いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

大阪、関西万博のスパイラル・ジレンマ。 spiral dilemma of expo osaka

2024-04-12 20:42:25 | 日記
 (1)大阪、関西万博開催まで1年となった。世論調査で国民の関心も低く、その雰囲気、期待は国内にはみられない。これまでの高度経済成長時代と違って、情報化時代、IT、AI社会を迎えてアイホーン、スマホで世界が視覚的、同時的に近くなった時代に旧来型の万博開催の意味、意義を見つける、見出すのは容易ではない。

 (2)大阪、関西万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマだが、IT、AI社会が手に取れる時代に使い古された言葉、言語観がみえて情報化時代にマッチングせず、時代錯誤感が強い。
 「いのち輝く未来社会のデザイン」のメインとなる「空飛ぶ車」は製作が間に合わずに十分提供できないといわれて、何より「空飛ぶ車」がこれまで安全性、機能性、利用性が十分に確立、保障されているとはいえない中で、来年の万博会場で使用、運転することに問題はないのか、「準備不足」の不安はある。

 (3)今回の大阪、関西万博は「準備不足」がメインであり、目につき、計画性、立案性に当初から問題はあった。2度目の東京五輪開催に対抗しようと大阪都構想が府民から2度否決された当時の松井府知事が「思い付き」(報道)で万博誘致活動を始めたといわれて、計画性、立案性に問題があった。

 (4)大阪、関西「らしさ」というものが伝わらずに、メインの「空飛ぶ車」はすでに企業開発として進められており、しかし無人運転自動車のような時代性、社会性、高令化対策としての安全性、機能性、利用性の要請、注目、必要が感じられるものではない。

 (5)テーマの「いのち輝く未来社会のデザイン」ともスケールが違いマッチングしていない。むしろIT、AI社会、産業、文化、技術の深化による未来社会のデザイン、スキーム(scheme)、方法論(methodology)を予測し、展開することが求められる時代の要請、期待であった。

 (6)円安が影響して建設費が高騰して外国出展の辞退が続いて、パビリオンも各国のアイデア、テーマではなく大阪府の費用を抑える共同建設様式のパビリオンとなって、さらに万博の独自性、特色を薄める結果となっている。大阪、関西万博のスパイラル・ジレンマ、ショックだ。

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