厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2024年140冊目 『いつも結果を出す管理職が必ずやっている80のこと』は、課長になったらどう振る舞うべきか時系列に教えてくれる

2024-04-08 16:16:42 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

管理職がどんなときに、何をどうすればいいのか、時系列に系統立てて教えてくれる人は意外と少ないかもしれません。

この本は「とりあえずこれをやっておけば大丈夫」という、管理職ならではのToDo80個がシーン別にまとめられています。

 

・責任やプレッシャーをいかに楽しめるか

・部下を巻き込んで仕事を組織でどう動かすか

・同僚や上司、他部署の人々とどう関わるべきか

 

管理職の1つ目の階段である「課長」にフォーカスしています。

部下にストレスなく働いてもらえ、上司にも喜ばれながら、自信を持って生産性高い毎日を送ることを目指します。

 

仕事のベースとなる型として「人と人との信頼」を本書では強調しています。

 

【my pick-up】

◎毎朝「昨日やったこと」「昨日見つけた課題」「今日やること」をノートなどに書き出す

自分だけの時間を作ることが必要になります。私は7時半には出社していました。毎朝ほぼ誰もいないオフィスでB5サイズのノートを開き「前日に仕事で見つけた課題」「今日やること」を書き出し、優先順位を整理していました。どの仕事は自分でやり、どの仕事は上司や部下に依頼するかを即座に判断できるようになって自分のペースをつくっていけるはずです。

◎必要な自己投資をする

私の場合は、30代から40代の初めまでは毎月3万円分ほどビジネス書を買って読みあさっていました。外資系コンサルティング会社で働いていたときに、周りの同僚たちの膨大な勉強量に衝撃を受けてからは、多くの時間をインプットに割くようにしてきました。本を読んだり、勉強会を開いたり、方法論を考えてディスカッションをしたり・・・、手前味噌にはなりますが本当によく勉強したと思います。知識があるだけではダメですが、知識がなければ始まらないことも多くあります。40代になって以降は読書によるインプット重視からアウトプット重視に変えました。

◎「60点の仕上がりで来る」と思って待ち、80点まで伴走する

60点のレベルまで部下が持っていき、80点のレベルに仕上げるために上司としてアドバイスをするというスタンスで臨みましょう。この60点を目指すというのは、部下の側にも仕事のポイントとして理解してもらいたいところです。「60点の時点で上司に相談し、80点にして先に進める」という方法を部下に実行してもらえれば仕事の効率は上がります。

◎フィードバック面談を行う

人事評価のフィードバックや目標設定の面談を短時間で済ませる課長も少なくありませんが、私は「目標設定ミーティング」と同様に「フィードバック面談」もできるだけ部下一人につき1時間で設定していました。面談の中身も単に評価結果を伝えて終わりにするのではなく「あなたの評価はこうでした。でも、もっと○○のような取り組みができていたら、さらに上の評価を付けることができたと思います」などと、できるだけ丁寧かつ具体的に伝えるようにしていました。

◎会社に貢献するための自分なりのアイデアを考えプレゼンする

せっかく「会社を経営する側」の課長になったのですから、会社への提案を考えてみてはどうでしょう。部下たちが日々の仕事をミスなくこなすように管理するだけでなく、会社にさらに貢献するためのアイデアを会社側に伝える努力をしてみるのです。新規事業の提案といった大きなアイデアだけでなく、社内申請書のフォーマットを改善するという提案や会議の改善案などでもいいのです。A4用紙1枚程度の分量で、企画のタイトル、提案の内容、効果などを分かりやすくまとめ、上司に提案してみてください。企画が通り、会社が少しずつ変わっていく光景を目の当たりにすれば、ますます仕事が面白くなっていきます。「会社を経営する側に立つ」とはまさにこういうことだと実感できるはずです。

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2024年139冊目 『CDO思考』は、デジタル人材と老舗企業とのミスマッチ解消法についても言及

2024-04-08 16:00:54 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

デジタル人材が、ビジネスの現場でどのように求められているのか?

デジタル人材として成長するためには、どんなスキルを身につければよいのか?

 

これらのテーマを扱うともに、意欲的なデジタル人材と大企業・老舗企業とのミスマッチを解消する術にも触れています。

 

デジタルツールを使いこなすこと、プログラミングなどのハードスキルを向上させることは大切ですが、本書はコミュニケーションや捉え方などのソフトスキルや日々の行動と習慣について主に述べられています。

 

若手と言われるような世代が、デジタルだけでなく経営そのものへ貢献できる。

30代でもCDOや役員となれる時代ですね。

 

【my pick-up】

◎生産性を向上しつづける習慣

たとえば「データを整理する時にカラムに全角と半角が混在しているから、それをまとめられるすごいデータクレンジングツールを見つけてきました!」なんて人がいたとしましょう。ちょっと待てよと。であればその前の段階、データをインプットする際に半角なら半角、全角なら全角と揃えるように業務フローを変えれば、それでいいんじゃない?根本を解決しないまま、場当たり的にパッチワークの対処を繰り返してしまうのは、表面しか見えていないからです。無用のデジタルツールを入れないで解決する方法を模索することも、デジタル人材の資質であるといえるでしょう。

◎決算資料を読み「経営陣とピントを一致させる」

決算発表がされるたびに読むようにしていると、以下のように少しずつ考察するようになってきたのです。

・そもそもなぜ今回の決算発表はこの数字になっているのか?

・自分の所属グループ、あるいは所属事業部は会社に対してどれくらいの貢献度があるのか?

・業績全体の推移に対して、自分や自分のグループは、今後どのような活動をするとよいのか?

・もし自分が自分の上司の立場だったら、あるいは自分が社長だったら、自分がマネジメントしているグループや会社をどう運営するか?

・投資家やメディアからはどんな質問が来るだろうか、自分だったらどう回答しようか?

自分の提言や行動指針が、自分の上司や会社が求めているものに自然と合致する。つまり「目線が合う」ようになるのです。なお決算書を読むための勉強方法ですが、私の場合は20代で初めてマネージャーになった頃、外部の監査法人がやっている研修を2時間ほど受けて財務三表の読み方のコツをつかみ、あとは本を1冊読んだ程度です。実際に役員になった後はもっと詳しい講習を受けましたが、入り口としてはその程度で十分。要はやる気です。

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