の増加。初めて10万件を超えた15年度と比べ18・7%増えた。厚労省の担当者は「児相の態勢を充実させるとともに、子育て支援や母子保健などを担う市町村との連携を進めたい」としている。
 15年度に死亡した子どもに関しては、厚労省の専門委員会は初めて、自治体に、虐待死とはみなさなくても、疑われるケースも報告を求めた。専門委がその内容を精査し、8人については独自に虐待死と判断した。
 その結果、無理心中を除く虐待で死亡した子どもは14年度から8人増の52人。うち30人は0歳児が占めた。背景には、予期しない妊娠など母親が抱える問題もあることから、専門委は、妊娠期間中を含む切れ目のない支援体制が必要と提言した。
 厚労省は17日、全国の児相所長を集めた会議を開催。児童福祉施設や里親家庭などで子どもが虐待を受ける事例が14年度中に62件あり、86人が被害に遭っていたことも明らかにした。
 16年度の都道府県別の児童虐待の対応件数は、大阪が1万7743件で最多。東京1万2494件、神奈川1万2194件と続いた。最も少なかったのは鳥取で84件、島根214件、佐賀275件の順だった。
 前年度からの増加率で見ると、福島(1・81倍、956件)、富山(1・76倍、629件)、福岡(1・75倍、4194件)などが高かった。一方、宮城など7県では減少した。
 虐待の内容別では、面前DVや暴言、無視などによる心理的虐待が、15年度から1万4487件の増加となる6万3187件(51・5%)。身体的虐待が3万1927件(26・0%)、育児放棄(ネグレクト)が2万5842件(21・1%)、性的虐待が1622件(1・3%)だった。把握の経路は警察からの通告が半数近くに上った。
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「ストレスで突然死」仕組み解明…マウスで確認

2017年08月17日 06時44分46秒 | 医療情報
「ストレスで突然死」仕組み解明…マウスで確認
2017年8月16日 (水)配信読売新聞

 慢性的なストレスが胃腸炎や突然死を招く神経メカニズムをマウスで確かめたと、北海道大の村上正晃教授らのチームが15日、オンライン学術誌「イーライフ」で発表した。
 ストレスが体の不調を引き起こす仕組みを解明したのは初めてで、ストレス性疾患の新たな治療法の開発が期待できるという。
 研究チームは、飼育箱の底に水をためて熟睡させないなどストレスを与えたマウスを使って実験。脳内のストレス中枢が活性化すると、血中の特定の免疫細胞が脳内血管に集まり、小さな炎症が発生することを確認した。さらに、神経を通じて消化管に炎症が広がり、血中のカリウムが増えることで心不全につながることも見つけた。
 この免疫細胞を注入されたマウスは、ストレスを与えると1週間で約8割が死んだという。同じ細胞は人間の血液中にもあり、血液検査で細胞の有無を調べれば、ストレス性疾患のかかりやすさを推定することも可能だという。
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