トラ・イアン・グルの部屋

シニア街道をゴールに向かって
ゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も

四人組がいた。 高村薫

2018-12-30 16:40:08 | 本 2018年
元村長
元助役
郵便局長
キクエ小母さん

これが四人組のメンバー

誰も死なない高齢化した村
常世の国

そこで起きるいろいろな事件が
四人の周りで淡々と過ぎていく

人間?
妖怪?
何かの化身?

読み終わっても
何も残っていない
そんな物語


これが今年の読み収め
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猫のエルは 町田康

2018-12-26 16:39:22 | 本 2018年
人間以外の動物が言葉を話せるようになった世界

人間のエネルギー政策の蹉跌によって
自然界に予期せぬ変異が起こり
言葉を話し書けないけれど読める

犬やら蛙やら馬なども

そんな中で猫だけが
他の動物たちに混ざらず
我が道を行く

それはまるで猫の性質そのものではないか

他には
猫と人間が入れ替わった世界の話

犬が死んで生まれ変わり
また飼い主のもとへ戻っていく話

この話は早読み
熱心に読むと亡き愛犬思い出し
泣けてしまうので・・・

ヒグチユウコさんの挿絵が
とにかくかわいい

大人の童話という感じ
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ジーヴスの事件簿  P・G・ウッドハウス

2018-12-22 15:56:52 | 本 2018年
本の帯
皇后陛下もご愛蔵
「ジーヴスも二、三冊待機しています」


私も新聞広告で知り
読むきっかけになった

お金持ちの青年
バーディー・ウースター
いろいろな厄介ごとに巻き込まれるが
有能な執事のジーヴスが
さりげなく解決していく

シリーズの一作目だけど
次は読まなくてもいいかなあ

厄介ごとというのが
なんかつまらない
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大人は泣かないと思っていた 寺地はるな

2018-12-20 05:05:00 | 本 2018年
寺地さんの作品は
「架空の犬と嘘をつく猫」以来
どちらも家庭の話


時田翼 32歳 

耳中市肘差に住む
過疎化の地

停年退職した父親と二人暮らし

耳中市農業協同組合に勤務している
一人息子で趣味はお菓子作り


母親は翼が大学生の時に家を出て
後から離婚届けを送ってきた

今は友人と会社を設立
ある程度成功している

そしてこの話は翼と
その周りの人々の話

母親 翼に片思いしている同僚
翼の家の隣人の孫
親友
その親友の父親


離婚あり
デキ婚あり
介護あり

どこにでもある話と言えばそれまで

限界集落をもう少し突っ込んで欲しかったかも

印象に残っている個所

夫の言いなりになって暮らしていた妻
(親友の母親)

「結婚してからずっと飲みこんできたあなたへの文句が
まだまだあるのよ
それ全部死ぬ前に伝えてしまいたいから
とにかく長生きしましょう お互いに」

だからきっちり精密検査を受けなさい
ということなんだけど

それでハイハイと聞くような夫なら
もっと前に対処すればよかったのに
という気がしないでもない

そして翼とくっつくのはこっちか!
と少々がっかりしたけど
表紙の絵がそれを物語っていた

特にハラハラもドキドキもしないストーリーで
読んでいるときは気軽に読めるが

自分の周りの方が
もっといろいろストーリーがある感じ
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30センチの冒険 三崎亜記

2018-12-15 10:11:23 | 本 2018年

図書館の司書をしていたユーリは
故郷に帰る予定のバスに乗り
異世界に迷い込んでしまう


その世界は大地の秩序が狂ってしまった世界

あたり一面の砂漠

目的地の砂を靴の中に入れて
ようやく行きたいところへ行ける

予言された救世主
砂漠という点で

なんとなく風の谷のナウシカを思い出す

そして彼をどうして
司書という職業にしたかというと
「本」が関わってくる

その世界からは
本がすべて奪われていた

本を統べる者
施政官
ネハリと呼ばれる地図の継承者

そして「象の墓場」も登場させたり
ユーリを助けたエナを段々若返らせたり

それもすべては
スタートに戻るために
考えられたこと


30センチの冒険の30センチというのは
こちらの世界からユーリが持ち込んだ
30センチのものさしが重要なポイントになる

物の長さとかが狂っている世界なので

すごいなあと思う
作者の頭の中はどうなっているんだろうか
この発想はどこから来るのか
どうやったら思いつくのか?

備忘録として
内容を書いておきたいけど
とてもとても
複雑すぎて書ききれそうにないので
頭に記憶

水色の本のカバーが素敵
ユーリがこちらの世界から持ち込んだ
水色の本そのものって感じをさせる所もにくい
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薬屋のタバサ 東直子

2018-12-06 07:56:30 | 本 2018年
ネタバレになるかも

不思議な話だった

読み終わった後
なんだったの?という疑問

背景がよく理解できないまま
先が知りたくて
一気に読んでしまった

薬屋を経営する男

平山タバサ

母親が「奥様は魔女」に出てくる
娘の名前をつけたって
それを機に
代々伝わる平山薬局を
タバサ薬局店に変えた
(真逆の不思議感?)

