厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2019年86冊目『なかなか自分で決められない人のための「決める」技術』

2019-02-23 20:02:30 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

読者が「すぐに」「正しい」決断ができる「決め方の極意」を紹介します。

また、単に決め方のノウハウだけでなく、決めたことを継続するためのノウハウや、決断の先にある「幸せ」や「成功」を手に入れる方法にまで言及しています。そういう点では、他の「決め方」の本とは一線を画していると言えるでしょう。

第1章:多くの人がなかなか決められない理由

第2章:「決める」ということの本当の意味

第3章:物事を速く正しく決めるノウハウ

第4章:「決断力」がアップする習慣

第5章:決めたことを続けるコツ

具体的には、「決める」ノウハウが「マーケティングの11項目」、「続ける」ノウハウが「マネジメントの3項目」として掲載されています。「マーケティングの11項目」は、誰が/なぜ/何を/誰に/誰のために/誰と/いつからいつまで/どのように/いくらで/いくつ/どこで、の11項目をすべて埋めることが「決める」ということ。「マネジメントの3項目」は、時間/品質/数字の3項目のバランスを取ることが「続ける」ということです。

また本書では、幸せとは「自分の価値観(=自分にとって大切なことは何か?)を明確にしてそれを現実に手に入れた状態のこと」、成功とは「まず幸せを手に入れた人が、周りの人たちからもあの人は幸せに違いないと認められた状態のこと」と定義しています。つまり、幸せが先で、その延長線上に成功があるのです。

行動の伴わないものは、決めたとは言いませんよね。ただ思っているだけです。経営者は決めるのが仕事ですが、サラリーマンの人も自分自身の人生を経営しているのだという意識を持ちましょう。

決断力を身につける過程で、価値観の整理もできますので、自分も価値観に合った充実した人生を送ることもできます。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2019年85冊目『すぐ「決めつける」バカ、まず「受けとめる」知的な人』

2019-02-23 19:47:47 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

「情報シャットアウト」の正体こそが、「バカ」の本質だ。人は誰でもバカになりうる。(P.30~31)

この本には、著者が体験した「バカな振る舞い」に関してのエピソードが集められています。

「バカ」は人の属性ではなく、考え方の属性。バカな人がいるのではなく、バカな考え方や振る舞い方があるだけなのです。

皆さんも、相手が何を考えているのか分かろうとせずに、相手を「バカ」と決めつけて遮断してないでしょうか?そのときバカは相手ではなく、私のほう。

よって、バカから抜け出す最もよい方法は、「聞くこと」「話を吟味すること」なのです。

対人関係の歪みは普遍的、かつ究極の悩みの1つですが、その歪みの原因は「認識の違い」によるものです。「認識の違い」とは、同じものを見ていても、各個人の脳が別の解釈をしてしまうことによるすれ違いなので、お互いが「当たり前」と思っていることを言い合えば言い合うほど、相手がバカにしか見えなくなります。これを解決するには、互いに相手の話を吟味し、「この人には何が見えているのか?」を推測する、高い知的能力が要求されます。

本書から、バカの原因が分かってしまえば、対人関係に不条理を感じることもほとんどなくなると思います。どんな人ともある程度、歩み寄れるようになるでしょう。

ちなみに本書では、養老孟司『バカの壁』やダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』は引用されていますが、これらを身近なエピソードをもとに分かりやすくかみ砕いた感じです。

【my pick-up】

◎「興味がない」という言葉は、自らを狭い世界に押し込める、言ってはいけない言葉。

本質的には「興味がない」という発言は、2つのことを示しています。1つは、「興味がない」と自分で線引きすることは、自分の枠組みを知識に圧しつけてしまっています。これは柔軟な発想ができなくなる行為です。知識はどこでつながるか予想ができない。「興味がない」と発言することで、真理に至る道を自分で閉ざしている可能性が高い。2つ目に、「興味がない」という発言は、周りの人にとても攻撃的な印象を与えます。「嫌い」よりも「無関心」のほうが人を傷つける。協力者を失うことは、大きな損失です。

◎仕事ができないのに、プライドだけは高い社員をどう扱ったらよいか。

プライドが高くて人の言うことを聞かないのだけは、直しようがない。彼らを変えることができたという会社のほとんどは「厳しく、冷たく」という方針を貫いている。また、別の会社の方針では、「要するに雑用として使います。できない人はどうしたってできないんです。別にこちらも期待しなければ摩擦は起きない」「結局、彼らは一度も冷たくされたことがないんですよ。そういう人をこちらから助けちゃダメなんですよ。だから私は絶対に甘やかさない。とことん冷たくして、チャレンジしたいという人だけ向き合います」。

◎「ふだんと違うこと」をしたあとに失敗すると、人間はより後悔が深まる。

成功は失敗より当たり前と考える人物にとって、転職はすさまじくハードルが高い。一般に、成功は失敗より当たり前と考えられているけれども、本当はビジネスは失敗がデフォルトなのである。彼はずっと41歳になるまで失敗をしてこなかった。それはすなわちチャレンジをしてこなかったということと同義である。逆に、彼がうらやむ20代、30代は若いうちからチャレンジをしている。彼らは結果的に転職先で失敗するかもしれないが、その経験は生涯にわたって活きるに違いない。安定を取るか、それともチャレンジするか。結局は、価値観の問題であり、生き様の問題である。

◎人間は、もともと意志ではなく惰性で動きやすい。

「気分」「マインド」が先ではなく、「行動することでやる気が出る」という従来のイメージと逆だ。「やる気が出ない」という言葉は、単純に「まだ始めていない」の言い換えにすぎない。本質的には「始めさえすれば」やる気は自然に湧いてくるのである。「何かを始めたい」「何かを継続したい」のであれば、それをいかに「意志の力を使わずに自動化するか」がカギなのである。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2019年84冊目『管理ゼロで成果はあがる』

