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今夜はこんなことを考えた。75歳の誕生日を安んじてみた。無碍の一道を歩む者=生死の迷いを出ない者。この等式に、この老人は支えられているのだ。
無碍の一道を歩む者であれば、生死を存分に迷っていていいはずである。
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妨げるものが百千万あったとしても、それを妨げとしない歩みの道がある。
妨害するものに引き摺られなければ、無碍に等しい。それを見通すことができれば、無碍に等しくなる。百千万回、妨げられまた妨げられしていても、いい。いいはずである。その先の仏陀を見通せていたらそれで、無碍となるのである。