医者の免許も持つ
(ふつうは医者の肩書を表に出すよね)

年齢不詳

両親はすでに亡く
一人で経営していた

そこにどこからか
山崎由実という女性が
ふらりとやってきて
居候することになる

こちらも年齢不詳

どうやら子供を捨ててきた
過去がある感じ

そして家事や
店の仕事を手伝うことになる

男女の関係はない

町の人たちも
不思議な人ばかり

最初に奇妙な感じがしたのは
自転車屋のおじいさんの死期を
タバサが薬で調整しているのでは?と
思った時

医者の免許も持っていて
死亡診断書も書けるなら
どうにでもなる

つらい介護生活になるなら
それも本人たちのためか?

タバサと由実
二人の間に愛情など
ほとんど感じられないまま
話は進んでいくのに
自然と男女の関係になり
由実は身籠る

印象に残った文章

自分はこれから
必ずいつか死んでしまうものを
また新しく産もうとしている

命を産むということは
死を産むということである

別の生き物の気配が
身体の中から波立っている

自分もこんなふうに
生まれる前の状態にあったことが
不思議に思えてならなかった



この不思議な町は
由実の過去や未来の姿を
見せていたのか?

輪廻転生か?

時々出てくる
タバサの母親の言葉は
歌人でもある東直子さんならではかも
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くるみ割り人形と秘密の王国

2018-12-05 05:32:43 | 映画 2018年
14歳のクララ

母親マリーを亡くし
悲しみの中で迎えたクリスマスイブ

クララは父親からマリーの形見の卵型の箱をもらう

しかし鍵がなくて開けられない

暗い気持ちで出席したクリスマスパーティー

楽しむ気になれないでいたクララは
森の中に迷い込んでしまう

そしてそこから
4つの王国の世界(花の国・雪の国・お菓子の国・第4の国)
へたどり着く

そこは母親マリーが
作り出した世界で
第4の王国の反乱により
崩壊しかけていた

助けるためクララが奮闘する
さてさて箱の鍵はみつかるか?
中には何が入っているのでしょう



バレエの曲としては有名だけど
ストーリーは全く知らなかった
原作に忠実かどうかはわからないけど
(ちなみに原作の童話は
くるみ割り人形とねずみの王国という題)


クララ役のマッケンジー・フォイさんが
青田典子さんに見えて仕方がない

背景はきれい
ドレスもきれい

お菓子の国”の統治者シュガー・プラム
ドレスの胸が大きく開いて
妙に色っぽい

第4の王国の本拠地みたいなのが
サーカスのテントみたいで
お粗末過ぎて不気味


最後のバレエ
貫禄ありすぎる
かわいい人に踊ってほしかったかも




久々に
不思議な国に迷い込むところ
ウトウトしてしまい
わからず残念







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本屋の新井 新井美枝香

2018-12-01 14:52:15 | 本 2018年
著者 新井美枝香さん

書店でのアルバイト 契約社員を経て
現在は正社員

新井ナイトや新井賞などのイベントを行い
「新文化」にコラム連載
テレビラジオにも多数出演

全然知らなかった

新井賞は
芥川賞や直木賞より
売れることもあるって

残念ながら
その中に読んだことのある本はなかった

そしてこの本「本屋の新井」
左開きの横書き
どうしてこういう作りにしたのか
知りたいものだ

内容は
いくつかのお勧めの本と
接客の心得
お客様への要望
書店員の苦労・・・



お客様と
一対一でいる時間だけ
世界で一番好きな人といると
思い込む


平積みの本は必ず元の場所へ戻しましょう
そうしないと一冊の本が
客の目にまったく触れなくなってしまうから


本を入れる紙袋は結構高い
不要な時は断りましょう


長く愛されるものは
それだけの理由があるの話に
ヤマサキの菓子パン
「ナイススティック」を使うなんて!!

大好きだけど
カロリー高く最近は食べてない



Bの戦場
(ガンバレルーヤよしこで
映画化されている!)

平野紗季子
産まれた時からアルデンテ

パメラ・ムーア
チョコレートで朝食を

下田美咲
生きているだけで死にたくなるような
世の中で生きていてもいいような気がしてくる119の名案

綾瀬まる
暗い夜 星を数えて

西加奈子
サラバ

日本製紙石巻工場
紙つなげ

栗本薫
終わりのないラブソング

少年アヤちゃんの焦心日記

樋口毅宏
アクシデントレポート
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