2019-02-23 00:02:20 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

・本社オフィスがない。社員の半数以上が地方に住んで、在宅勤務で仕事をしている。

・管理職が1人もいない。

・評価制度さえなく、基本的に給与は一律で、賞与は山分け。

・売上目標やノルマもない。

・残業や休日出勤はほとんどない。

そんな活動で「働きがいのある会社ランキング」「ホワイト企業アワード」で入賞している株式会社ソニックガーデンの代表・倉貫義人さんが、組織として圧倒的な成果を出すことと、そこで働く個人が圧倒的に楽しく仕事をすることの両立について語ります。

具体的には、「生産的に働く(無駄な作業を見直し、要らない会議を減らし、仕事の進め方も継続的に改善する)」「自律的に働く(誰かに管理されなくても働く)」「独創的に働く(自分たちだけの働き方を追求する)」の3つのステップが用意されています。

そのアプローチは、なるべく楽にして成果を上げること、自律性を与えて自由に働くこと、他者と争わない独自のスタイルを見つけることを段階的に変えていくものです。そのために今ある状態を「見直す」「なくす」「やめる」という引き算のマネジメントです。

【my pick-up】

◎雑談を見直す~ホウレンソウから「ザッソウ」へ

報告・連絡よりも私たちが重視しているのは「ザッソウ」、つまり雑談と相談です。報告と連絡にかけていた時間を相談にかけると、仕事がよりスムーズに進むようになります。報告と連絡を効率化して時間の余裕を作ることで、社員同士が雑談することを推奨しています。相談の会話と雑談の間に明確な境界を引くことは困難です。雑談できる相手なら、相談だってしやすくなります。チーム内の助け合いが、自主的に起きるようになるためにも、仲間がどんな人なのか知っていることは大事です。人間にとっては付帯する雑然とした情報があったほうが記憶に残りやすかったり、理解しやすかったりするのです。

◎評価をなくす~評価がなくても公平かつがんばる秘密

成果を出してしまえば、それ以上に稼ぐための仕事をしなくてもいい。生まれた余裕には、新しい仕事を突っ込むことをしないのです。その時間は、自分がやりたいと思う仕事をしてもいいとしています。生産性を高めて得られる時間は、この投資の時間なのです。

◎急募をなくす~急募でいい人は見つからないから、仕事よりも人が先

「仕事があるから」と安易に人を入れてしまうことは避けるべきだと考えています。すぐにアサインできる人を入れると、だいたい失敗します。本当にいい人なら、そう簡単に空いてることはないからです。こちらのタイミングに合わせていい人が暇になるようなうまい話はありません。私たちの会社では、人を採用する理由は案件ではなく、「いい人がいるかどうか」です。いい人が見つかるまでは採用しないのです。採用してから案件を受けるのです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2019年83冊目『RPAの真髄』

2019-02-22 23:49:50 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入は、大企業では8割以上に達すると言われています。

前著『RPAの威力』から1年半、RPAは移行段階から本格展開へと移行しつつあります。

1.単なるツール導入ではなく、RPAをベースとした業務改善として考えること

2.定着を見越して運用・統制ルールを整備すること

3.社員の意識改革につなげ、改革スキルを獲得すること

今年間違いなく大きな波に発展する中堅中小企業のRPA導入や、AI(人工知能)とRPAを組み合わせたソリューションの進化なども踏まえつつ、RPA導入の成功に向けたポイントを紹介します。

RPAは各組織そして各人の仕事を抜本的に変える契機となることでしょう。本書で登場する先進7社の事例は、改革最前線の知恵や工夫が凝縮された有用性の高い内容となっています。

【my pick-up】

◎まずは業務プロセスを可視化 簡素化・標準化の後に自動化を進める

一足飛びに自動化を進めるのではなく、まずは業務プロセスの可視化に取り組むこと。業務プロセス改革の手段であるべきRPAが目的化しないようにする。既存の業務をそのまま自動化することで、非効率なプロセスが将来にわたって固定化するのを回避する狙いもある。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2019年82冊目『あなたと子どものお金が増える大金持ちの知恵袋30』

2019-02-22 23:37:37 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

元三井銀行の支店長で、48才で退職した後は複数のアパートオーナーとして不動産賃貸事業に力を入れている菅井敏之さんが、「子どものお金教育をどうすればいいのか」に迷っているお父さんお母さんに向けて書いたものです。

マネードクターとして、菅井さんが知りえたお金の成功者の秘伝、大金持ちの知恵袋から、本当に大切と思うことだけをまとめています。

一見、どれもアナログで当たり前のことばかり、と感じるかもしれません。ですが、30の知恵袋すべてを実践できるようになったとき、きっと皆さんにとってのお金の意味はがらりと変わっているはずです。

毎月の生活費、食費にいくらかかっていますか?

先月の収入と赤字(黒字)額はわかりますか?

住宅ローンの金利は?残債額は?何年後の何月に完済予定ですか?

今、自宅を売却するとしたらいくらくらい手元に残りますか?

固定資産税は毎年いくら払っていますか?

住宅ローンや車のローン以外に細かい借金はありますか?

お子さんの学費は、年間いくらですか?

銀行の口座にはいくらありますか?

夫(妻)の口座はいくつあって、いくら入っていますか?

本書をもとに、もっとお金が元気になるような使い方のできる人を目指しましょう。そうすれば、もらえる人になれます。そうすれば、お金の不安なく生きていくことができますね。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする