2021.10.4 在庫写真
コミカンソウ
コミカンソウ科カンコノキ属
日本固有種 落葉~半落葉 低木~小高木 私有同種、時に異株
別名:コクタンギ、オジコロシ、ネズミサシ
花期は7~10月。初夏〜秋までと長い間に、まず雄花を咲かせ、次に雌花を咲かせ、果実を実らせ、
その間に新しい枝を伸ばして、まだ青い果実が沢山あるうちに、次の世代の雄花を咲かせる。
2023.8.28 雌花を拡大…
雌花は萼片6個が立ったまま開かない。花柱は合着して棍棒状になって、萼片より少し伸びる。
2023.8.28 雄花を拡大…
雄花は花弁のように見える萼片6個を平開する。
2021.10.5 在庫写真 カンコノキの実
雌花の後にできる果実は、シキミやカボチャに似ていて、熟すと自然に裂けて、朱色の種子が
出てくる。
2015.10.22 在庫写真 シキミの実
2021.10.4 在庫写真 緑の実が白くなる
2023.8.28 白い殼が割れると中から鮮やかな赤い実が出る
2021.10.5 在庫写真
葉はしゃもじやヘラのような独特の形で、細長い葉から幅広い葉まで変異が多い。葉は互生、
2列に並んで付き、縁は全縁。
2021.10.5 在庫写真 樹皮は灰褐色で縦に割れる
自分の実を食べてしまう昆虫に受粉を依存している関係を、絶対送粉共生という。
カンコノキとハナホソガ(ホソガ科ハナホソガ属の一種のガ)は共生関係で、夜行性のハナホソガに
夜間、カンコノキの花は特定の匂いを出す。ハナホソガの雌は、カンコノキの雌花に卵を産み付ける。
雌の蛾は、まず雄花に飛んで行き、口吻で花粉をかき集めて、それから雌花の柱頭に花粉を付けて、
結実を手助けをしてから産卵する。孵化した幼虫がカンコノキの柔らかい状態の種子を食べて育つ。
このカンコノキは、いつも山歩きするコースとは違う場所にあるために・・・ハナホソガを見つけ
たい見たいのに難しいみたい⁉