厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
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2024年135冊目 『罰ゲーム化する管理職』は、高くなりすぎた理想を下げて動き過ぎを抑えれば、管理職の負荷は減る

2024-04-02 16:38:20 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

今、管理職として働くということが「罰ゲーム」と化してきているとのこと。

本書は、管理職の「罰ゲーム化」に対する理解を進め、その修正法を示すものです。

 

修正法の大原則は、アクションの過剰(動き過ぎ)を抑える、積極的に「やらない」上司です。

 

『自分の失敗を認めることができず、なんとかしてでも成功を装いたくなる上司。負けたことがある経験を自己開示できない上司。どうしても今の地位を手放せない上司。そうした管理職の姿は、周りの人から見ても窮屈で、だんだんと一人、自分の殻に閉じこもっていくことになります。こうした「高くなりすぎた理想」から視線を下げて、一歩、階段を下りる勇気を持つこと。』(P238)

 

管理職の「負荷」問題について、多角的に議論した有用な1冊です。

 

【my pick-up】

◎「非幹部層候補」の管理職の育成

役員や部長にはなれなくても、30代からは特定領域のスペシャリストとしての意識を持ち、スキルの幅を狭めて蓄積するキャリアに移行できれば、「ジョブ」に対するアイデンティティも芽生えますし、転職市場でも評価されるようなキャリアになります。その移行は、今のように40代になってからでは遅いのです。学びの習慣も、特定の専門領域へのコミットメントも生まれないまま20年間も過ごせば、転職市場には出られない中高年になっているからです。中高年層の転職市場の活性化は、やはり「特定領域への専門性」がカギを握ります。

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2024年134冊目 『1年で億リ人になる』は、株式投資ではなく、不動産や農業、輸出などの「現物投資」を紹介

2024-04-02 16:27:16 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

2022年11月刊行からの1年で19刷、15万部売れている本です。

 

「億り人」とは、投資活動によって資産が1億円を超えた人のことです。

ただし、この本は株式投資のノウハウ話は一切出ず、不動産や農業、粗大ごみの輸出などの「現物投資」を紹介します。

 

「本物のお金持ちとは、働かなくてもお金を生み出す方法を知っている人」

 

資産家があまり口外してこなかった「本当のお金の世界」が見えてくる1冊です。

 

【my pick-up】

◎年金は絶対に、さっさと繰り上げて受給しなければいけない

60代の読者さん、または60代のご家族がいらっしゃる方へ。年金は絶対に、さっさと繰り上げて受給しなければいけません。これを伝えるとたいていの人がショックを受けますが、大きな理由は「いつ死ぬのかは誰にもわからないから」です。もうひとつの理由は、早く受給すればそれだけ早く運用に回せて、もっと効率よく増やせるからです。「すべてにおいて、常識や先入観の逆を行け」私の尊敬する大富豪ファンドマネージャーからの提言です。

◎人生ではまず資産構築に真剣に取り組むべき

たとえば職場で人間関係の悩みがあるとします。でも資産構築していれば、さっさと職場を辞めてしまえばいいだけ。仲の良い同僚とだけ、その後の関係は続けられます。もしそこが憧れの職業だったなら、それから同業他社にアプローチすれば良いのです。家族の介護の問題も、資産構築をしていれば、多くはスムーズに解決します。それをマンパワーで解決しようとするために無理が生じてしまいます。相続の問題だってそうです。本当に大切なのは家族の絆なのに、お金に振り回されるせいで、その家族と傷つけ合ってしまうのですから。FIREさえ達成していれば、少なくとも自分自身は相続で家族関係をこじらせることはありません。

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