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メタボで胆石増えるメカニズム解明

2017年01月30日 22時01分58秒 | 医療情報
メタボで胆石増えるメカニズム解明
東北大ら、遺伝子改変マウスで
QLifePro 医療ニュース2017年1月30日 (月)配信 消化器疾患内分泌・代謝疾患

 東北大学は1月25日、メタボリックシンドロームで胆石が増えるメカニズムを、遺伝子改変マウスを用いて解明したと発表した。この研究は、同大学大学院医学系研究科の糖尿病代謝内科学分野の山田哲也准教授、浅井洋一郎医員、片桐秀樹教授らが、消化器病態学分野の下瀬川徹教授、病理診断学分野の笹野公伸教授、東北大学病院薬剤部の眞野成康教授、山形大学医学部内科学第二(消化器内科学)講座の上野義之教授、東北大学加齢医学研究所分子腫瘍学研究分野の田中耕三教授らとの共同で行ったもの。研究成果は「Gastroenterology」オンライン版に1月13日付けで掲載されている。
 胆石は、欧米では成人の10~20%、日本を含む東アジアでは5~10%と、非常に有病率の高い疾患。また、予後が不良ながんのひとつである胆のうがんの危険因子であることが報告されている。一方、近年増加の一途をたどっているメタボリックシンドローム患者では、脂肪肝に伴って胆石症が発症しやすいことが知られているが、その理由は明らかとなっていなかった。
 研究グループは、メタボリックシンドロームに伴う脂肪肝の状態では、肝臓内の血流が低下し肝細胞が酸素不足に陥ることに着目。ノックアウトマウスを用いて研究を進めたところ、肝臓内脂肪蓄積により、肝細胞では、酸素不足が生じ低酸素誘導因子(HIF-1α)が誘導・活性化されることで、胆汁への水分を供給するタンパク質(アクアポリン8)が減少し、その結果、胆汁が濃縮されてコレステロールが析出、胆石形成が促進されることが明らかとなった。
 さらに、メタボリックシンドロームに伴った脂肪肝を有する患者の肝臓生検サンプルを用いた検討でも、胆石を有する患者では、肝臓のHIF-1αが増加していることも発見。このことから、マウスの結果がヒトでも裏付けられ、ヒトの胆石の原因として、脂肪肝に伴う肝臓の酸素不足が重要であることがわかったとしている。肝臓の低酸素に介入することが、今後脂肪肝に伴う胆石の治療、ひいては胆のうがん発症の予防につながる可能性が考えられると、研究グループは述べている。
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運動中はスマホを持つべきでない理由

2017年01月30日 21時59分21秒 | 運動スポーツ
運動中はスマホを持つべきでない理由
通話やメールは運動強度に悪影響
HealthDay News2017年1月30日 (月)配信 整形外科疾患その他

 運動中に携帯電話で通話やメールをすると問題が起きる可能性があるという2件の研究結果が報告された。
 これらの研究では、運動中に携帯電話で通話やメールをすると、運動セッションの強度が下がることが判明した。さらに重要なこととして、携帯電話の使用はバランスに影響し、怪我のリスクが高まる可能性もあるという。
 具体的には、携帯電話のメールにより姿勢の安定性は45%低下し、通話でも19%低下した。ただし、大学生45人を対象とした研究では、運動中に携帯電話で音楽を聴いても姿勢の安定性に有意な影響はなかった。
 研究を実施した米ハイラム大学(オハイオ)統合運動科学助教授のMichael Rebold氏は、「日常で階段を使っているときに携帯電話で通話やメールをすれば、注意が2つのタスクに分散され、姿勢の安定性が崩れて、転倒したり筋骨格系を損傷したりする危険性がある」と話している。
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食物アレルギー、肌の治療で予防

2017年01月30日 21時56分46秒 | 医療情報
食物アレルギー、肌の治療で予防
アトピー性皮膚炎乳児650人で臨床研究へ
読売新聞2017年1月28日 (土)配信 一般内科疾患アレルギー疾患小児科疾患皮膚疾患

