厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

今年73冊目『会社でパッとしない人の「うだつ」の上げ方』

2011-03-31 21:50:11 | おすすめビジネス書
会社でパッとしない人の「うだつ」の上げ方 会社でパッとしない人の「うだつ」の上げ方
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2011-03-11

評価  (4点/5点満点)

会社の近くにあった築地市場の食べ歩きがきっかけで、TVチャンピオンの「築地王選手権」で優勝し、以後多数の出版やTV出演を果たしている小関敦之さんが、ただ単純に自分の好きなことをやることでうだつを上げる方法を紹介します。

「本の執筆などの活動は、会社勤めをしながらやってきたことばかりです。私がやったのは、自分の一番好きなこと、すなわちうまいものの食べ歩きをネタに、自分自身をブランドとして確立し、会社や仕事とは一切無縁の、もう1つのキャリアを作ったことのみ。これが私自身が自分のうだつを上げるためにやってきたことのすべてです。」

ここには、歯を食いしばって頑張るという意識はまるでありません。それは、自分が好きなことがベースとなっているからです。

入社して10年以上が経過し30代にもなると、会社の中での自分の立ち位置に否が応でも気づかされ、リストラの恐怖に怯えながら賢明に仕事をしているフリに精を出す先輩諸氏の姿が自分の近未来の姿として目に映ります。

仕事以外の自分の強みを、好きなものから持つことは、人生の選択肢を増やす非常に重要なポイントだと私も思います。本書から、誰にでも真似のできるうだつ上げの鉄則を学びましょう。「会社でパッとしない人」でない、会社で優秀な方にもオススメの1冊です。

【my pick-up】

◎「好き」なことをやってうだつを上げるためのポイント

1.出版をきっかけに活躍の幅を大きく広げたこと

自分の本を出すほど強力に「うだつ上げ」を後押ししてくれる手段は存在しません。自著の出版を1つのゴールとしてとらえておいていただきたいと思います。

2.自分なりの独自のコンテンツを持っていたこと

まずはご自分のお好きなことについて、考えたこと、経験したことを文章にして記録し、とっておくことが重要です。

3.自らの存在を誇示するため個人メディアを持っていたこと

うだつを上げるとは一言でいえば、ある分野において多くの人に自分の存在を認識してもらい、かつ、すごい人だと思ったもらうことに他なりません。そのためには、まずは自分自身の存在を知ってもらわなくては話が始まらないのです。一刻も早くご自身のメディアを作り、ネットの中で自分の存在を誇示するようにしましょう。

4.競合のいないところで、第一人者となっていたこと

まだ誰も手をつけていないフィールドを開拓するブルー・オーシャン戦略が、好きなことをやってうだつを上げるのに有効なのだということを、覚えておいていただきたいと思います。

5.偶然の出会いを逃がさず、チャンスをつかみとったこと

チャンスはかならず人と共にやって来るもので、決して空から降ってくるわけではありません。その意味でも、偶然の出会いを大切にすることが重要なのはご理解いただけると思います。

◎ブログのすすめ

SNSやツイッターなど数々のソーシャルメディアのサービスが登場し、ブログに関してはやや新鮮味に欠け、時代遅れのように感じられる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、「うだつ上げ」のために情報発信を行うには、現段階ではいまだブログが最適なツールだと感じています。

ブログのメリットその1 読者がつくので続けやすい

ブログのメリットその2 人に説明するので考えが整理される

ブログのメリットその3 読者からの意見に触れることで考えが深まる

ブログのメリットその4 日常をコンテンツ化する習慣がつく

ブログのメリットその5 知らない間にコンテンツが貯まる

◎編集者はいつも出会いを求めている!

返本分の現金を確保するために、出版社は新刊本を出し続けなくてはいけない宿命を背負っているのです。これが、「本が売れない、売れない」といわれながらも、新刊本が大量に発行され続けている理由です。

そのような事情があって、大量の新刊本を出さなくてはいけない状況の中、すでに執筆実績がある著者さんだけでは足りないのが、編集者が常に新しい才能を探している理由の1つです。

◎忘れ去られてしまわないため、最強の武器(名刺)を用意しよう!

