映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

ザ・スタンド Medicine Man 

2010-11-09 | 映画 さ行
先月、名古屋で開催されていた「生物多様性条約第10回締約国会議 COP10」。
報道される内容を見聞きする中、「こんな映画、前に見たことあるぞ~。何だったっけ?」と考えてました。
そうしたら、昨日ケーブルTVで放映してました。 そうそう、「ザ・スタンド」
ショーン・コネリー主演の1992年作品です。 コネリー、いいね~

今回のCOP10で議論をよんだ「遺伝資源の利用から生ずる利益の公正で衡平な配分」にぴったんこな
ストーリー。
18年も前に、こういうテーマの映画を作っていたということに脱帽。
私は映画館でなく、随分前にDVDじゃなくてビデオで見ました。
いま公開されていれば、話題になったんじゃ~ないでしょうか? ちょっと早すぎたねぇ。

原題は「Medicine Man」。「原住民の呪術医」または「霊魂との交信や病気の治療ができると信じられている宗教指導者」を指し「シャーマン shaman」と同義のようです。
日本語のタイトル「ザ・スタンド」って・・・なんでかなぁ~?
スティーブン・キング原作の別のストーリーがあるようですが・・・こっちは知りません。

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         ザ・スタンド  Medicine Man

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 < ストーリー >
アストン財団の援助を受け、南米アマゾン奥地で単身癌の特効薬を研究する植物学者キャンベル。
彼の研究成果を調査するべく、3年ぶりに女性科学者レイ・クレイン博士が財団から派遣される。
当初はぶつかりあう二人だが次第に打ち解け、この部族にしかない花の研究をしていることを打ち明けるが財団には渡さないと言うキャンベル。
やがてこの村にアマゾン縦断道路建設の話があり、研究の時間が残りわずかなことを知る。
癌の特効薬は? 村人たち、そして二人の運命は?


以前テレビで、ジャングルや未開の地に分け入り、植物や動物標本を集め、新しい薬の開発の為研究しておられる研究者を追う番組を見ました。
苛酷な環境でのフィールドワーク、研究者といえど白衣を着て実験器具を扱うだけやないんやなぁ~。
体力ないと勤まらんでぇ~と「研究者」という方々への認識を新たにしました。

ショーン・コネリー演じるキャンベルは髭に長髪ポニーテールという出で立ちで原住民社会に溶け込む、
まさに体力自慢肉体派研究者です。
キャンベルがアマゾンの奥地で原住民と共に穏やかに過ごす中、村に突如現れるブルドーザー。
こういう構図を見ると、先進国で科学の進歩を享受している身としては加害者側として胸が痛みます。
金のなる木が見つかると、強引に文明を教えてやるとばかりに恩着せがましく土足で踏み込む資本主義。

COP10名古屋議定書では「自然の動植物がもたらす利益を先進国と途上国で分け合うルール」を定め、
「議定書発行前に入手した生物は改めて対価を払わなくて良い」とする一方、
「人工合成した『派生物』の利益還元では途上国の主張を容認」ということで落ち着いたみたいですね。
「先住民の薬効成分の知識にも利益配分することが望ましいことを認識する」と前文にも謳っているようですが、
批准していないアメリカのような国とはどういうことになるんでしょう?

先住民族の立場から提言するため来日した、南米の長老グランマたち。
「私たちを癒やしてくれる土や水、空気の汚染が心配です。人類は岐路に立たされている。
自然を管理できると思わず、自然に対して謙虚に生きるべきです」という、しごく真っ当な訴えに、
私たちにできることは何だろうかと考える今日この頃です。

この映画を今月の映画に選んだムービープラスはなかなかだなぁ~と思ったけれど、COP10の前に放送していたら
もっと良かったんじゃぁないの?

DVDやブルーレイは発売されているのかしら?
  
   

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 ***** 見た 映画 *****

 11月2日 「あいつはママのボーイフレンド」DVD メグ・ライアン、アントニオ・バンデラス主演
           母親の恋人が絵画泥棒では?と悩むFBI捜査官のドタバタコメディー

 11月4日 「16歳の合衆国 THE UNITED STATES OF LELAND 2003」DVD ライアン・ゴズリング主演
              16歳の少年は何故知的障害のあるガールフレンドの弟を殺したのか?


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