いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

命がけの政治とは。 what a desperate politics

2024-03-18 20:36:05 | 日記
 (1)今月に開かれる自民党大会方針案に「解体的な出直し」があり、16日の全国幹事会議では岸田首相(総裁)は「党本部も『命がけ』で党再生に努力していきたい」(報道ー『』は本ブログ注)と述べている。
 「解体的」といい、「命がけ」といい国のカジ取り、政権を担う岸田首相としてはかなりの情緒的、感情的な気分の言葉が並んで、政治は岸田内閣、自民党だけがいきり立って担うものではなく1億数千万人の国民とともにあるもので、その国民の批判、反発を意識してのエキセントリック(eccentric)な言葉と考えられる。

 (2)「政治とカネ」の問題が続いているが、「政治と言葉」というのも国民に語りかける、訴える、伝える手段として重要なもので、岸田内閣支持率は10%台もある低迷を続けて相当危機感はあるのだろうし、岸田内閣になってから閣僚、党役員の不祥事が続いて岸田首相の任命責任が問われ今度は自民党派閥裏金問題で国民の批判、不評を買って浮上するキッカケさえ掴めない政権の超低空飛行が続く。

 (3)言葉だけでも「解体的」、「命がけ」と危機感をとりつくろって国民向けに一生懸命に政権運営、政策を進める覚悟を見せようとしているのだろうが、政治はそんなものではなく沈着冷静、深い読み、分析、理念、道理をみせなければならないものだ。
 岸田首相には党最大派閥だった安倍派では会長も決められずに結束できずに有力首相候補者も見当たらずに、他派閥の有力議員は閣内、党執行部に取り込まれて身動きが出来ずに、裏金問題では安倍派幹部はそろって立場を危うくして若手議員からは除名、議員辞職を求められるなど存在感が薄れ、政局は不思議と有力首相候補者が手を上げれない岸田首相に有利に有利にと動いている。

 (4)経済は株価最高値を更新して、春闘の賃上げも10~14%の高い賃上げもあり平均5%超の上昇でこちらも岸田政権に追い風となるものだ。これだけ周囲が岸田首相、政権に有利な要因、作用が働きながら岸田首相、内閣が失点続きでうまく掴めずに窮地に立っているいるのは自業自得というしかない。国民の不幸だ。

 (5)岸田首相に欠けているのは先見的実行力、推進力であり、つまりは問題全てに後追いの穴埋めだけの訂正主義で取り繕(つくろ)ってその場しのぎですませており、これでは国家、政治指導者としてはあまりに不十分だ。
 岸田首相の言葉だけは勇ましく、切迫感はあるが政治の本質とはかけ離れていて伝わってこずに、国民の不幸だ。
 

 
この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 森友と裏金の構図。 composit... | トップ | 逆転の境地ー「いびつ」の世... »

日記」カテゴリの最新記事