著者候補と編集者をつなぐパーティでは勤め先の名刺はNGです。

これから「会社に頼らない自分のブランド」を作るために本を出そうとしているあなたに、会社の名刺は不必要なのが、勤め先の名刺がNGな第1の理由です。

第2の理由は、勤め先の名刺では情報が不十分なことです。会社の名刺の情報は「あなたの名前」以外はすべて会社のものです。逆にいうと、あなた個人の情報は「名前」以外何も書かれていません。すなわち、勤め先の名刺を渡すことは、名前だけ書いた白い紙を渡すのと同じ行為です。

誰もが知っている有名企業にお勤めでも状況は同じです。何千人何万人かいるその企業の1人というだけでは、著者候補者としての価値を見出すことができないので、仮に覚えておいてもらえたとしてもその先に進むことは考えられません。

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今年72冊目『病気にならない体をつくる免疫力』

2011-03-30 21:16:09 | おすすめビジネス書
病気にならない体をつくる免疫力 (知的生きかた文庫) 病気にならない体をつくる免疫力 (知的生きかた文庫)
価格:¥ 600(税込)
発売日:2011-03-22

評価  (3点/5点満点)

『疲れない体をつくる免疫力』(本ブログで2010年10月11日掲載)に続く本書は、40歳から病気にならずに健康で長生きするコツを紹介します。

私たちの体に備わっている免疫力は、40歳を境に急激に低下していくため、40代は残りの人生を健康に生きるか不健康に生きるかの境界線です。

ちなみに「免疫」とは、簡単に言えば、細菌やバクテリアなどから体を守る防衛システムのことです。白血球の働きによって、体を病気から守る自然治癒力とも言えます。

私たちが健康をそこない病気になるのは、ほとんどの場合自分自身の生き方に原因があります。体は絶対に嘘をつきません。

著者である安保徹さん(新潟大学大学院医学部教授)の免疫理論は、単に病気に対する考え方だけではなく、この社会で主体的に生きるとはどういうことかという問題も含まれています。安易に薬や手術に頼るべきではないという主張も、ここから来ています。

また、「脳の血流の50%近くは、噛む動作によってもたらされる」など、新たな発見もこの本ではありました。

【my pick-up】

◎「花粉症」撃退法

健康であれば、花粉が体内に侵入しても反応をしないのですが、副交感神経が優位になりすぎると、リンパ球過剰体質となり、多少の刺激にも反応し、くしゃみやかゆみといった症状として現れるのです。

このアレルギー疾患の場合は、顆粒球優位ではなく、逆に副交感神経緊張でリンパ球優位の体内環境によって発症します。アレルギー症状とは、ストレスから解放されようとする強力な「副交感神経反射」だと言えるでしょう。まず、自分自身がリンパ球体質であることを自覚することが先決です。

では、具体的に何をすればいいのでしょうか?一つは、甘いものを控えることです。二つ目は、ウォーキングや体操など、運動をする習慣をつくることです。三つ目は、「体を温める」習慣-入浴法です。

◎「ガン細胞が消滅する生き方」がある!

現在、「ガンで死なないためには早期発見・早期治療」と官民上げての大合唱が続いています。しかし、本当にそうなのか、私には疑問です。

早期発見・早期治療したために、本当は不要だった手術や抗ガン剤治療をすることになり、結果的に命を落とした人も多いのではないでしょうか。

ガン細胞は、誰でも、毎日なんらかの理由で誕生しています。しかし、免疫力が正常に働いていればガン細胞は自然に消滅していくのです。

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今年71冊目『1分で身につく仕事上手の段取り力』

2011-03-29 22:00:08 | おすすめビジネス書
1分で身につく仕事上手の段取り力 1分で身につく仕事上手の段取り力
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2011-03

評価  (3点/5点満点)

本書では、できる人はさらに段取り力が磨け、段取り力をもっとつけたい人、段取り力に自信がない人でも、ちょっとしたコツさえ掴めば身につく方法を紹介します。

「複数の人から期限内に承認を得たいのなら、反対の場合のみ、こちらが指定した期限までに知らせてもらえばいい」(P.142)など、タイトルどおり1分で身につく基本的な段取り術がまとめられていると思います。〝ワンランク上の〟段取り術とまで言えるかどうかは、やや疑問ですが・・・

そして、項目の中には演習問題が用意されていますが、その答えが必ず正しいわけではなく、自分の状況を踏まえ参考にするとよいでしょう。

【my pick-up】

◎お礼メールは具体的な件名だと感謝の気持ちが伝わる

さらに気持ちを伝えるには、具体的な件名で送ると社交辞令的な感じがなくなり、好印象に結びつく。たとえば、「○○、期待以上でした!」「○○、プライベートでも使います!」といったように、とくに印象に残った事柄を件名にすると、相手によろこばれる。

