トラ・イアン・グルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

死神の精度 伊坂幸太郎

2013-09-16 06:46:50 | 本 2013年
死神のターゲットは6人

一流電機メーカー苦情処理係
とても地味な若い女性

中年のやくざの男

開業医の妻
年齢は60前後と言うところか

婦人服のブティックで働く23歳の男

殺人を犯した男 20歳

70歳を過ぎている美容師の女性

死神は音楽が好き
食べなくても眠らなくても平気
いろいろな年齢や風貌に変身できる

なかなか面白い設定だ
死神の心の動きがこれまた面白い

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想像ラジオ いとうせいこう

2013-09-09 15:11:59 | 本 2013年
中学生のとき
こんな遊びしたなあ
DJになって会話をノートに書き出し
同級生や芸能人を登場させてトークさせ
好きな曲をかける・・・っていうか
次は誰々のこの曲ですって♪のマークを書く

そんな本なのかなあなんて思って読んでいたら
様子が違ってきた

それがわかった時の衝撃
東日本大震災で突然亡くなった人
死んだことに気付かない人
その人達へのレクイエム的な?

僕はここにいるよ
気づいてよと言う感じの

これは誰かの呪いですか?
だったら俺はそいつを呪い返してやりたい
相手は神様ですか?
このあたりの文は悔しさがにじみ出ている

被災地の人も遠く離れた土地の人も
多かれ少なかれ加害者みたいな罪の意識を持っている

松崎しげる「愛のメモリー」のラストの歌詞がグサッと刺さる
ってどんなだっけ?

検索中

二人に死がおとずれて
星になる日が来ても
あなたと離れはしない

・・・・・・・・・・
芥川冬助さん
安らかに・・・

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嫌な女 桂望実

2013-09-05 05:30:03 | 本 2013年
石田徹子 弁護士

小谷夏子 
徹子とは祖母同士が姉妹という親戚関係

子供のころに会ったきりの彼女から
婚約解消による慰謝料請求のもめ事を
解決してほしいという依頼が最初

それから何年かおきに
次々と依頼が舞い込む

詐欺のような手口

本当になんて嫌な女
よくぞこの題をつけたものだと思う

でも徹子は心底彼女を憎むことができない

彼女のいいところばかりが出てくる事件では
がっかりしたりする

そして石田徹子本人の弁護士としての人生…
孤独との付き合い方をマスターした人

病院で死を間近にした人から遺言書を預かる仕事や

自分に何かあった時
飼っていたペットを引き取って世話するシステムの会社は
どちらもこれから多く必要とされる仕事ではないか?

徹子の姉の遺言
オーストラリアの鳥の保護団体に寄贈するというもの

こういう遺言もありか・・・

この話は人の死についても
考えさせられた

自分の最期はどうなるのだろう
どういう終わらせ方をしたらいいのか?

徹子の唯一の趣味は文房具
フローティング・アクション・ペンなるものを
つい事務用品店で探してしまった

みつからなかった もっと大きい店舗に行ってみるか
ネットではあるんだが…





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ニッチを探して 島田雅彦

2013-08-29 06:44:46 | 本 2013年
銀行員の藤原道長

妻と大学生の娘の三人暮らし

48歳

不正とは言えないが
ある理由で銀行にいられなくなり失踪

家族も行先は知らない

銀行側は彼の行動によっては不利なことになるので
警察を利用し彼を捜す

道長は突き止められないように用心しながら
ホームレス生活を送ることになる

東京の観光案内さながらに
あちこちを転々としていく

おやじ狩りにあったり
痴呆気味の独居女性と生活することになったり
先輩ホームレスにいろいろ教えてもらったり

作者自ら経験したのか
ホームレスたちに聞いて回ったのか
東京の外食の価格
どうやったら空腹を満たすことができるかなど
リアルな感じで引き込まれる

この話の背景は冬ではないが
寒さをしのぐのに道長だったらどう行動したかも知りたかった

失踪の初めに服を買った時
どうして帽子を買わなかったのか
変装することは考えなかったのか
あちこちに防犯カメラがあることを
頭に入れていなかったとは思えない

最後銀行相手にどう戦ったかも知りたかったところ

家族との再会シーンにも期待していたのだが・・・

娘の名は藤原彰子
少しの間同居した女性 源倫子
妻の香子 藤原香子は紫式部の本名らしい
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ビブリア古書堂の事件手帖②  三上延

2013-08-28 07:19:45 | 本 2013年
ビブリア古書堂のパート2

「時計じかけのオレンジ」はテレビドラマでも
放映済み

ほかに中心として取り上げている本
福田定一「名言随筆 サラリーマン」
藤子不二雄「UTOPIA 最後の世界大戦」
坂口三千代「クラクラ日記」

ストーリーは①よりはおもしろかったかも

やはりビブリアの女店主 栞子は
剛力彩芽ではない!!

どちらかというと
「税務調査官 窓際太郎」に出てくる麻生祐未演ずる椿薫みたいな?
三つ編み
黒縁メガネ
天然?
本以外のことはスラスラと話せない
剛力のショートヘアーではなあ~~






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日記堂ファンタジー 堀川アサコ

2013-08-22 19:41:10 | 本 2013年
日記堂 日記を売買するお店

店主 紀猩子(きのしょうこ)
猩しょうという漢字がなかなか出てこない

猩紅熱(しょうこうねつ)のしょう
ポインセチアの別名猩猩木(しょうじょうぼく)
に使われるらしいけど
実社会では一発検索で出ない名前はやめてほしいなあ
ん?猩猩(しょうじょう)オランウータンの別名だって
女の子の名前には使いたくない漢字・・・

この店主がファンタジーなんだろうけど
ファンタジー色薄い!!

着物の似合う古典的美人のイメージと
主人公友哉を無理やり日記堂で働かせるあたり
現代女性の勝気さが混ざった
謎の女性?そこがファンタジー??

お婆さんに変装してるらしいところはコメディっぽいが

日記堂のある場所安達ヶ丘は素敵な雰囲気
茶畑もあるって
それで安達家の私有地

緑に飢えて
暑さにくたびれている身としては
読んでいる間中
爽やかな新緑の香りをのせて吹いてくる風を
想像できて気持ちよかった

腐った蟹のところは別として・・・

そしてラストはやっぱりファンタジーというより
ちょっぴりミステリアス・・・

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噂の女 奥田英朗

2013-08-02 07:40:33 | 本 2013年
噂の女~~糸井美幸

ある時は中古車販売店の事務員

ある時は麻雀荘で働き

料理教室に通い

年の離れた不動産会社社長と結婚

子供を託児所に預け
クラブ「美幸」を経営

檀家総代

県会議員の愛人

小さな田舎に住む女にとっては
そんな噂の女があこがれの対象になったりする
たとえそれが犯罪者でも・・・
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神去なあなあ日常 三浦しをん

2013-07-26 09:23:02 | 本 2013年
前に読んだ「神去なあなあ夜話」の前作で
もっと後に読むつもりだったが
映画になると言うので
あわてて読んだが
映画は来年だった・・・

主人公 平野勇気が染谷将太
あこがれの小学校教師 直紀が長澤まさみ
たくましいヨキは伊藤英明
「悪の教典」で観たあのたくましい肉体が観られる

さて小説の方は・・・
林業についてずいぶん詳しく調べられている
もちろんどこまでが真実かはわからないが
最期に協力者が多数記載されているので
いろいろ教えてもらったのだろう

衰退していく国内の林業
これが映画になって
注目され
仕事にしようとする若者が増えるか?

木の苗を正方形に植えようとすると
山の上に行くに従って
上下の間隔が狭ってしまう
日照不足の原因になるから長方形に植える~~矩形植え

植物は二酸化炭素を吸って酸素を出すだけだと
思われているが
それは光合成においてであり
酸素を吸って二酸化炭素を出す呼吸を普通に行っている
木を植えまっくて安心したらあかん
大切なのはリサイクル
いい状態の森を維持してこそ自然が保たれる

木こりの映画では
「キツツキと森」が思い出される

森の美しさ 怖さ
天候が急に変わる様子
原作を裏切らないいい映画になればと願います

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モッキンポット師の後始末 井上ひさし

2013-07-16 07:37:58 | 本 2013年
昭和47年の作品
図書館で借りた
予約待ち
なぜ?
最近何かでおすすめされていたっけ?
自分もなぜ読む気になったか忘れてる・・・

ようやく来た本は表紙が真っ赤
もうボロボロ
裏表紙には書庫と記載
書庫に入っていたのに最近人気が出てきたから
出してきたってこと?

内容は予約待ちが当然と思うほど
おもしろかった

物語は小松という男の語り口調で進んでいく
小松・・・仙台の孤児院から上京
S大学文学部仏文科にモッキンポット神父による
推薦入学?
聖パウロ学生寮に入寮

彼が数々の問題をおこし
そのたびモッキンポット師が後始末をする
簡単に言えばそういう話

モッキンポット師
なぜか関西弁
それが読んでいて不思議と心地いい
作者のうまいところ

数々の事件は
貧困からくるものなのだ
食糧衣料の調達のために
頭を使い
悪知恵が働く

銭湯が休みの時
寮の風呂を貸して起きる事件は
思わず声を出して笑ってしまった

そして落ちも
笑えまんな~~
愛すべきモッキンポット師!!

井上ひさし氏は仙台の孤児院にいたということだから
モデルは本人・・・




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1Q84 BOOK1 村上春樹

2013-06-28 14:31:03 | 本 2013年
スポーツインストラクター 青豆 女性

塾の講師 天吾

二人とも家族に縁がないが
孤独や惨めさは感じられない

「さきがけ」という宗教団体
少女レイプ
青豆の初対面の男との性交渉
家庭内暴力

どれもが不快
避けたいテーマ

二人の物語が交互に出てくるのだが
いいところで
もう一人の話に変わるので
続きを読みたいのにと思いながらも
その別の話にものめりこむ

二人の過去の接点はわかったが
二人は再会するのか?

二つの月の意味は?

自分の想像が当たっているか?

服装の描写が細かい

青豆の長い放尿
放尿と言う言葉が
読後異常に残っている・・・
なぜそこまでの描写を?



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