19)蛇は水を飲んでこれを毒としますが、牛はこれを飲んでこれを乳とすることができます。
20)濁った水は時が経てば澄んできます。苦しみも時が経ったのです。澄んでくれば水なのです。
21)彼はやがてこれをよろこびに醸造することができるようになっていました。
22)どん底まで落ちなければならなかったのです。そこまで落ちてやっと春風に出遭うのです。
23)ここまで来ればもう苦しみ度合い100段階のルートを歩き続ける必要性がなくなっています。反対路線の喜び度合い100段階のルートに切り替わっています。
24)彼は1段階また1段階とプラスの段階へ進んで来ます。なにしろ毒だったものがおいしい乳に変わっているのですから、彼はこれを糧とします。栄養とすることが出来ます。
25)これがしみじみとしています。これが腹に滲みてきます。まだまだ苦しみ段階にいるのにまるで喜び段階にいる人のようです。
26)苦しみ段階50にいることがもはや苦痛になっていません。このルートを破壊しようともしていません。