仕事でのメールに「!」をつけるのはおかしい、と思う人もいるだろうが、お礼メールなら、感謝の気持ちを強調するのに有効だ。メールだと対面や電話に比べ、感情が伝わりにくいところがあるため、少々大げさなくらいでちょうどいい。

◎もはや「聞き上手」=「会話上手」といい切れない時代

話し上手な人は聞き上手でもあるが、必ずしも聞き上手な人が話し上手な人、つまり、会話上手な人とはいえない時代になった。話を聞くだけなら、新入社員でも上手な人はたくさんいるからだ。

問題なのは、聞き過ぎたり、話したがらなかったりすることだ。一方的に話すのも問題だが、話を聞くだけでは、段取りに支障を来してしまう。

聞き過ぎ、話したがらずの人が会話上手になる方法としては、まず確認すべき点、疑問点は必ず質問することから始めてみよう。

質問力とともに大事なのが相手と共感することだ。相手の名前を呼びながら共感すると効果的だ。

さらに時には自分の意見もいうようにすればいい。私の場合、「相手が7、自分が3」の割合で話すようにしているが、共感を強めるための意見を話すことが多い。

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今年70冊目『仕事に追われる毎日を変えよう』

2011-03-28 21:28:21 | おすすめビジネス書
仕事に追われる毎日を変えよう 仕事に追われる毎日を変えよう
価格:¥ 1,344(税込)
発売日:2011-03-15

評価  (3点/5点満点)

仕事に追われる毎日を変えるには、自分自身の今までの仕事のやり方を改善すること、周囲の人たちとの連携を改善することが必要です。

この本では、自分自身の問題と、他人との連携の問題、2つの面から改善策が述べられています。

自分や職場・関係者の時間に対する意識を変えること、そして効率的な仕事のやり方を身につけること、両方がバランスよく掲載されています。

【my pick-up】

◎早く帰る理由をつくろう

私は基本的に残業をしません。「残業をしない」という前提で1日の行動パターンを固めているため、時間内にやってしまう習慣が身についているとも言えます。

仕事に追われる毎日を変える第一歩として、まず「毎日早く帰ろう」「できるだけ早くやろう」と意識すること。そして、できるだけ「早く帰る」「早くやる」ための理由を見つけましょう。

例えば、仕事が忙しくて諦めていた趣味に打ち込むとか、英語や資格の勉強をするとか、運動不足を解消するためにジムに通うとか・・・。

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今年69冊目『結果を出す人の時間の考え方・使い方』

2011-03-27 18:04:29 | おすすめビジネス書
結果を出す人の時間の考え方・使い方 (アスカビジネス) 結果を出す人の時間の考え方・使い方 (アスカビジネス)
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2011-03-14

評価  (3点/5点満点)

プルデンシャル生命でトップ営業マン、トップ営業マネージャーを達成し、現在は独立して企業の人材育成などを行っている小林一光さんが、結果を出している人とそうでない人との差は、時間に対する考え方が大きく影響していると主張しています。

それは、「時間は限りある大切な資源であり、決して無限ではない」ということ。

この本の言うとおり、時間管理に関しては、まず時間に対する考え方・価値観を変えない限り、いくらスキルやテクニックを学んでも効果は小さいと私は思います。

達成感→更なるモチベーション→仕事の成果を意識したタイムマネジメントに対するマインドを考えてみましょう。

【my pick-up】

◎残業代を稼ぐために残業していないか?

あいつは残業がいつでもできる人間だと思われると、ついでに「ちょっとお前、いいか」と本来やる必要のない仕事まで振られてしまうようになる。

意識を変えて、これまで残業にあてていた時間を将来のための自己投資の時間に使おう。

そして、どうしても終わらない仕事は朝やるようにしよう。

◎休日のルーティンワークを確立しておけ

土曜日によい休日のスタートを切るためには、特に週末にありがちな呑み会については、参加のルールをつくっておくとよいだろう。

行きたくないのに出席するといって、ドタキャンするくらいなら、最初から行かないと言っておかなければならない。

要は、何ごとも自分が主導権を握ることが大事なのだ。参加のルールを決めたら、例外を作らないこと。ルールを守ることで主導権を握ることができるだろう。

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