今朝のさぶろうは「五濁」のことが気に掛かる。とはいえ、極度に浅い智慧しか持っていない。だからただの疑問の露呈だ、これは。
五濁。ごじょく。五つの濁り。五濁悪世には五つの濁りがある。
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電子辞書に頼るとこうある。
仏教用語。四劫のうち、住劫の減劫のときに興る次の5つの悪い現象。劫濁(こうじょく):飢饉・悪疫・戦争などの時代の汚れ。衆生濁(しゅうじょうじょく):身心が衰え苦しみが多くなること。煩悩濁(ぼんのうじょく):愛欲が盛んで争いが多いこと。見濁(けんじょく):謝った思想や見解がはびこること。命濁(みょうじょく):寿命が10歳まで短くなって行くこと。
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浄土教の根本聖典である仏説阿弥陀経にはこうある。
釈迦牟尼仏、よく甚難希有の事をなして、よく娑婆国土の五濁悪世、劫濁、見濁、煩悩濁、衆生濁、命濁の中において、アノクタラサンミャクサンボダイ(無上正等正覚=仏の悟りの智慧)を得て、諸々の衆生のために、この一切世間難信の法を説きたまふ。
娑婆世界にはこの5つの悪があるという。だからさぶろうは濁りの世に住んでいるということになる。ここに釈迦牟尼仏が現れてこの難信の法である阿弥陀経を最も濁っているさぶろうに説かれたということか。
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5つの濁りを一身に引き受けているさぶろうに、しかし、釈迦牟尼仏の説法、阿弥陀経の教えは届いて来るだろうか?
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