評価 (3点/5点満点)
働く人が給料の高さよりもワクワクを求める時代にふさわしい次世代のワークスタイル。
それが本書で紹介されている「アドレスフリー」です。
アドレスフリーでは、オフィス内の席にとどまらず、社内外、さらに海外を含めたあらゆる場所が含まれます。つまり、場所に縛られないということ。そして、それにとどまらず、時間、役職、そして固定観念にさえ縛られない自由な働き方が可能になります。
海でも、山でも、街でも・・・
自分の気に入った土地で、ストレスなくのびのび働くのがこれからのワークスタイル。
今後は、自分のワクワクにしたがって、自分の働き方を決める時代が来るんでしょうね。
【my pick-up】
◎「フル出社」の職場を脱出する若者たち
プロなら、どこでも仕事ができます。映画監督もデザイナーもカメラマンも作曲家も、遥か昔から会社に属さない人が大半。プロとして高いパフォーマンスを発揮できる人にとって、出社するかどうかはどうでもいい問題です。私が考えるプロとは、給料以上の仕事ができること。会社から期待されていることのプラスアルファができる人です。自己管理もできなければなりません。
コロナ禍の3年間、リモートワークが当たり前だった若者たちの中には、週5日のフル出社は耐えられないと考えている人が少なくありません。こうした流れに対応するには、リモートワークと出社をもっと柔軟に組み合わせればいいと考えます。これからのオフィスは、仕事をする場というよりも、気が向いたときにちょっと顔を出して、「おっ、いたいた」と声をかけるような、「たまり場」みたいな空間になるのかもしれません。そのためにも、居心地のいい場所でなければならないのです。