 食物アレルギーを皮膚のケアによって予防する臨床研究を国立成育医療研究センター(東京都)の大矢幸弘アレルギー科医長らが新年度から始める。
 食物アレルギーのきっかけとして皮膚の防御機能の低下が注目されており、弱った皮膚を守り発症を減らそうとする試みだ。
 食物アレルギーは、体を守る免疫が、食物を異物とみなして攻撃し、呼吸困難などを引き起こす。アトピー性皮膚炎などで弱った皮膚から侵入した食物が原因となることが近年分かってきたが、適切な皮膚ケアの方法は確立していない。
 臨床研究では生後2~3か月のアトピー性皮膚炎の乳児650人を、炎症を抑えるステロイドを最初から塗り早期に湿疹をなくす群と、主に保湿剤で徐々に湿疹をなくす群に分ける。数か月後卵を食べさせアレルギーの発症割合を比べる。その後どちらの治療もしていない皮膚炎の乳児も加え経過を観察、食物アレルギーの効果的な予防法を探る。約10医療機関と連携する。
 同センターなどは昨年12月、皮膚炎の乳児に生後6か月から卵の粉末を微量食べさせ、卵アレルギー発症を8割減らせたと発表した。食物摂取で免疫の発症を抑える機能が高まったとみられるが、今回はより早めの皮膚のケアで食物アレルギーの予防を狙う。
 下条直樹・千葉大学教授(小児免疫アレルギー学)は「食物アレルギー予防で皮膚の状態の改善は重要と考えられる。乳児のより早期からの皮膚治療で、予防できる可能性があり、成果を期待したい」と話す。
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ハイパワー人工筋肉を開発

2017年01月30日 21時55分14秒 | 医療情報
ハイパワー人工筋肉を開発
東工大-ブリヂストン、高弾力繊維でゴム被覆
化学工業日報2017年1月30日 (月)配信 その他

 東京工業大学の鈴森康一教授、ブリヂストンの櫻井良フェローらの研究グループは26日、ハイパワー人工筋肉(アクチュエーター)を開発したと発表した。耐油性などに優れるゴムチューブを用いることで油圧駆動を可能とし、ゴムのため軽量で衝撃や振動にも強い。従来の電気モーターや油圧シリンダーに比べ5~10倍のパワーを発揮するが、大きなパワーだけでなく細かな力での制御も可能。災害時などの過酷な作業環境に耐えるタフロボットを実現するとともに、産業用・家庭用ロボットへの応用も目指す。
 ゴムチューブを高弾力の化学繊維織物で覆ったマッキベン型の人工筋肉を開発した。マッキベン型は通常、空気圧で動作するが、優れた耐油性や変形特性を持つゴム素材の開発などにより油圧での駆動を実現した。内閣府の「革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)」の一環として取り組まれた。
 油圧で加圧することで本体が縮む。ゴムチューブ末端の締めつけ技術によって高圧に耐えるようにした。また、チューブを覆う化学繊維織物の編み方も工夫しており、耐圧性とともに外部からの衝撃などからチューブを保護する役目を果たす。今回はタイヤコードにも使われるアラミド繊維を使用した。
 従来のマッキベン型(0・3~0・6メガパスカル)を大きく上回る5メガパスカルの圧力で動作し、この圧力を効率良く力に変換することで電気モーターや油圧シリンダーを凌駕する力を可能とした。「タイヤや免震ゴム、油圧チューブなどの技術をうまく活用できた」(ブリヂストン)という。
 外径15ミリメートル、長さ514ミリメートル、重量218キログラムの人工筋肉を試作した。最大収縮率は33%で、最大700キログラム/平方センチメートルの圧力に耐える。また、「力/自重比」(発生力を重量で割った値)が高く、軽量とハイパワーを兼ね備える。さらに急速な動きだけでなく、ゆっくりとした動きも可能であることから、繊細な作業にも対応できるとしている。
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